Azure Migrate で物理サーバーの移行を計画

2020年3月10日 に投稿済み

Program Manager, Azure Migrate

Microsoft Ignite において、マイクロソフトは移行計画をさらに簡素化する Azure Migrate の新しい評価機能を発表しました。こちらの記事では、物理サーバーの移行を計画する方法についてご説明します。この評価機能を利用して、ハイパーバイザーやクラウドの仮装マシンの移行も計画できます。Azure Migrate のプロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを利用することで、この機能をすぐにお使いいただけます。

これまで、Azure Migrate: Server Assessment は Azure への移行に向けて、VMware と Hyper-V の仮想マシンの評価のみをサポートしていました。Ignite 2019 では、物理サーバーを対象とした Azure 適合性分析、移行コスト計画、パフォーマンスベースのライトサイジング、アプリケーション依存関係分析といった評価機能のサポートを追加しました。これによって 1 つの Azure Migrate プロジェクトで最大 35,000 台の物理サーバーを評価し、大規模な移行を計画できるようになりました。VMware または Hyper-V も併用されている場合は、物理サーバーと仮想サーバーの両方を同一のプロジェクトで検出および評価していただけます。サーバーのグループを作成し、グループごとに評価することもできます。アプリケーション依存関係の情報を利用して、それらのグループをさらに調整することも可能です。

この機能はプレビュー版ですが、カスタマー サポートの対象となっており、実稼働ワークロードのために利用することができます。この評価機能が移行の計画にどのように役立つのかを見てみましょう。

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Azure 適合性分析

この評価機能は検出された各サーバーについて Azure への対応状況をチェックし、そのサーバーをそのまま Azure に移行できるかを判定します。非互換性が検出された場合は、改善のためのガイダンスが自動的に提供されます。プロパティを変更し、評価を再計算することで、評価をカスタマイズすることができます。カスタマイズの一環として、希望する仮想マシンのシリーズを選択したり、Azure で実行するワークロードのアップタイムを指定したりすることが可能です。

コスト見積とサイジング

評価機能は、詳細なコスト見積も提供します。コスト最適化にはパフォーマンスベースのライトサイジング評価をは利用します。オンプレミス サーバーのパフォーマンス データを利用して、Azure 仮想マシンとディスクの適切な SKU が提案されます。オンプレミスのデータ センターにはサーバーが過剰にプロビジョニングされている場合がありますが、そうした可能性のあるサーバーを移行する際には、この評価がコスト最適化とライトサイジングに役立ちます。このコスト見積にはサブスクリプション オファーや予約インスタンスを適用できます。

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依存関係分析

コストの見積もりを立て、移行準備を終えた後は、移行フェーズの計画を立てることが可能です。依存関係の分析機能を利用すると、どのワークロードが相互依存関係にあり、まとめて移行する必要があるのかを把握できます。この機能は、重要な要素がオンプレミスに取り残されるのを防ぐためにも役立ちます。依存関係をマップ上に可視化したり、依存関係データを表形式で抽出したりすることが可能です。依存関係をレビューすることで、サーバーをグループ分けしてから、そのグループを移行に向けて調整することもできます。

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4 つの簡単な手順で物理サーバーを評価

  • Azure Migrate プロジェクトを作成し、それに Server Assessment ソリューションを追加します。
  • Azure Migrate アプライアンスを設定し、サーバーの検出を開始します。検出の設定を行うためには、サーバー名と IP アドレスが必要となります。各アプライアンスは 250 台のサーバーの検出をサポートしています。必要に応じて、複数のアプライアンスを設定することもできます。
  • 検出の設定に成功したら、評価を作成し、評価レポートをレビューします。
  • アプリケーション依存関係の分析機能を利用して、サーバー グループを作成し、移行の遂行に向けて調整します。

Azure にサーバーを移行する準備が整ったら、Server Migration を使用して移行を実施できます。物理サーバーの移行について、詳しくはこちらのドキュメントをご覧ください。今後数か月のうちに、物理サーバーに対するアプリケーション検出や、エージェントレスの依存関係分析のサポートも追加する予定です。

収集されたインベントリ メタデータは、プロジェクト作成中に選択した地域に保持されるという点にご留意ください。地域は、お好みで選択できます。Server Assessment はアジア太平洋地域、オーストラリア、ブラジル、カナダ、ヨーロッパ、フランス、インド、日本、韓国、英国、米国の地域で提供開始しています。

Azure Migrate プロジェクトを作成して、すぐに利用を開始しましょう。近日公開するブログ記事で、インポートベースの評価、アプリケーションの検出、エージェントレスの依存関係分析についてご紹介します。

開始に役立つリソース

  1. チュートリアルでは、Azure Migrate: Server Assessment を利用して物理サーバーを評価する方法について説明しています。
  2. ドキュメントでは、物理サーバーの評価に向けた事前準備について説明しています。
  3. ガイドでは、大規模な環境の評価を計画する方法が示されています。各アプライアンスは 250 台のサーバーの検出をサポートしています。追加によって、より多くのサーバーを検出できるようになります。
  4. チュートリアルでは、Azure Migrate: Server Assessment を利用して物理サーバーを移行する方法について説明しています。