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Azure Migrate は、Azure への移行作業を簡素化することを目的としています。先日は、あらゆる移行ニーズに一元的に対応するために、マイクロソフトとパートナーが提供するツールの包括的なポートフォリオを整備し、Azure Migrate が一段と進化しました。今回のリリースでは、重要な機能として Server Assessment を更新し、VMware および Hyper-V 仮想マシン (VM) の大規模な評価が実行できるようになりました。

この記事は、Azure Migrate の新機能を紹介するブログ シリーズとしてお届けします。第 1 回目の本日は、Hyper-V サーバーの移行計画に役立つ Server Assessment の機能についてご説明します。この機能は、Azure Migrate の Server Assessment 機能の一部として一般提供を開始しました。移行するサーバーの評価が完了したら、Azure Migrate の Server Migration ソリューションを利用してサーバーを移行できます。今すぐ利用を開始するには、Azure Migrate プロジェクトを作成してください。

以前より、Server Assessment では Azure に移行する VMware VM の評価をサポートしています。そして今回は、Hyper-V VM を対象とする Azure への適合性分析、移行コストの計画、パフォーマンスに基づくライトサイジング、アプリケーションの依存関係分析をサポートしました。これからは、大規模な計画を立て、1 つの Azure Migrate プロジェクトで最大 35,000 台の Hyper-V サーバーを評価できます。VMware も使用している場合は、1 つの Azure Migrate プロジェクトで Hyper-V サーバーと VMware サーバーの両方を検出して評価できます。また、サーバーのグループを作成し、グループごとに評価を行い、アプリケーションの依存関係情報を基にさらにそのグループを調整することができます。

Azure Migrate Server Assessment の [Overview] ページ

Azure への適合性分析

この評価では、特定のサーバーを現状のまま Azure に移行できるかどうかが判定されます。Azure への対応状況は、検出されたサーバーごとにチェックされます。あるサーバーの移行準備ができていないことが判明した場合は、自動的に改善ガイダンスが表示されます。評価のカスタマイズや、評価レポートの再生成も可能です。コストの見積もりには、サブスクリプション特典や予約インスタンスの料金を加味できます。また、コスト見積もりを生成する場合に、任意の VM シリーズを選択し、Azure で実行するワークロードの稼働時間を指定することもできます。

コスト見積もりとサイジング

評価レポートには、コスト見積もりの詳細が表示されます。コストを最適化するには、パフォーマンスに基づくライトサイジングを利用します。この機能では、オンプレミス サーバーのパフォーマンス データが考慮されて、適切な Azure VM とディスクの SKU が提案されます。これにより、オンプレミスのデータセンターで過剰にプロビジョニングされている可能性のあるサーバーを移行する際に、コストを最適化して削減することができます。

Azure Migrate Server Assessment の [Azure readiness] セクション

依存関係分析

コスト見積もりと移行準備が完了したら、段階的な移行の計画を開始できます。依存関係分析機能を使用すると、アプリケーション間の依存関係を把握できます。これにより、相互に依存関係があるために同時に移行する必要があるワークロードを特定して、重要な要素の移行漏れを防止できます。依存関係は、マップで視覚化することも、表形式で抽出することもできます。この機能を使用して、サーバーをグループ分けし、移行するグループを調整できます。

Hyper-V サーバーの簡単な評価手順

  • Azure Migrate プロジェクトを作成し、そのプロジェクトに Server Assessment ソリューションを追加します。
  • Azure Migrate アプライアンスをセットアップし、Hyper-V VM の検出を開始します。検出のセットアップには、Hyper-V ホストまたはクラスター名を指定する必要があります。アプライアンスごとに最大 300 台の Hyper-V ホストから 5,000 台の VM の検出がサポートされます。必要に応じて、複数のアプライアンスをセットアップできます。
  • 検出のセットアップが正常に完了したら、評価を作成し、評価レポートを確認します。
  • アプリケーションの依存関係分析機能を使用して、サーバー グループを作成、調整し、段階的に移行を行います。

収集されたインベントリのメタデータは、プロジェクトの作成中に選択した地域に保持されます。お客様は、任意の地域を選択できます。Server Assessment は現在、アジア太平洋、オーストラリア、Azure Government、カナダ、ヨーロッパ、インド、日本、英国、米国の各地域で提供されています。

Azure にサーバーを移行する準備ができたら、Server Migration を使用して移行を実施できます。評価を踏まえた推奨事項は、Server Assessment から Server Migration に自動的に引き継ぐことができます。詳細については、ドキュメント「Hyper-V VM を Azure に移行する」をご覧ください。

今後は、数か月以内に物理サーバーの評価機能を追加する予定です。また、評価をすばやく実行できるように、CSV ファイルでインベントリ情報を追加する機能も実装します。どうぞご期待ください。

このブログ シリーズの今後の記事では、Azure Migrate で利用可能な大規模な評価用ツール、大規模な移行用ツール、パートナーが提供する統合機能をご紹介します。

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