Microsoft が HL7 FHIR DevDays を開催

2019年6月7日 に投稿済み

Chief Architect, Microsoft Healthcare

このブログ記事は、Greg Moore (コーポレート バイス プレジデント、Microsoft Healthcare) と、Peter Lee (コーポレート バイス プレジデント、Microsoft Healthcare) が共同執筆したものです。

DevDays FHIRcat医療業界 IT 開発者の最大規模の集まりの 1 つである HL7 FHIR DevDays が来週、Microsoft のキャンパスで開催されます。これは、HL7® FHIR® (Fast Healthcare Interoperability Resources、"ファイア" と発音します) と呼ばれる相互運用可能な医療データのためのオープン スタンダードを推進することを目的としています。Microsoft は、2019 年 6 月 10 日から 12 日に Microsoft のレドモンド キャンパスでこの重要なカンファレンスを開催します。すぐに使えるユース ケースの特定から、FHIR 仕様の進展に役立つような方法を全員で一緒にハックして見つけることまで、開発者コミュニティの皆様と連携を深めることを楽しみにしています。

Microsoft は、FHIR が今後の医療の未来にとって非常に重要な要素になると確信しています。その最新の設計により、AI を搭載した新世代のアプリケーションやサービスが実現し、また拡張可能で標準化されたフォーマットが提供されます。これにより、すべての医療 IT システムでデータを共有して、それを必要な場所とタイミングで適切な人に提供できるようになるだけでなく、そのデータを知識に変えることができます。HL7 FHIR については、長年にわたって実際の作業が進められ、今日では医療データ管理において最も重要な技術の 1 つとなっており、医療の技術とポリシーの両面で大きな変化をもたらしています。 

医療のクラウドへの移行が加速していることを考えると、クラウドにおける FHIR は、医療データの相互運用性を促進する歴史的な機会となる可能性を秘めています。このような理由から、Microsoft は昨年の夏、ワシントン DC で AWS、Google、IBM、Oracle、Salesforce のリーダーたちと一緒に、医療データの相互運用性を促進する技術を採用することを共同で宣言しました。しかし、FHIR が魔法ではないことは誰でも知っています。医療データの解放を実現するためには、開発者やその他の関係者が協力して作業する必要があり、それが HL7 FHIR DevDays のようなコミュニティ イベントが重要な理由です。FHIR の基礎から、医療機器、イメージング、研究、セキュリティ、プライバシー、そして患者を力づけることまで、コードで新しいアイデアを試したり、さまざまな分野で議論したりすることができます。

2019 年の夏は、"FHIR release 4" (R4) と呼ばれる規格の新バージョンのより広範にわたる採用、Microsoft からの新製品の発表、そして業界が FHIR をより広く採用するように促す米国政府の新しい相互運用性政策などがあり、FHIR にとって新時代の到来になるかもしれません。

新しい FHIR 標準をすばやく進める

医療業界の開発者は、FHIR R4 を使用することで、人、データ、システムを確実に接続して構築を開始することができます。R4 は「規準」となる最初のバージョンです。つまりこれは、将来の仕様の公式な部分となるため、将来のすべてのバージョンが下位互換性を持つようになっています。

Microsoft による Azure への FHIR 機能の追加

Microsoft は FHIR による医療データの相互運用のメリットを実現するためにその役割を果たしており、本日、Microsoft のオープン ソースの FHIR Server for Azure が FHIR R4 をサポートし、提供開始されることをお知らせします。

Microsoft は、オープン ソースの FHIR Server for Azure に新しいデータ永続化プロバイダーの実装を追加しました。新しい SQL 永続化プロバイダーを使用すると、開発者は Azure Cosmos DB を利用した永続化レイヤー、または Azure SQL Database のような SQL データベースを使用した永続化レイヤーのいずれかを使用するように、FHIR サーバー インスタンスを構成することができます。これにより、お客様のお好みの SQL プロバイダーの機能がさらに追加されるため、医療アプリケーションの管理を簡単に行えるようになります。これにより、Azure の FHIR サーバーの機能が拡張され、主要なビジネス ワークロードで連鎖クエリやトランザクションなどの新機能を使用できるようになります。

お客様とパートナーのエコシステムの拡大

Azure API for FHIR には既に幅広いパートナー エコシステムがあり、お客様はプレビュー サービスを利用して異種データを一元化しています。

Northwell Health は、23 の病院と 700 の診療所を持つニューヨーク州最大の雇用主で、Azure API for FHIR を使用してデータ フロー ソリューションに相互運用性を組み込み、患者一人あたりの超過日数を削減しています。これにより、患者は臨床ケアに必要な期間だけ入院し、他の非臨床的な理由で患者の退院が遅れることがないようにすることができます。

Microsoft の FHIR Server for Azure のオープン ソース実装では、既に開発者や製品パートナーとの間で強固なフィードバック ループが確立されており、このオープン ソース プロジェクトに基づいてすばやくイノベーションを起こしています。

Darena Solutions は、オープン ソースの FHIR Server for Azure を使用して、BlueButtonPRO と呼ばれるコンテンツ管理システム (CMS) で Blue Button アプリケーションを開発しました。これにより、患者は CMS から (Blue Button を通して) データをインポートすることができるようになります。さらに重要なのは、患者がアクセスできる FHIR ポータルから医療データをダウンロード、閲覧、管理、共有するためのシンプルで安全な方法を患者に提供することです。

FHIR を採用するための米国の医療 IT 政策の提言

また DevDays カンファレンスは、FHIR の使用を含む 21st Century Cures Act で具体化された医療データの相互運用性を向上させるための、米国政府の提言の裁定の直後に行われます。

Microsoft は、これらの提言の裁定の中で、相互運用性の障壁を減らすことに焦点が当たっていることを支持します。その理由は、その結果が患者の皆様にとって良いものになると確信しているからです。相互運用性と医療データのシームレスな流れにより、消費者に多くの情報を提供し、力を与えられるようになります。Microsoft は、医療業界が効率化、より良いケア、コスト削減に対応できるようになることを期待しています。

FHIR コミュニティのボトムアップ開発のすべてが連邦レベルでのトップダウンの政策決定と一致している今、私たちは医療の相互運用性に向けた重要な瞬間にいます。

Microsoft での医療データの相互運用性

医療データを Microsoft のプラットフォームに統合することは、Microsoft にとっての大きなコミットメントであり、Azure での FHIR はその始まりに過ぎません。FHIR が Azure のコアに組み込まれた今、Microsoft のクラウドは、医療データの言語として FHIR をネイティブに扱えるようになります。そして Microsoft は、その機能を Microsoft のすべてのサービスに継承させる計画です。

今日および将来の医療には、広い視野と創造的で協力的な問題解決が求められます。今後も Microsoft は、FHIR DevDays からお客様やパートナー様との立ち話まで、業界やコミュニティとのオープンで協力的な対話を続けていきたいと考えています。

FHIR は私たちの医療の未来の一部です。そして FHIR DevDays は、その未来のための設計を始めるのに絶好の場所です。