ハイブリッド環境で Windows Server と SQL Server のワークロードをシームレスに運用する

2019年7月30日 に投稿済み

General Manager, Microsoft Azure

ここ数週間、Windows Server と SQL Server のお客様に Azure が選ばれる理由を数多く取り上げてきました。セキュリティ (英語) はクラウドへの移行において大きな懸念材料となりますが、Azure にはそれに対処するための最適なツールやリソースが揃っています。クラウドへの移行に伴い、データにイノベーションをもたらせば、新たな可能性が広がります。特に SQL Server 2008/2008 R2 のサポート終了に不安を感じているお客様に対し、Azure はクラウドへの最も容易な移行を提案します。本日は、クラウドへの移行を判断する際に検討すべきもう 1 つの重要なポイントをご紹介したいと思います。それは何かというと、新しいクラウド リソースを、既にあるオンプレミス リソースとどのくらい容易に組み合わせられるかという点です。Azure に業界をリードするハイブリッド機能があることが、多くの Windows Server と SQL Server のお客様が Azure を選択する決め手となっています。

マイクロソフトは、クラウドを導入するにあたり、ハイブリッドのアプローチを取ることに力を入れています。こうした姿勢と方針は、これまで数十年にわたるお客様との関係やお客様のビジネスに対する深い理解を経て築き上げられたものです。一部のワークロードやデータは、ビジネス上オンプレミスで保持する必要があるお客様のご都合を理解したうえで、移行の各段階で適切なテクノロジを提供してお客様の状況に都度対応し、将来にも備えることを目指しています。そのため Azure は設計と構築の当初からハイブリッドに対応することを想定し、オンプレミス、クラウド、エッジをまたぐハイブリッド環境をお客様がシームレスに運用できるよう、継続的にイノベーションを実現してきました。大企業のお客様は、自社の Windows Server と SQL Server のワークロード向けに Azure を選択されています。実際、マイクロソフトが 2019 年に大企業 500 社を対象に行った調査では、Windows Server の移行計画の際に Azure を選ぶ意思が他社製品よりも 30% 高かったことがわかっています。

ハイブリッド環境の強化に Azure を信頼して選択したお客様の事例

建設・鉱山機械メーカーの小松製作所の事例 (英語) を見てみましょう。同社は、オンプレミスのアプリケーションを Azure SQL Database Managed Instance に移行し、ハイブリッド インフラストラクチャ全体で包括的なデータ管理および分析ソリューションを構築することで、49% のコスト削減と約 30% のパフォーマンス向上を達成しました。

150 億ドルの事業を展開している養豚・食肉処理企業の Smithfield Foods (英語) は、データセンターのコストを 60% 削減し、Azure に構築されたハイブリッド クラウド モデルによって、アプリケーションの配信に要する期間を 2 か月から 1 日に短縮しました。同社の工場や倉庫の多くは、インターネット帯域幅を十分に確保できていない農村部にあります。そのため、Azure ExpressRoute を使用して主要なオフィスを Azure にグローバルに接続し、必要な柔軟性とスピードを実現しています。

マルタ政府 (英語) は、Azure と Azure Stack を基盤とした完全なハイブリッド クラウド エコシステムを構築し、インフラストラクチャを刷新しました。このハイブリッド アーキテクチャに、堅牢な請求プラットフォームとセルフサービスの統合バックアップ機能を組み合わせることで、これまでにない柔軟性と俊敏性で事業を運営すると同時に、市民と企業がいつでもアクセスできる効率的なサービスを提供できるようになりました。

ここからは、Azure 独自の組み込みハイブリッド機能をご紹介しましょう。

Azure Stack でローカル データセンターにクラウドを組み込む

Azure Stack は他にはないマイクロソフトの優れたハイブリッド サービスです。これを使用すると、ローカル データセンターや接続されていない拠点で Azure サービスを利用してクラウド ネイティブなアプリケーションを構築、実行することができます。現在、Azure Stack は 92 か国で利用でき、Airbus Defence and Space (英語)iMOKO (英語)KPMG Norway (英語) といったお客様がオンプレミスでクラウドのメリットを活用しています。

最近リリースされた Azure Stack HCI ソリューション (英語) を利用すると、仮想アプリケーションをオンプレミスの慣れ親しんだ方法で実行し、バックアップや災害復旧などの標準の Azure 管理サービスに簡単にアクセスすることができます。

