Azure のコストを最適化して財政目標の達成に寄与

2020年6月17日 に投稿済み

General Manager, Microsoft Azure

重要な IT プロジェクトに必要な資金をどのように調達するかについて、お客様の多くが困難な決定を迫られています。マイクロソフトはお客様と一丸となって、財政目標の達成を支援します。Azure ワークロードのコストを最適化して、リモート ワークなどの急増する必須分野への対応に資金を振り向けることができるようにします。

2020 年のクラウド関連の主な取り組み

Flexera のクラウドの状況レポート 2020 年版 (英語) によると、コストの最適化は 4 年連続でクラウドの取り組みの 1 位にランクされています。

今回は、クラウド コストの管理と最適化に役立つ Azure のツール、プラン、ガイダンスについて取り上げます。課金の把握と予測、ワークロードのコスト最適化、支出の抑制に取り組む方法について説明します。次に、クラウド コストを最適化して節約を始めるために、今日からできる 7 つの方法を紹介します。

コストの把握と予測

Azure コストの管理と最適化で最初にすべきことは、現行のプロジェクトと計画されているプロジェクトに対して、現在の支出内容を把握して将来の課金内容を予測することです。

Azure Cost Management と Billing は、クラウド コスト管理の機能一式を提供します。Cost Management と Billing を使用すると、以下の作業を行うことができます。

  • Azure 課金の監視と分析
  • 予算/支出アラートの設定
  • チームとプロジェクトへのコストの割り当て

コスト分析の表示画面

優先度の高い新規ワークロードに着手するときや、コスト最適化の機会を求めて既存のワークロードを再検討するときは、所要コストを見積もる必要があります。Cost Management と Billing を使用すると、コストの予測をはじめとする、運用と財務に関する豊かな洞察が得られます。さらに、Azure の料金計算ツール総保有コスト (TCO) 計算ツールを使用すると、次の Azure プロジェクトのコスト見積もりに役立ちます。

 

ワークロードのコスト最適化

現在と将来の支出について理解を深めたら、Azure のリソースとワークロードのコスト最適化に取り組むことができます。この分野における主要な最適化ツールには、Azure AdvisorMicrosoft Azure Well-Architected Framework があります。一方、Azure ハイブリッド特典や Azure の予約などの重要な Azure プランとライセンス条項は、大幅なコスト削減の実現に役立ちます。

Azure Advisor は、構成と使用状況のデータに基づくパーソナライズされたベスト プラクティスの推奨事項により、お客様が Azure リソースのコストを最適化できるよう支援します。たとえば、Azure Advisor を使用すると、アイドル状態の仮想マシン (VM) のような未使用リソースを特定し、SQL データベースなどのリソースを適切な規模にする機会を見いだすことができます。

Azure Advisor の表示画面

Azure Well-Architected Framework は、広範なアーキテクチャ レベルでガイダンスとベスト プラクティスを提供し、ワークロードのコスト最適化を支援します。Azure Well-Architected Review を利用して現在のワークロードまたは計画されているワークロードをコスト面で評価し、改善方法に関するカスタマイズされた推奨事項を得ることもできます。

さらに、Azure のプランとライセンス条項はコスト削減に大きな効果をもたらします。主な例を以下に示します。

  • Azure ハイブリッド特典: AWS で Windows Server と SQL Server を使用する場合、Azure と比べて 5 倍のコストがかかります。オンプレミスのワークロードを Azure へ移行すると、コストを節約できます。
  • Azure の予約: 予約価格で 1 年間または 3 年間の料金を前払いすると、Azure サービスの従量課金制の価格と比べて最大 72% の割引を受けることができます。
  • Azure Spot Virtual Machines: 従量課金制の価格と比べて、未使用の Azure コンピューティング容量を最大で 90% の大幅な割引価格で利用できます。
  • Azure 開発/テスト価格: 進行中の開発とテストで大幅な料金割引を利用できます。ご使用の VM では Microsoft ソフトウェア料金の支払いは発生しません。

コストの管理

最後に、コスト管理のポリシーとガードレールを全社的に実施する必要があります。これにより、コストを抑制しながらチームの行動を迅速化できます。

多くのお客様にとって、クラウドに関わるコスト管理は大きな懸念事項となっています。特に今のようなビジネス変革の時期には、パフォーマンスの要求や信頼性のニーズといったワークロードの要件とクラウド コストの両立に困難が伴います。Azure 向けの Microsoft クラウド導入フレームワークは、クラウド ガバナンス戦略の一環として組織のコスト管理ガイダンスを提供します。このガイダンスはコスト管理のベスト プラクティスを提示し、クラウド支出のリスク軽減に役立ちます。

コスト管理の組織ポリシーを策定したら、Azure Policy を使用してこれらのコスト管理策とガードレールを Azure 環境に直接導入し、リアルタイムのクラウド コンプライアンスを大規模に実現できます。

今日から Azure のコストを最適化する 7 つの方法

使用するツール、利用するプラン、従うベスト プラクティスは多岐にわたるため、どのように始めればよいのか迷うかもしれません。速やかに着手できるよう、Azure のコストを最適化する次の 7 つの方法で今日から始めることをお勧めします。

  1. 未使用のリソースをシャットダウン: アイドル状態の仮想マシン、ExpressRoute 回線、その他のリソースを Azure Advisor で特定します。シャットダウンするリソースに関する推奨事項を取得し、節約できる金額を確認します。
  2. 使用率の低いリソースを適切な規模に変更: Azure Advisor で使用率の低いリソースを特定し、そのリソースを再構成または統合して支出を減らす方法に関する推奨事項を取得します。
  3. 一貫性のあるワークロードのインスタンスを予約: 事前にリソースを予約するとコストを節約できます。さらに、追加コストなしで月額支払いオプションを利用できます。
  4. Azure ハイブリッド特典を活用: ソフトウェア アシュアランス付きの Windows Server および SQL Server オンプレミス ライセンスを Azure に持ち込むと、大幅なコスト削減が実現します。
  5. 開発環境で Azure 開発/テスト価格を利用: Azure の料金割引を受けて開発/テスト シナリオをサポートします。
  6. 予算を組んでチームとプロジェクトにコストを割り当て: Azure Cost Management を使用して、使用またはサブスクライブする Azure サービスの予算を作成、管理し、組織のクラウド支出を監視します。
  7. サーバーレス テクノロジと新しいアーキテクチャを確認: ベスト プラクティスと実証済みのパターンを使用して、Azure でアプリとソリューションを構築するガイダンスに従ってワークロードを最適化します。

コスト最適化の開始

今日では、クラウド コストの最適化はかつてないほど重要性を増しています。ここで Azure が果たす役割は、ツール、プラン、ベスト プラクティスでお客様をサポートし、この困難な状況下でクラウド コストを最適化して、技術とビジネスの目標を達成できるよう支援することです。

Azure 環境の最適化に役立つ新しいブログ シリーズも始まります。コスト最適化の最新ガイダンスとベスト プラクティスについて、まもなく開始される Azure ブログでご確認ください。または Azure コストの最適化ページにアクセスし、詳細情報を入手してください。