IT 担当者と開発者の方向けに、より優れたスケールとさらなる機能をお届けします。
Azure Files の大容量、かつ強力な Standard ファイル共有の一般提供が開始されたことをお知らせします。Azure Files はセキュリティで保護されたフル マネージド型のパブリック クラウド ファイル ストレージで、幅広いデータの冗長性オプションと、Azure File Sync を使用したハイブリッド機能が備わっています。
この記事では、Azure Files の Standard ファイル共有の容量とパフォーマンスの改善点について、概要を説明します。
大容量のファイル共有のリリースにともない、汎用アカウントでの 1 つの Standard ファイル共有で、最大 100 TiB の容量、10 K の IOPS、300 MiB/秒のスループットがサポートされるようになりました。Azure FileStorage アカウントのすべての Premium ファイル共有では現在、既定で大容量のファイル共有がサポートされています。ワークロードが待機時間の影響を受けやすい場合、およびより高いレベルのパフォーマンスが必要とされる場合は、Azure Files Premium レベルを検討してください。詳細については、Azure Files スケール制限に関するドキュメントを参照してください。
新機能
大容量ファイル共有のプレビュー開始以降、Microsoft は Azure Files エクスペリエンスの強化に取り組んできました。大容量ファイル共有には次のような機能があります。
- 既存の汎用ストレージ アカウントと既存のファイル共有をアップグレードする機能。
- サブスクリプション レベルではなく、ストレージ アカウントでの大容量ファイル共有のオプトイン機能。
- サポートされるリージョンの拡大。
- ローカル冗長とゾーン冗長のストレージ両方のサポート。
- 大容量ファイル共有が適切に動作するようにするための、パフォーマンスと同期のスケールの強化。最新のスケールについては、Azure File Sync のスケーラビリティの対象をご覧ください。
価格と可用性
汎用アカウントでの Standard ファイル共有の容量とスケールが、追加コストなしで増加します。詳細については、価格のページをご覧ください。
現在、Standard 大容量ファイル共有はローカル冗長およびゾーン冗長のストレージ、および世界の 13 リージョンでご利用いただけます。すべての Azure リージョンがサポートされるよう、範囲をすみやかに拡大しています。Azure Files のドキュメントをご覧になり、ご利用いただけるリージョンの最新情報をご確認ください。
使用を開始するには
大容量ファイル共有機能を利用するのに、サブスクリプションを登録する必要はありません。
新しいストレージ アカウント
サポートされている冗長オプションを使用して、新しい汎用ストレージ アカウントをサポートされているリージョンのいずれかで作成します。ストレージ アカウントを作成するときは、[詳細] タブに移動して、[Large file shares] (大容量ファイル共有) 機能を有効にします。新しいストレージ アカウントで大容量ファイル共有のサポートを有効にする詳細な手順については、こちらをご覧ください。この新しいアカウントで作成されたすべての新しい共有には、既定で 100 TiB の容量と増加されたスケールが用意されています。
既存のストレージ アカウント
サポートされているリージョンのいずれかに存在する既存の汎用ストレージ アカウントでは、[構成] に移動し、[Large file shares] (大容量ファイル共有) 機能を有効にし、[保存] を選択します。これで、このアップグレードされたアカウントの既存の共有を、5 TiB を超えるクォータに更新することができます。このアップグレードされたアカウントで作成されたすべての新しい共有には、既定で 100 TiB の容量と増加されたスケールが用意されています。
既存のストレージ アカウントで大容量ファイル共有のサポートを有効にする詳細な手順については、こちらをご覧ください。
ストレージ アカウントを大容量ファイル共有機能にオプトインしても、Azure File Sync などの既存のワークロードが中断されることはありません。オプトインした後は、大容量ファイル共有機能をお使いのアカウントで無効にすることはできません。
フィードバックのお願い
ご意見やご感想を Azure Storage フォーラムにお寄せください。または、AzureFiles@microsoft.com までメールをお送りください。フィードバック フォーラムで Azure Storage に関するアイデアや提案をご投稿ください。
よい共有を!