IoT の安全な基盤となる Azure Sphere の一般提供開始

2020年2月24日 に投稿済み

Principal Group Program Manager

本日、Microsoft Azure Sphere の一般提供が開始 (英語) されました。マイクロソフトのミッションは、世界中のあらゆる組織が安全で信頼性の高い IoT デバイスを接続し、作成できるようにすることです。一般提供は、マイクロソフトのチームやお客様にとっても重要なマイルストーンであり、マイクロソフトの約束を大規模に果たす準備ができたということです。Azure Sphere にとって、これはマイクロソフトの開発における特筆すべきポイントを示しています。1 つ目のポイントは、弊社のソフトウェアとハードウェアは、品質およびセキュリティについて厳格な再検査を完了しています。2 つ目は、弊社のセキュリティ サービスは、あらゆる規模の組織に対応することができます。そして3 つ目は、弊社の業務およびセキュリティ プロセスはすでに稼働しており、拡張がいつでも可能ということです。一般提供開始とは、マイクロソフトでは全力を挙げてひとつひとつの Azure Sphere デバイスを保護する準備ができているということです。

極めて重要な、まだ満たされていないニーズに対応する、まったく新しい製品をリリースする機会というのは珍しいものです。Azure Sphere はまさに独特であり、マイクロソフト ファミリや IoT 市場、セキュリティを取り巻く状況に新しい技術カテゴリをもたらします。

IoT イノベーションにはセキュリティが必要

International Data Corporation (IDC) では、2025 年までに 416 億台の IoT デバイスが接続されると推定しています。わかりやすく言えば、これは現在の地球の人口の 5 倍以上です。なぜ IoT がこれほど急速に成長しているかを考えると、これほど途方もないペースで進んでいるのは、IoTが現実世界にもたらす長期的な影響力を追求するために、業界や企業がIoTに投資しているからだといえます。インテリジェント エッジの力を駆使して、日常生活を楽にし、ビジネスを変革し、仕事や生活の状況をより安全にし、世界で最も差し迫った数々の課題に対処しようとしているのです。

イノベーションは、どれほどの価値があっても、セキュリティという基盤がなければ長くは続きません。私たちの周りの世界を確実に作り変えるデバイスやエクスペリエンスは、セキュリティという基盤の上に構築されていなければ、長くは存続できません。しかし、イノベーションがセキュリティで保護された基盤の上に構築されるなら、信頼できるイノベーションとなり、長く将来にわたって価値を保ち、生み出すことができます。イノベーションを永続的にするには、セキュリティについての計画と投資を前もって実施して、将来性のある IoT 投資を行う必要があります。

IoT セキュリティは複雑で、脅威に関する状況は絶えず変化しています。攻撃は起こるものとして、セキュリティを運用しなければなりません。「もし」ではなく、「いつ」ということです。マイクロソフトではこれを念頭に置いて、多層防御と絶えず向上するセキュリティにより、攻撃の到達を制限し、長期間にわたってデバイスのセキュリティを更新して強化できるように、Azure Sphere を構築しました。Azure Sphere は永続性のあるイノベーションの基盤となるセキュリティを実現します。

セキュリティは複雑ですが、ややこしくする必要はありません

弊社でお話しするお客様の多くは、成功に必要な IoT セキュリティ基準を具体的に定義することに苦労しています。マイクロソフトではセキュリティの豊富な経験に基づき、IoT セキュリティには何が必要かについて明確な見識を調査してきました。そして、あらゆる IoT デバイスを保護するために欠かせない 7 つの特性 (英語) があることに気づきました。これらの特性は、IoT デバイスには多層防御とセキュリティの絶え間ない向上が必要だと明確に示しています。

すべての組織がデバイス セキュリティのロードマップとして 7 つの特性を使用できますが、Azure Sphere は 7 つの特性をすべて組み込むことで、お客様の安全な IoT 展開の近道となるよう設計されています。これにより、接続されたデバイスのセキュリティを、容易に手ごろな価格で、意思決定の面で妥協をせずに、多層防御で更新可能なものにすることができます。

Azure Sphere は、デバイスを長期間にわたって保護する、機能が十分に実現されたセキュリティ システムです。4 つの構成要素が含まれ、そのうち 3 つは、あらゆるデバイスに搭載できる Azure Sphere 認定チップ、チップ上で稼働する Azure Sphere オペレーティング システム (OS)、クラウドベースの Azure Sphere Security Service というテクノロジを利用しています。

Azure Sphere の各チップには、マイクロソフトのセキュリティ テクノロジが組み込まれ、信頼性の高いハードウェアによる信頼のルートと、攻撃から守るための高度なセキュリティ対策を提供します。Azure Sphere OS は、攻撃が到達する可能性を制限し、万が一侵害された場合にはデバイスの正常性を回復できるように設計されています。マイクロソフトでは OS を絶えず更新して、最新、新興を問わず、防御策を積極的に追加しています。Azure Sphere Security Service はすべての Azure Sphere デバイスを対象にして保護します。デバイスとクラウド間、およびデバイス間の通信の信頼性を仲介し、Azure Sphere のエコシステムを監視して新しい脅威を検出し、アプリケーションや OS の更新を各デバイスに配布するパイプを提供します。これらのセキュリティ層をすべて合わせて、デバイスを脆弱にする可能性がある、あらゆる単一障害点を防止します。

