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企業が現在の環境の実情に対して適応を続ける中で、運用上の回復性がかつてないほど重要になっています。その結果、ますます多くのお客様がクラウドへの移行を加速させていて、Microsoft Azure NetApp Files を使用することで、仮想デスクトップ インフラストラクチャ、SAP アプリケーション、ミッションクリティカルなデータベースといった IT インフラストラクチャの重要な要素を強化しています。

本日、Azure NetApp Files のリージョン間レプリケーションのプレビューがリリースされました。この新しいディザスター リカバリー機能を使用すると、高速かつコスト効果の高い方法で、ある Azure リージョンから別のリージョンへ Azure NetApp Files ボリュームのレプリケーションを行うことができるので、予期できないリージョンの障害からデータが保護されます。また、データ セキュリティ、運用に関するアジリティ、コスト削減の柔軟性を向上させるために、重要な新しい機能強化が Azure NetApp Files に導入されます。

Azure NetApp Files のリージョン間レプリケーション

Azure NetApp Files のリージョン間レプリケーションでは NetApp SnapMirror® テクノロジが活用されているため、変更されたブロックのみが圧縮された効率的な形式でネットワーク上を送信されます。この独自のテクノロジにより、リージョン間でのレプリケーションに必要なデータ量が最小化されるため、データ転送コストが削減されます。また、レプリケーションの時間が短縮されるため、より小さい目標復元ポイント (RPO) を実現できます。

今後数か月にわたる Azure NetApp Files のリージョン間レプリケーションのプレビューでは、以下を利用できます。

  • 複数のオプションがあるレプリケーションの頻度: レプリケーションの頻度として 10 分ごと、1 時間ごと、または 1 日 1 回を選択して、リージョン間で Azure NetApp Files、NFS、または SMB ボリュームをレプリケートできます。
  • セカンダリからの読み取り: アクティブなレプリケーションを行っている間にセカンダリ ボリュームから読み取りを行うことができます。
  • オンデマンドでのフェールオーバー: 好きな時にセカンダリ ボリュームにフェールオーバーできます。フェールオーバー後は、好きな時にセカンダリ ボリュームからプライマリ ボリュームの再同期を行うこともできます。
  • 監視とアラート: Azure NetApp Files のメトリックを使用してボリューム レプリケーションの正常性とセカンダリ ボリュームの正常性を監視し、Azure Monitor を通じてアラートを受信することができます。
  • 自動化: 標準的な Azure Rest API、SDK、コマンドライン ツール、Resource Manager テンプレートによって、Azure NetApp Files ボリュームのレプリケーションの構成と管理を自動化できます。

サポートされているリージョンの組み合わせ

パブリック プレビューの開始時には、米国、カナダ、ヨーロッパ、中近東およびアフリカ、アジアの一般的なリージョンで、Azure NetApp Files のリージョン間レプリケーションを利用できます。Azure NetApp Files のドキュメントで、サポートされているリージョンの組み合わせに関する最新情報をお伝えします。

使用を開始するには

プレビューの順番待ちリストに今すぐご登録ください。プレビューに対してサブスクリプションが有効になると、ポータルから機能を見つけることができ (図 1)、数回クリックするだけで、Azure NetApp Files の最初のリージョン間レプリケーションを構成できるようになります (図 2)。

ANF のボリューム管理ビューから [Add data replication] (データ レプリケーションの追加) を選択するとリージョン間レプリケーションを追加できる

図 1:Azure NetApp Files のボリューム管理ビューから [Add data replication] (データ レプリケーションの追加) を選択するとリージョン間レプリケーションを追加できる

ANF ボリュームに対するリージョン間レプリケーションの構成が正常に完了

図 2:Azure NetApp Files ボリュームに対するリージョン間レプリケーションの構成が正常に完了

Azure NetApp Files のリージョン間レプリケーションの詳細については、Azure NetApp Files のドキュメントをご覧ください。

料金についての詳細情報

プレビューの間、Azure NetApp Files のリージョン間レプリケーションは正規料金で提供されます。料金の情報については、Azure NetApp Files の料金ページで確認できます。Azure NetApp Files のドキュメントで、Azure NetApp Files のリージョン間レプリケーションのコスト モデルに関する詳細をご覧になれます。

