Azure AI の力が Microsoft 365 ユーザーへ拡大

2020年3月30日 に投稿済み

General Manager, Azure Data & AI

このたび、モダン ライフ & デバイス担当コーポレート バイス プレジデントの Yusuf Mehdi が Microsoft 365 Personal と Microsoft 365 Family という新しいサブスクリプションの提供開始を発表しました。Mehdi は自身のブログ記事で、Microsoft 365 がどのようにイノベーションを実現し、人工知能 (AI) を利用したエクスペリエンスを毎日数十億人のユーザーに提供するかについて、その例を紹介しています。Outlook や PowerPoint のようなおなじみの製品でも、Presenter Coach のような、あるいは Word、Outlook、Web などで利用できる Microsoft Editor のような新しいオファリングでも、Microsoft 365 ではユーザーの生産性をさらに高める新機能を提供するために、Azure AI が使用されています。

Azure AI とは

Azure AI は、マイクロソフトの数十年にわたり行われてきたビジョン、音声、言語処理、カスタム機械学習の世界規模の研究に基づいて構築された AI サービスのセットです。特に注目すべきは、お客様には Azure AI を通じて、Microsoft 365、Xbox、HoloLens、Bing で利用されているものと同一で定評ある AI 機能にアクセスできるという点です。さらに現在、有償利用のアクティブ数は 20,000 社を超えており、Fortune 100 企業の 85% 以上は過去 12 か月以内に Azure AI を利用しています。

組織はAzure AI を利用して以下を実現できます。

  • Azure Machine Learning で需要予測、レコメンデーション、不正検出のようなシナリオで活用できる機械学習モデルを開発する。
  • Azure Cognitive Services や Azure Bot Service で、ビジョン、音声、言語を理解する機能を AI アプリケーションやボットに組み込む。
  • Azure Search によるナレッジ マイニング ソリューションを構築し、組織のコンテンツや文書内の未利用情報を有効活用する。

Microsoft 365 で Azure AI による革新的な製品エクスペリエンスを提供

イノベーションの一例として、Microsoft Editor の発表が挙げられます。個人用のインテリジェントな文書作成アシスタントである Editor は、Word や Outlook.com はもちろん、Edge および Chrome の機能拡張でも利用できます。Editor は 20 種類以上の言語で利用できる AI 駆動のサービスで、スペル チェックや文法の改善を提案してライターを支援してきました。Azure Machine Learning で構築された AI モデルを利用し、Editor は明確で簡潔な表現や、よりフォーマルな言葉づかい、さらには文章の引用にまでわたる提案を行えるようになりました。

Microsoft Word 内の Editor のスクリーンショット。読みやすさ、単語数、読み終えるまでの時間、読み上げるのにかかる時間といった情報の提供に利用されている。

さらに、Microsoft PowerPoint でも Azure AI がさまざまな形で活用されています。PowerPoint Designer は Azure Machine Learning を利用して、スライド上のコンテンツに基づいたデザイン レイアウトをユーザーに提案します。以下の画像の例では、Designer がスライド内の文脈をベースにしてデザインを提案しています。この機能は画像内の物体や人物をインテリジェントにトリミングし、最適なレイアウトでスライド上に配置することも可能です。PowerPoint Designer の公開以来、ユーザーは Designer を使ったスライドを 20 億枚近く、プレゼンテーション内で利用してきました。

PowerPoint チームが Azure Machine Learning を用いて、この機能をどのように構築したかについて、詳しくはこちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

スライド レイアウト提案の例が表示されている PowerPoint のスライド。リスト内の動物それぞれに対応するアイコンが追加されている。

また PowerPoint は、Speech サービスなどの Azure Cognitive Services を、プレゼンテーション用のリアルタイムのライブ キャプションや字幕に利用し、誰でも発表内容を容易に理解できるようにしています。さらに PowerPoint は Translator Text を使用して、60 か国語に対応したライブ翻訳を提供し、より多くのオーディエンスへのリーチを実現しています。以上のような PowerPoint の AI 駆動の機能は、ユーザーに新しいエクスペリエンスを提供し、これまではリーチできなかった様々なオーディエンスとつながることを可能にします。

これらと同様のイノベーションは、Microsoft Teams でも可能になっています。同僚と連絡を取ることに目を向けると、Teams には、リモートワーク時のコラボレーションとコミュニケーションを容易にする便利な機能がいくつも備わっています。例えば、Teams は Speech API を利用して文字起こしを行い、ライブ キャプション付きの会議を実現できます。しかし、それだけではありません。先にご紹介した PowerPoint の場合と同様、ライブ イベントの開催時には、Teams でも Azure AI を利用したライブ翻訳を提供できます。この機能は、企業の対話集会の開催時には特に便利です。また最大 1 万人が参加する仮想イベントを開催する場合でも、世界中の参加者へのリーチが可能となり、大変有効です。

Teams のライブ翻訳

以上は、Microsoft 365 のアプリケーションに Azure AI を活用し、どのようにして業界屈指のエクスペリエンスを数十億人のユーザーに提供できるかという例のごく一部に過ぎません。このほかの Microsoft 365、Xbox、HoloLens 2、Dynamics 365、Power Platform などのマイクロソフト製品がどれも Azure AI を利用している事からも、Azure だけが提供できるシナリオの膨大なスケールと幅広さが、ご理解いただけると思います。しかも素晴らしいことに、Azure AI では、それと同一の機能をどなたにもご利用いただけます。 

Azure AI について詳しく知る

Azure AI を使った機能がどのように構築されたかについては、以下の技術的なブログ記事で詳しくご紹介しています。