Azure、Azure Stack、Azure Stack HCI を擁するマイクロソフトは、この市場で唯一包括的なハイブリッド ソリューションを提供しているクラウド プロバイダーです。

Windows Admin Center でサーバー管理を刷新

Windows Admin Center は無料で利用できる最新のブラウザー ベース アプリケーションで、オンプレミス、Azure、または他のクラウドの Windows Server を管理できます。お客様は、Azure 管理サービスに簡単にアクセスして、災害復旧、バックアップ、パッチ適用、監視などのタスクを実行できます。Windows Admin Center はちょうど 1 年前にリリースされました。利用者数はその後急増し、毎月 250 万を超えるサーバー ノードが管理されるようにまでなっています。

Windows Admin Center の Azure ハイブリッド サービスの画面

オンプレミスの SQL Server を Azure に簡単に移行

Azure SQL Database は、フル マネージド型のインテリジェントなデータベース サービスです。  常に最新の状態に維持されるため、パッチの適用、アップグレード、サポート終了を心配する必要がありません。Azure SQL Database Managed Instance は全面的に Azure の SQL Server データベース エンジンを使用しており、これを利用するとアプリケーション コードを変更することなく SQL Server を Azure に移行できます。このサービスはオンプレミス SQL Server との一貫性が保たれているため、引き続き馴染みのある機能やツールやリソースを Azure で利用できます。

SQL Database Managed Instance は小松製作所 (英語)Carlsberg Group (英語)Allscripts (英語) を始めとする多くのお客様に採用され、どの企業でも最小限のダウンタイムで迅速に SQL データベースが Azure に移行され、自動のパッチ適用、バックアップ、高可用性などの組み込み PaaS 機能が活用されています。

高速で安全なネットワーク サービスでハイブリッド環境に接続

さまざまなお客様が Azure ExpressRoute を使用し、Azure とローカル インフラストラクチャの間に非常に高速なプライベート接続を構築して、最大 100 Gbps の帯域幅で相互にアクセスしています。Azure Virtual WAN を使用すると、構成と Azure への接続を自動化し、数千もの支店を簡単に追加し接続して、マイクロソフトのグローバル ネットワークを活かしてお客様のサイト間でグローバルな転送を行えます。

また、Azure FirewallAzure DDoS ProtectionAzure Front Door Service などのサービスをフル活用し、仮想ネットワークを保護して、優れたアプリケーション パフォーマンス エクスペリエンスを実現しています。

単一の ID プラットフォームでどこからでもアクセスを管理

企業のお客様の 90% 以上が、Active Directory をオンプレミスで使用しています。Azure ではオンプレミスの Active Directory を Azure Active Directory と簡単に接続して、Office 365 と Azure のすべてのサービスにシームレスなディレクトリ サービスを実装できます。Azure Active Directory はクラウド、モバイル、オンプレミスのアプリケーションすべてにシングル サインオン エクスペリエンスを提供し、生産性を妨げることなく不正アクセスからデータを保護します。

エッジで継続的にイノベーションを

お客様はハイブリッド環境をエッジに拡張することで、新たなビジネス チャンスをつかもうとしています。そしてマイクロソフトは、この分野のイノベーションを牽引してきました。以下にその一部をご紹介します。

Azure Data Box Edge はコンテナー用のクラウド管理コンピューティング プラットフォームをエッジに組み込み、エッジでのデータ処理や機械学習ワークロードの高速化を可能にします。また、インターネットを介してリアルタイムに Azure にデータを転送できるため、詳細な分析、クラウド規模でのモデルの再トレーニング、長期的なデータ保護も可能です。

Microsoft Build 2019 では、SQL エンジンをエッジで利用できる Azure SQL Database Edge のプレビューの提供を発表しました。これにより一貫性のあるプログラミング領域を使って SQL データベース上で開発を行い、オンプレミス、クラウド、エッジで同じコードを実行することが可能になりました。

Azure でハイブリッド環境を統合管理するには

Azure ハイブリッド ソリューションのさらに詳しい情報については、こちらの概要ページ動画 (英語)デモ (英語) などの資料をチェックしてください。Azure を使用してハイブリッド環境での Windows Server と SQL Server のワークロードの運用を成功させましょう。