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パートナーは、顧客向けの長期的なクラウド実装の計画と管理を成功させる上で重要な役割を担っています。クラウドでは、ニーズの変化に合わせてクラウド インフラストラクチャを柔軟にスケーリングできますが、需要に応じてクラウドのコストが大幅に変動する場合には、支出を抑えることは難しくなります。Azure Cost Management を利用すると、このような状況でもクラウドのコストを把握して抑制し、使い過ぎを避け、コストをより正確に予想できるようになります。

顧客を新しい Microsoft Customer Agreement にオンボードしたすべてのクラウド ソリューション パートナー (CSP) を対象として、Azure Cost Management の一般利用が開始されたことを発表いたします。この更新により、パートナーとその顧客は Azure Cost Management ツールを使用してクラウド支出を管理できるようになります。これは、従量課金制 (PAYG) やエンタープライズ顧客が現在利用できるコスト管理機能と似ています。

これはパートナー向けのコスト管理サポートを実現する一連の更新の最初のもので、このサポートにより、パートナーはすべての顧客と請求書についてのコストを理解、分析、調査、管理できるようになります。

この更新により、CSP は Azure Cost Management を使用して次のことができます。

  • 請求済みコストを把握し、コストを顧客、サブスクリプション、リソース グループ、およびサービスに関連付けます。
  • コスト分析で、Azure のコストを直感的に把握します。顧客、サブスクリプション、リソース グループ、リソース、メーター、サービス、その他多数のディメンションによってコストを分析する機能を備えています。
  • コスト分析で、パートナー獲得クレジット (PEC) が適用されているリソース コストを表示します。
  • プログラムによる予算と、コストが予算を超過したときのアラートを使用して、通知と自動化を設定します。
  • Cost Management データへのアクセスを顧客に提供する Azure Resource Manager ポリシーを有効にします。顧客はその後、従量課金制料金を使用するサブスクリプションの使用量コスト データを表示できます。

詳細については、「パートナー向け Azure Cost Management の概要」を参照してください。

コスト分析を使用して、顧客、サブスクリプション、タグ、リソース グループ、リソースごとにコストを分析する

コスト分析を使用すると、パートナーは、顧客、サブスクリプション、タグ、リソース グループ、リソース、リセラー Microsoft Partner Network ID (MP NID) ごとにグループ化し、コストをフィルター処理できるようになるため、コストをより正確に把握し、より適切に管理できます。また、課金スコープでコストを請求通貨と米ドルで表示し、管理することもできます。

コスト分析でコストをグループ化およびフィルター処理する方法を示す画像。

コストと請求書を照合する

パートナーは、顧客とそのサブスクリプションの請求書ごとにコストを照合して、請求書に含まれる課税前のコストを理解することができます。

コスト分析で Azure 支出を分析し、コストを照合する方法を示す画像。

パートナーは、サポートしている顧客とそのサブスクリプションおよびリソースの Azure 支出を分析できます。顧客のコストをより正確に把握できるため、支出のパターンを活用して予算やアラートなど、コストを抑制する手法を取り入れてコストを管理できますし、強化された継続的なアカウンタビリティも確保できます。

顧客に対して小売価格でのコスト管理を有効にする

今回の更新では、パートナーは、顧客のテナントのサブスクリプションにアクセスできる顧客とリセラーに対して、まずは従量課金制価格でのコスト管理機能を有効にすることができます。パートナーが、サブスクリプションにアクセスできるユーザーに対してコスト管理を有効にすると、そのユーザーも、使用したサービスを分析したり、Azure で使用したサービスに対して従量課金制料金で計算されるコストを抑制するための予算を設定したりするなど、同じ機能を利用できるようになります。これは一連の更新の最初のものであり、2020 年の前半に、パートナーが従量課金制料金に値上げを適用して設定する価格について、顧客がコストを管理できるようにする機能が追加される予定です。

パートナーはポリシーを設定することにより、Azure サブスクリプションにアクセスできるユーザーに対してコスト管理を有効にして、特定の顧客に対して小売価格でのコストを確認できるようにすることができます。

パートナーがポリシーを設定して、特定の顧客向けに小売価格でのコストを確認できるようにする方法を示す画像。

ポリシーが顧客のテナントのサブスクリプションで有効になっている場合、サブスクリプションにロールベースのアクセス制御 (RBAC) を使用してアクセスできるユーザーは、小売価格での Azure 使用量のコストを管理できるようになります。

RBAC アクセスが可能な顧客が小売価格での Azure 使用量を管理する方法を示す画像。

プログラムによる予算とアラートを設定して自動化し、コストがしきい値を超えたときに通知する

パートナーは予算とアラートを設定して、コストのしきい値を超えたときに指定したメール受信者に通知を送信することができます。パートナー テナントで、パートナーに請求されるコストに対して予算を設定できます。また、すべての顧客または特定の顧客に対して、月単位、四半期単位、年単位の予算を設定して、サブスクリプション、リソース、リセラー MPN ID、リソース グループによりフィルター処理することもできます。

予算とアラートの設定方法を示す画像。

顧客に対してコストを把握するためのポリシーが有効になっている場合、サブスクリプションまたはリソース グループに RBAC アクセスが可能なユーザーは、顧客のテナントにおいて、小売価格での Azure 使用量のコストに対して予算とアラートを設定できます。

ユーザーによる予算の作成方法を示す画像。

顧客のテナントでサブスクリプションまたはリソース グループに対して予算を作成する際に、アクション グループを呼び出すように構成することもできます。予算のしきい値に達したときに、アクション グループはさまざまなアクションを実行できます。アクション グループの詳細については、「Azure portal でのアクション グループの作成および管理」をご覧ください。アクション グループで予算ベースの自動化を使用する方法の詳細については、「Azure Budgets でのコストの管理」をご覧ください。

Azure Cost Management でネイティブに提供されているエクスペリエンスはすべて、REST API として利用して自動化されたコスト管理エクスペリエンスを実現することもできます。

近日提供予定

  • Azure のコスト管理においてさらに節約して効率を高められるように、コストに関する推奨事項や最適化の提案が利用できるようになります。
  • Microsoft Customer Agreement を締結しておらず、CSP パートナーにサポートされている顧客に対して、小売価格での Azure Cost Management を提供する予定です。
  • また、パートナーが使用量コストに対して値上げを請求できるようにするショーバック機能も、2020 年中に追加される予定です。

パートナー向け Azure Cost Management を今すぐお試しください。Microsoft Customer Agreement に顧客をオンボードしたすべてのパートナーは、Azure portal でこの機能をネイティブに利用できます。

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