ボリュームのスナップショット ポリシー

Azure NetApp Files を利用すると、ボリュームの特定の時点のスナップショットを作成できます。今後は、選択した頻度で Azure NetApp Files がボリュームのスナップショットを自動的に作成するよう指定するスナップショット ポリシーを作成できます。毎時、毎日、毎週、または毎月のサイクルでスナップショットが作成されるようにスケジュールを設定できます。スナップショット ポリシーの一環として、保持するスナップショットの最大数を指定することもできます。この機能は無料で (通常の Azure NetApp Files のストレージ コストは適用されます)、現在プレビューの段階です。ボリュームのスナップショット ポリシーのドキュメントに従って、機能のプレビューに登録できます。

ボリュームのサービス レベルの動的な変更

クラウドでは IT の支出における柔軟性が期待されています。ボリュームに必要なサービス レベルを使用している別の容量プールにボリュームを移動することで、既存の Azure NetApp Files ボリュームのサービス レベルを変更できるようになりました。このインプレースでのボリュームのサービス レベルの変更では、データを移行する必要はありません。ボリュームに対するデータ プレーン アクセスにも影響はありません。パフォーマンス向上のために上位のサービス レベルを使用したり、コスト最適化のために下位のサービス レベルを使用したりするよう既存のボリュームを変更できます。この機能は無料で (通常の Azure NetApp Files のストレージ コストは適用されます)、現在パブリック プレビューの段階です。ボリュームのサービス レベルの動的な変更に関するドキュメントに従って、機能のプレビューに登録できます。

デュアルプロトコル (NFS v3 と SMB) での同時アクセス

デュアルプロトコル (NFS v3 と SMB) での同時アクセスを可能にし、LDAP ユーザー マッピングをサポートする、Azure NetApp Files ボリュームを作成できるようになりました。この機能により、生成したデータを Azure NetApp Files ボリュームに格納する Linux ベースのワークロードが存在する場合があるユース ケースに対応できます。それと同時に、スタッフは Windows ベースのクライアントとソフトウェアを使用して、同じ Azure NetApp Files ボリュームの新しく生成されたデータを分析する必要があります。デュアルプロトコルでの同時アクセス機能を利用すると、ワークロードによって生成されたデータを事後分析のために別のプロトコルを使用して別のボリュームにコピーする必要がなくなるため、ストレージのコストと運用時間を節約できます。この機能は無料で (通常の Azure NetApp Files のストレージ コストは適用されます)、一般提供になっています。デュアルプロトコルでの同時アクセスに関するドキュメントで詳細をご覧ください。

転送中の NFS v4.1 の Kerberos 暗号化

Azure NetApp Files で、AES-256 暗号化を使用した Kerberos モード (krb5、krb5i、krb5p) での NFS クライアント暗号化がサポートされるようになったため、データ セキュリティが強化されます。この機能は無料で (通常の Azure NetApp Files のストレージ コストは適用されます)、一般提供になっています。NFS v4.1 の Kerberos 暗号化に関するドキュメントで詳細をご覧ください。

Azure Government リージョン

最後に、Azure Government リージョンで Azure NetApp Files が一般提供になったことをお知らせいたします。US Gov バージニアから始まり、間もなく US Gov テキサスと US Gov アリゾナも対象となります。最新の Azure NetApp Files のリージョン別提供状況とリージョンのロードマップをご覧ください。

フィードバックのお願い

他のプレビュー機能と同様に、パブリック プレビュー機能は、一般提供が開始されるまでは運用環境のワークロードに使用しないでください。

これらの新しい機能に関するフィードバックをお待ちしています。フィードバックは、メールで ANFFeedback@microsoft.com までお送りいただけます。これまでと同様に、Azure NetApp Files に関するアイデアや提案がございましたら、Azure NetApp Files のフィードバック フォーラムにぜひ投稿してください。

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