第 4 の構成要素は、最も重要ともいえる弊社の Azure Sphere チームです。このチームはセキュリティに非常に詳しく、Azure Sphere デバイスひとつひとつのセキュリティに専心しています。新しいセキュリティ脅威を特定し、新たな対抗手段を生み出し、それを Azure Sphere の各デバイスに展開するべく従事しています。マイクロソフトがセキュリティと戦っているので、お客様にはその必要はありません。

セキュリティへのこだわり、顧客主導

IoT デバイス セキュリティに対する夜を徹しての課題克服が、お客様に安心してご使用いただける機能につながっています。この作業は意欲的であると同時に過酷なものです。マイクロソフトの多層防御のアプローチを実現するには、複数の別々のテクノロジと、それに関連するエンジニアリング分野を統合する必要があります。マイクロソフトのチームでは、どの構成要素も 1 つだけ切り離して考えることはできません。むしろ、シリコン、オペレーティング システム、SDK、セキュリティ サービス、および開発者の経験がまとまった相互運用性と依存関係を、統合された視点で見て作業します。明確なミッションを持つことで、戦略化やチームやテクノロジを跨いだコラボレーションに共に注力しています。テクノロジやエンジニアリング チーム間の垣根を取り除くことで、部品の寄せ集めとはかけ離れた製品を生み出すことができています。

また、以前からのお客様とのコラボレーションについても忘れていません。マイクロソフトではパブリック プレビューを利用して、お客様やパートナー様のニーズをサポートできるような形でセキュリティを実現する方法を学び、向上させてきました。幅広いお客様と緊密に協力することが、ハードウェア、機能、サービスへのマイクロソフトの投資 (英語) の形成に役立ちました。お客様の IoT への幅広い取り組みをサポートするために、マイクロソフトでは大手シリコン メーカーやハードウェア メーカーと強力なパートナーシップを構築してきました。これにより、お客様の選択肢が広がり、実装のオプションが増え、製品化に要する期間を短縮できる新たなオファリングを提供できます。現在、お客様は Azure Sphere を使用して、エスプレッソ マシンからデータセンターまで、あらゆるものを安全に接続しています。そうした事例の中には、家電や業務用電気製品、工業生産設備、スマート エネルギー ソリューションなど、あらゆる種類のユース ケースがあります。

多彩な業界にわたるマイクロソフトのお客様は、Azure Sphere を信頼して、装置の接続や保護、価値向上の推進、コスト削減、およびサイバー攻撃による実際のリスクの軽減を行っています。

Azure Sphere のコミットメント

「文化が戦略を食う」私たちは行いのすべてが自らの文化に根差すときのみ、目覚ましい戦略の実行に必要なサポートが可能です。Azure Sphere で成功を収めるために弊社が着手したことは意欲的であり、マイクロソフトは最も大望のあるアイデアをサポートできる文化に多額の投資をしています。実行するすべてのことに成長のマインドセットを適用し、お客様についてさらに知ろうと常に努力しています。マイクロソフトでは業界の差別化を究極的に追い求めて共に働いているので、積極的に多様性を求め、インクルージョンを習慣化しています。強力な文化はマイクロソフトのビジョンを実現するために必須の基盤だという信念に従い、マイクロソフトでは当初から文化に焦点を置いてきました。

適切なテクノロジと戦術を、1 つのエンドツーエンドの大規模なソリューションとしてまとめるのは膨大な作業で、真のチームワークが求められます。マイクロソフトではさまざまなバックグラウンド、経験、および複数の分野にわたる専門知識を持つチームを構成して、Azure Sphere で共同作業を行ってきました。コラボレーションと創造性を支えるため、大胆さ、信用性、親切を習慣にすることで、マイクロソフトの文化的価値を育んできました。強力で肯定的な文化がなければ、マイクロソフトの業務はずっと困難で楽しみの少ないものになったでしょう。マイクロソフトの文化は、不可能に見える課題に果敢に取り組む自信と、大胆に前進する自由を与えてくれます。

Azure Sphere の一般提供は、マイクロソフトが共有するビジョンを実現するためにチーム一丸となって行う集中、コミットメント、投資が成就したものです。Azure Sphere チームと、弊社が共に築いてきたことを、とても誇りに思っています。そして、一般提供開始までの道のりを分かち合ったすべてのチームメイト、パートナー様、そしてお客様とこの成果を共有できることに感謝しています。マイクロソフトは、お客様がその製品やビジネスでイノベーションを引き出すことに集中できるように、デバイス セキュリティにおいてお客様の信頼できるパートナーとなる準備ができています。

将来の IoT のイノベーションを着実に加速するうえで Azure Sphere がどのように役立つか詳しく知りたいお客様は、以下の 3 つを実施してください。