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業務遂行に必要なテクノロジの要件が時とともに増大し、変化するのに合わせて、ビジネス クリティカルなアプリケーションをデプロイすることの複雑さとオーバーヘッドも大幅に増加する可能性があります。この増大を続ける複雑さへの対処に役立つように、Microsoft Azure Well-Architected Framework を導入することをお知らせします。Azure Well-Architected Framework は業界の標準や条件に従って Azure アーキテクチャのベスト プラクティスをまとめたものであり、お客様が優れたソリューションを構築して提供できるよう支援します。

Azure Well-Architected Framework のアーキテクチャ ベスト プラクティスは 5 本の柱に分かれています。その柱とは、コスト管理、オペレーショナル エクセレンス、パフォーマンス効率、信頼性、セキュリティです。これらの柱は、お客様のワークロードの最適化を、Azure のベスト プラクティスに従って、そしてお客様またはお客様の顧客のクラウド導入行程に関係する特定のビジネス優先事項に従って、効果的かつ継続的に行っていくのに役立ちます。

Azure Well-Architected Framework の使用を開始するには:

これらの手順のそれぞれが、より良いワークロードビジネスの成長にどのように役立つかを次に説明します。

はじめる

ワークロードを適切に設計してデプロイすることは、どのような環境でも簡単ではありません。これが特に当てはまるのは、アジャイル開発や DevOps/SRE のプラクティスでセキュリティ、運用、コスト管理の責任を、中央集中型のチームからワークロードの所有者に移転するときです。この移転はワークロードの所有者にとって、従来のデータセンターでは達成できないようなスピードでイノベーションを進めるための力となりますが、セキュリティ、信頼性、パフォーマンス、コスト効果に優れたソリューションを作り出すには、きわめて広い分野のトピックについて理解することが必要になります。

例として、ある Dev/Test ワークロードを考えてみます。これは Azure の実現可能性を測定するための単純な概念実証としてデプロイしたものです。ワークロードに対するセキュリティ、コスト、パフォーマンス、信頼性の制約を管理するという経験が自分にない場合に、この概念実証が有効であることを保証するにはどうすればよいでしょうか。自分が問いかけた質問やレビュー対象のメトリックが適切かどうかを知るには、どうすればよいでしょうか。Azure Well-Architected Framework は、ワークロードに関するあらゆる検討を適切に行うのに役立ちます。

既存のワークロードについては、Azure Well-Architected Framework に整合している追加ツールとして Azure Advisor があります。Azure Advisor が提示するガイダンスは、自分のアプリケーションの中のどのリソースを 5 本の柱のそれぞれについて改善できるかを特定するのに役立ちます。さらに、推奨事項はお客様の環境に対する重要性の最善の見積もりに従って優先順位が付けられており、その推奨事項をチームや利害関係者と共有することができます。

ワークロードを継続的にレビューする

Azure Well-Architected Review のねらいは、お客様のワークロードを Azure の最新のベスト プラクティスに照らし合わせて評価できるようにすることです。このレビューの結果として提示される、アクションにつながるガイダンスを利用すると、お客様のビジネスにとって最も重要な領域でワークロードを改善していくことができます。クラウド導入への行程はお客様ごとに異なるため、Azure Well-Architected Review は個々の企業のニーズに合わせてレビューを実施できるように設計されています。お客様は各ワークロードの評価を、そのワークロードにとって重要な柱についてのみ行うことができるので、たとえばミッション クリティカルなワークロードの評価を行うときは信頼性、パフォーマンス効率、セキュリティを最初に評価し、後でその他の柱について、つまりオペレーション効率とコスト フットプリントの改善を検討することができます。

 Microsoft Assessments での質問、回答選択肢、情報提供ビデオ。
評価を完了すると、評価対象として選択した柱それぞれのスコアと、ワークロード全体の集計スコアが表示されます。また、ビジネスの優先度へのワークロードの整合性を高めるのに役立つ、アクションにつながる推奨事項も表示されます。

   Azure Well-Architected Review の結果ページ、推奨されるアクション、次のステップ。

現在の技術的イノベーションの速さを考えると、ワークロードのアーキテクチャを適切に設計すること (well-architected) は、常に移動する目標を追いかけるようなものです。ベスト プラクティスとテクノロジの進化や、ビジネスの優先順位の変化、あるいはその他の要因の変遷に伴い、自社のワークロードに対して何が最善であるかも変化する可能性があります。このような目標と要件を常に満たすには、自社またはその顧客の最重要のワークロードを定期的にレビューおよび監視するようにプロセスを更新します。ワークロードの信頼性、セキュリティ、運用が常に期待どおりであるようにするためです。

優れたソリューションを構築する方法を学ぶ

Microsoft Build 2020 では、「Microsoft Azure Well-Architected Framework を使用して優れたソリューションを構築する」というラーニング パスを発表しました。これは、クラウドでのソリューション構築が初めての方や、対話型のエクスペリエンスを好む方の役に立ちます。このラーニング パスは 6 つのモジュールで構成されており、フレームワークの概要に続く各モジュールで柱のそれぞれの概念を学ぶことができます。学習内容は概要レベルであり、ワークロード最適化の詳細には踏み込んでいません。

Microsoft Azure Well-Architected Framework の学習モジュール。

次のステップ

Azure Well-Architected Framework を簡単に紹介するこちらのセッションをご覧ください。または、上記の手順の 1 つを実践してみてください。

Microsoft はすばやく、そして繰り返し、これまでに詳述した各チャネルにわたって Azure Well-Architected の拡張を進めています。ご意見がある場合は、GitHubFacebookTwitter からお送りください。

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