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今週、Power BI 用 Azure Maps ビジュアルがプレビューとしてリリースされます。Power BI は、強力な分析および視覚化ツールであり、Azure Maps は、意思決定に使用できる地理空間コンテキストと洞察を得るための重要なツールです。

この最初のリリースには、以下の視覚化レイヤーが含まれています。

  • バブル レイヤー
  • 3D 棒グラフ レイヤー
  • 参照レイヤー
  • カスタム タイル レイヤー
  • リアルタイム トラフィックのオーバーレイ

これらの視覚化レイヤーに加えて、このビジュアルでは組み込みの Power BI 機能 (ツールヒントやカラー テーマのほか、フィルターとスライサーのサポートなど) も利用します。

バブル レイヤー — 場所データを拡大縮小された円として表現

バブル レイヤーは、場所データをマップ上で拡大縮小された円として表現できる優れた方法です。ユーザーは、線形スケーリングを使用することも、対数曲線や 3 次ベジエ曲線を使用してスケーリング ロジックをカスタマイズすることもできます。また、凡例フィールドに値を渡して円の塗りつぶしの色が動的に設定されるようにすると共に、円の輪郭が 1 色で表されるようにしたり、ハイ コントラスト輪郭線オプションを有効にして、円に割り当てられた塗りつぶしの色のハイコントラストの同系色で輪郭が表されるようにすることで、設定されているマップのスタイルに関係なく円がはっきり表示されるようにできます。これにより、場所ごとにスケールとカテゴリの 2 つのメトリックをマップ上で容易に視覚化できます。

たとえば以下の画像は、ノースカロライナ州で自転車の事故が発生した場所を示しています。円の色は事故が発生した道路の速度制限を表し、円のサイズは事故に巻き込まれた人の数に基づいています。

ノースカロライナ州で自転車の事故が発生した場所を示すマップ

3D 棒グラフ レイヤー — 場所データを 3D の棒 (円柱) として視覚化

3D 棒グラフ レイヤーは、場所データをマップ上で 3D の棒 (円柱) として視覚化できるようにすることで、データを新たな次元に進めるのに便利です。ユーザーは、データをさまざまな視点から見るために、マウスの右ボタンを押しながらドラッグするか、ナビゲーション コントロールのいずれかを使用することで、マップを傾けたり回転させたりすることができます。

バブル レイヤーと同様に、棒グラフ レイヤーでも色と相対的高さを使用して 2 つのメトリックを同時に視覚化することが簡単にできます。以下のマップは、店舗の場所を示しています。棒の高さは各場所から生み出される収益を表し、販売地域ごとに色分けされています。

店舗の場所を示すマップ。棒の高さは各場所から生み出される収益を表し、販売地域ごとに色分けされている

参照レイヤー — コンテキストをさらに加えるために追加のデータ レイヤーをオーバーレイ

Power BI では現在、1 つのデータ セットをビジュアルに関連付けることができます。しかし、マップを操作する際には、レポートにコンテキストをさらに加えるために追加のデータ レイヤーをオーバーレイできるほうが望ましいことも少なくありません。この機能を使用すると、カスタムの場所データを含む GeoJSON ファイルをアップロードして、マップ上にオーバーレイすることができます。GeoJSON ファイルに含まれるプロパティを使用すると、形状のスタイルをカスタマイズできます。

たとえば以下のマップ画像は、人口で色分けされた国勢調査地域の境界線の GeoJSON ファイルを、不動産価値で色分けされた住所のレイヤーの下に追加したものです。これにより、人口密度と資産価値の関連性について洞察が得られます。

人口で色分けされた国勢調査地域の境界線の GeoJSON ファイルを、不動産価値で色分けされた住所のレイヤーの下に追加したマップ

カスタム タイル レイヤー — Azure Maps ベース マップ タイルの上に画像を重ねる

さらにコンテキストのレイヤーを追加するには、マップにカスタム タイル レイヤーをオーバーレイします。タイル レイヤーを使用することで、Azure Maps ベース マップ タイルの上に画像を重ねることができます。Azure Maps Weather Services の気象データをオーバーレイしたり、独自のタイル サービスを使用したりできます。

以下のマップでは、サングラスを販売する店舗の売上データのバブル レイヤーが、Azure Maps から取得した現在の気象レーダーを示すタイル レイヤーの上に表示されています。このケースでは、雨が降っている場所のほうがサングラスの売上が少ないことが簡単にわかります。

サングラスを販売する店舗の売上データのバブル レイヤーが、現在の気象レーダーを示すタイル レイヤーの上に表示されたマップ

リアルタイム トラフィックのオーバーレイ — 交通渋滞と独自データの関連性を知る

ユーザーは、リアルタイムの交通流量データをオーバーレイすることで、交通渋滞と独自データの関連性を知ることができます。たとえば以下のマップでは、フィールド技術者の現在地がマップ上でバブル レイヤーとしてレンダリングされ示されています。円の色は技術者の経験レベルを表し、円のサイズは現在の現場での残り時間に基づいています。リアルタイム トラフィックがマップ上でオーバーレイされると、交通渋滞が原因で次の現場への到着が遅れる可能性が最も高い技術者をすばやく確認できるようになります。

リアルタイムの交通流量データがオーバーレイされたマップ

Power BI 用 Azure Maps ビジュアルの使用を開始する

Azure Maps ビジュアルの使用を開始するには、まず Power BI Desktop アプリで Azure Maps ビジュアルを有効にします。そのためには、[ファイル] > [オプションと設定] からオプション パネルを開きます。[プレビュー機能] のオプションに移動し、[Azure Maps Visual] を選択します。そうすると、このビジュアルを Power BI の Web サイトでも使用できるようになります。

もっとも、これは始まりにすぎません。今後もすばらしい新機能を数多くお届けする予定です。機能に関するリクエストがあれば、ぜひ Azure Maps のフィードバック サイト (英語) でお知らせください。既存のリクエストに投票していただくこともできます。

Power BI 用 Azure Maps ビジュアルの詳細をご覧ください。

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