このたび、Microsoft Azure Blockchain Workbench 1.7.0 をリリースしました。新しい Azure Blockchain Service との統合によりブロックチェーンの開発とプロジェクトをさらに迅速化できます。ご利用いただくには、Azure Portal から Blockchain Workbench の新しいインスタンスをデプロイするか、アップグレード スクリプト (英語) から既存環境を 1.7.0 にアップグレードしてください。
今回の更新による強化点は以下のとおりです。
Azure Blockchain Service との統合
現在プレビュー中の Azure Blockchain Service を使用すると、Azure Blockchain Service を基盤ブロックチェーンとして Blockchain Workbench で直接開発することができます。マイクロソフトのサービスを利用してブロックチェーン開発を行ってきたユーザーは、プライベート ブロックチェーン ネットワークの構成とデプロイメントを効率化するテンプレートを利用できます。なお、新しいバージョンへのアップグレード、セキュリティ パッチのインストールなど、ブロックチェーン ノードの管理と運用は、今後もユーザーが決定できます。Azure Blockchain Service では、フル マネージド型のブロックチェーン ノードを実行して、基盤となるブロックチェーン ネットワークのメンテナンスを簡素化できます。
Blockchain Workbench は、ブロックチェーン ネットワーク上に必要なスキャフォールディングの構築を支援し、ブロックチェーン ソリューションを迅速にイテレーションして開発できるようにします。Workbench 1.7.0 では、Workbench から直接 Azure Blockchain Service をデプロイできます。Azure Marketplace から Workbench をデプロイするには、[Advanced settings] ブレードに移動し、[Blockchain settings] の下でブロックチェーン ネットワークの [Create new] を選択します。
このオプションを選択すると、Azure Blockchain Service ノードが自動的にデプロイされます。なお、Azure Blockchain Service のプライマリ トランザクション ノードでプライマリ API キーをローテーションする場合は、Blockchain Workbench の構成済み RPC エンドポイントのキーを変更する必要があります。この場合、Key Vault を新しいキーで更新して、VM を再起動します。
Quorum との互換性を強化
お客様から特に多くリクエストいただいていたのが、他のブロックチェーン ネットワーク プロトコルとの互換性の追加です。以前までの Blockchain Workbench リリースでは、既定のブロックチェーン ネットワークは Ethereum Proof-of-Authority (PoA) ネットワークでした。今回の Blockchain Workbench 1.7.0 では、Quorum ブロックチェーン ネットワークとの互換性 (英語) を追加しました。
これにより、Quorum 上でブロックチェーン アプリの構築を検討しているお客様が Blockchain Workbench から直接 Quorum ベースのアプリを開発、構築できるようになりました。
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