Git アクセスとプロパティを利用した API Management サービス インスタンスの管理
Posted on
2 min read
API Management チームは、API Management サービス インスタンスの管理に役立つ 2 つの新機能をリリースいたします。その新機能は、Git アクセスとプロパティです。
Git アクセス
各 API Management サービス インスタンスは、サービス インスタンスの構成とメタデータに関する情報が格納されている構成データベースを保持します。サービス インスタンスへの変更は、発行者ポータルの設定変更、PowerShell コマンドレットの使用、REST API 呼び出しによって行うことができます。これらの方法に加えて、Git を使用してサービス インスタンスの構成を管理することもできるようになりました。これにより、次のようなサービス管理のシナリオが可能になります。
- 構成のバージョン管理:さまざまなバージョンのサービス構成をダウンロードして保存できます。
- 構成の一括変更:ローカル リポジトリ内のサービス構成の複数の部分を変更し、1 回の操作で変更をサーバーに返して統合できます。
- 慣れ親しんだ Git のツールチェーンとワークフロー:既に使い慣れた Git ツールとワークフローを使用できます。
次の手順を実行するだけで、Git を使用してサービス インスタンスを管理できます。
- サービスの Git アクセスを有効にします。
- サービス構成データベースを Git リポジトリに保存します。
- Git リポジトリをローカル コンピューターに複製します。
- 最新のリポジトリをローカル コンピューターにプルし、変更をコミットしてリポジトリにプッシュします。
- リポジトリからサービス構成データベースに変更をデプロイします。
API Management サービス インスタンスで Git アクセスを有効にして使用する方法の詳細なステップ バイ ステップ ガイダンスは、「Git を使用して API Management サービス構成を保存および構成する方法」を参照してください。
プロパティ
API Management のプロパティがリリースされたことにより、それぞれの API Management サービス インスタンスには、そのサービス インスタンスに対してグローバルなキーと値がペアになっている、プロパティ コレクションが設定されるようになりました。これらのプロパティを利用し、すべての API 構成とポリシーの定数文字列値 (シークレットを含む) を管理できます。
プロパティには、リテラル文字列、ポリシー式、シークレットを含めることができます。API Management ポリシーでは、これらを完全な要素および属性値としても、部分的な要素および属性値としても使用できます。プロパティは次の目的で使用できます。
- ポリシー ステートメント自体の外部のポリシーで使用される任意のシークレットを格納する
- 複数のポリシーで使用される複数の属性値を格納し、必要に応じて 1 か所で変更できる
プロパティの基本的な使用方法については、「Azure API Management ポリシーでの名前付きの値の使用方法」を参照してください。