Azure Backup でバックアップ コストを最適化する 5 つの方法

2020年9月1日 に投稿済み

Program Manager

クラウド利用におけるコスト効率の向上は、今日、これまで以上に重要となっています。

Azure Backup のチームでは、バックアップ コスト最適化の支援に取り組んでいます。この数か月の間に、私たちは広範な機能を追加してきました。この機能により、バックアップの利用状況に対する可視性が向上するだけでなく、大幅なコスト節約に向けて対応できるようになります。

コスト節約への取り組みを開始できるよう、ここでは、データの安全性を犠牲にすることなくバックアップ コストを最適化するための手順を 5 つご紹介します。

削除したリソースに対するバックアップを整理する

すでに存在しないリソースをバックアップしている場合は、それらのリソースに対するバックアップを維持し続ける必要があるか確認してみましょう。不必要なバックアップの削除は、バックアップ コストの節約につながります。

バックアップ レポート ソリューションの [最適化] タブを利用すると、あらゆる種類のバックアップ対象ワークロード全体で、非アクティブなリソースを可視化することができます。非アクティブなリソースを特定したら、そのリソースの Azure リソース ブレードに移動して、問題の調査を進められます。そのリソースがもう存在しないことが分かったら、バックアップ項目ダッシュボードに移動し、そのリソースに対する保護の停止と、バックアップ データの削除を選択できます。

 バックアップ レポート内の [最適化] タブを使用して非アクティブなリソースを発見

バックアップ ポリシーを最適化する

差分バックアップを利用する

Azure 仮想マシン内の SQL データベースや SAP HANA データベースをバックアップする場合は、毎日の差分バックアップと毎週の完全バックアップを併せて使用すると、毎日の完全バックアップよりも高いコスト効率を上げられることがよくあります。差分バックアップへの切り替えによって達成できるコスト節約のイメージをつかむために、現在提供中の高度な料金計算ツール (英語) をご利用いただけます。

バックアップ レポート ソリューションの [最適化] タブを使用し、現在、毎日の完全バックアップ用に構成されているデータベースを特定できます。個別のバックアップ項目に移動すれば、毎日の差分バックアップと毎週の完全バックアップを利用するようにポリシーを変更できます。

バックアップ レポート内の [最適化] タブを使用して、毎日の完全バックアップ用に構成されたデータベースを表示

保有期間を最適化する

コンプライアンス要件を満たしながらバックアップ項目の保有期間を短縮できないか、確認してみましょう。この判断は組織固有のニーズによって左右されますが、マイクロソフトでは保有期間の長い項目を容易に可視化できるようにしています。

バックアップ レポート ソリューションの [最適化] タブを使用し、特定の値より保有期間が長いバックアップ項目をすべて表示できます。

 バックアップ レポート内の [最適化] タブを使用して保有期間の長いバックアップ項目を表示

保有コストをさらに最適化するため、インスタント スナップショットの保有期間を既定の 5 日から 2 日に短縮することもできます。

選択的なディスク バックアップを活用する

保護が必要なのはマシン内の特定ディスクのみで、マシン全体ではないというケースもよくあります。以前は、Azure 仮想マシン バックアップ ソリューションを利用すると、仮想マシン全体を保護する必要がありました。しかし現在では、選択的なディスク バックアップ機能を利用して、仮想マシン (VM) の特定のデータ ディスクを保護対象に含めるか除外するかを選択できるようになっています。

例えば、VM の OS ディスクだけをバックアップしたい場合は、この機能を使ってその他のディスクすべてをバックアップ対象から除外することにより、大幅にコストを節約できます。 OS ディスクのみのバックアップ オプションを選択すると、保護されたインスタンスの料金が節約できます。バックアップ ストレージのコストは保護対象に含まれるディスクのみについて計算されるため、ストレージ コストの最適化につながります。詳細については、選択的なディスク バックアップ機能の課金のページをご覧ください。

さらに、PowerShell や Azure コマンドライン インターフェイス (Azure CLI) を通じて保護を変更し、Azure Backup が現在保護している、仮想マシンの特定のデータ ディスクを対象に含めたり除外したりすることもできます。このようにして、バックアップを停止させたり、過去の復旧ポイントが失われることを心配したりせず、現在保護されている仮想マシンのバックアップ コストも削減できます。

バックアップ レポート[Usage] タブを使用し、マシン内のディスクを選択してバックアップを開始した場合に、そのマシンのバックアップ ストレージの消費がどのように大幅に削減されるかを把握できます。

必要なストレージ冗長設定を判断する

既定では、リソースのバックアップを構成する際、それらのバックアップに対して geo 冗長ストレージ (GRS) レプリケーションが適用されます。この設定は、重要なデータの冗長性を一層高めるため、ストレージ レプリケーションの推奨オプションとなっています。しかし、開発/テスト ワークロードのバックアップ可用性ニーズにローカル冗長ストレージ (LRS) が適合する場合は、その方式を利用してバックアップ項目を保護することもできます。GRS の代わりに LRS を採用すると、バックアップ ストレージのコストが半減します。

コンテナーに対する適切なストレージ冗長設定を選択

まとめ

バックアップの目的を明確にして、必要なバックアップに対する料金のみを支払うことで、予算をより適切なビジネス用途に振り向けることができます。それと同時に、引き続き、データを安全に維持し、復旧を可能にすることができます。また、Azure Backup の強化されたセキュリティも追加費用なしでご利用いただけます。すべてのコンテナーに対し論理的な削除機能を有効にすることもできます (現在は Azure 仮想マシン、Azure 仮想マシン内の SQL、Azure 仮想マシン内の SAP HANA で利用可能)。これには別途の料金は必要ありません。

Azure Backup でコスト効率をさらに向上できるよう、マイクロソフトでは今後数か月にわたり、新機能の追加を続けてまいります。詳しくは製品の更新情報ページをご確認ください。ご質問がある場合は、AskAzureBackupTeam@microsoft.com までメールをお寄せください。

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