近接通信配置グループの一般提供を開始

2019年12月9日 に投稿済み

Principal Program Manager, Azure Compute

今年、Microsoft は、Azure 近接通信配置グループのプレビューを発表しました。近接通信配置グループを使用すると、Azure IaaS (サービスとしてのインフラストラクチャ) リソースを同一の場所に配置して、ネットワーク待ち時間を短縮できます。

近接通信配置グループの本日の一般提供は、これまでと同様に、短い待ち時間が要件であるワークロードに特に役立ちます。実際、この論理的グループ化構成体によって、IaaS リソース (仮想マシンまたは VM) が物理的に互いに近くに配置され、新しい機能と有用なベストプラクティスが追加されます。

VM、VM スケール セット、可用性セット、および近接通信配置グループ間の関係を説明する図。

新機能

プレビュー版以降、皆様から寄せられたフィードバックに基づいて機能を追加しました。

より多くのリージョン、より多くのクラウド

現在、近接通信配置グループは、インド中部を除くすべての Azure パブリック クラウド リージョンでご利用いただけます。

ポータルのサポート

近接通信配置グループは Azure portal でご利用いただけます。近接通信配置グループを作成して、IaaS リソースを作成するときに使用することができます。

既存のリソースを近接通信配置グループに (またはグループから) 移動する

Azure portal を使用して、既存のリソースを近接通信配置グループに (またはグループから) 移動できるようになりました。この構成操作では、スケール セットまたは可用性セット内のすべての VM を停止 (割り当て解除) してから、近接通信配置グループに割り当てる必要があります。

SAP アプリケーションのサポート

近接通信配置グループの一般的なユース ケースの 1 つに、SAP などの多階層のミッション クリティカルなアプリケーションがあります。Microsoft は、 Azure Virtual Machine の SAP と SAP HANA Large Instances のサポートを発表しました。

Azure での仮想マシンの待ち時間を測定する

アプリケーションやデータベースなど、サービス内のコンポーネント間の待ち時間を測定することが必要になる場合があります。Microsoft は、Azure で VM ネットワーク待ち時間 をテストする方法に関する手順とツールを文書化しました。

Microsoft の経験を活用する

Microsoft は、近接通信配置グループの採用をモニタリングし、プレビュー中にお客様が直面した障害を分析し、近接通信配置グループを使用するためのベスト プラクティスを見出しました。

近接通信配置グループを構成し、関連するすべてのプロパティを表示する、Azure portal のユーザー インターフェイス。

ベスト プラクティス

ここに、皆様のご支援により発展させることができたベスト プラクティスをいくつか紹介します。

  • 最も短い待ち時間を実現するには、近接通信配置グループを高速ネットワークと共に使用します。高速ネットワークを使用すると、VM へのシングル ルート I/O 仮想化 (SR-IOV) が可能になり、ネットワーク パフォーマンスが大幅に向上します。この高パフォーマンスのパスによってデータ パスからホストがバイパスされ、待ち時間、ジッター、CPU 使用率が軽減されます。詳細については、「高速ネットワークを使った Linux 仮想マシンの作成」または「高速ネットワークを使った Windows 仮想マシンの作成」を参照してください。
  • 異なるファミリおよび SKU の VM を含む近接通信配置グループをデプロイする場合は、1 つのテンプレートを使用してそれらすべてをデプロイしてください。これにより、すべての VM が正常にデプロイされる可能性が高くなります。
  • 近接通信配置グループは、最初のリソース (VM) がデプロイされるときにデータ センターに割り当てられ、最後のリソースが削除または停止されると解放されます。すべてのリソースを (コストを節約するためなどで) 停止した場合、それらを戻すと、別のデータ センターに到達する可能性があります。メモリ最適化 (M、Msv2)、ストレージ最適化 (Lsv2)、GPU の有効化など、最も大きい VM から開始することで、割り当てが失敗する可能性を減らします。
  • PowerShell、CLI、または SDK を使用してデプロイのスクリプトを作成している場合は、割り当てエラー OverconstrainedAllocationRequest が表示されることがあります。この場合は、既存のすべての VM を停止または割り当てを解除し、デプロイ スクリプト内のシーケンスを、失敗した VM SKU/サイズで始まるように変更する必要があります。
  • VM が削除された既存の近接通信配置グループを再利用する場合は、その削除が完全に完了するまで待ってから VM を追加してください。
  • 近接通信配置グループは可用性ゾーンと共に使用できます。PPG は複数のゾーンにまたがることはできませんが、この組み合わせは、それぞれが別々のゾーンにあるアクティブ/スタンバイ デプロイの場合のように、ゾーン内の待ち時間を考慮する必要がある場合に役立ちます。
  • 可用性セットと Virtual Machine Scale Sets では、仮想マシン間の待ち時間は保証されません。従来、可用性セットは 1 つのデータ センターにデプロイされていましたが、この前提はもはや成り立ちません。そのため、単一階層アプリケーションを単一の可用性セットまたはスケール セットにデプロイしている場合でも、近接通信配置グループの使用が役立ちます。
  • 近接通信配置グループを Azure Virtual Machine Scale Sets の新機能 (プレビュー段階) と共に使用します。これにより、単一のスケール セットで異種の仮想マシン サイズとファミリがサポートされるようになり、共有イメージ ギャラリーでカスタム イメージを使用して、単一の可用性ゾーンの障害ドメインで高可用性を実現できます。

詳細情報

リソースを併置して待ち時間を短縮させる方法については、近接通信配置グループに関するドキュメントを参照してください。

Azure IaaS ポートフォリオに追加された最新機能の詳細については、Microsoft のブログ「すべてのワークロードに適した Azure のサービスとしてのインフラストラクチャ (IaaS)」を参照してください。

こちらの短い動画でも、近接通信配置グループの詳細を確認できます。Azure Friday - 近接通信配置グループで VM 間の待ち時間を減らす方法