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このブログ記事は、ラーニング エンジニアリング研究開発部のソフトウェア エンジニア II を務める Kabir Khan と共同で執筆したものです。

Microsoft Worldwide Learning Innovation ラボは、パーソナル化された学習およびキャリア エクスペリエンスの開発に重点的に取り組んでいる Microsoft 内のアイデア インキュベーション ラボです。このラボが最近開発したエクスペリエンスの中に、パーソナル化されたスキルベースの求人情報に焦点を当てていたものがありました。就職活動をしているときが、人生の中で最もストレスが多い時期の 1 つであることは、調査によって明らかになっています。次のキャリアを模索していたときに自分のスキルに合った仕事を見つけるのがどれほど大変だったかは、誰もが覚えているでしょう。

私たちは、Azure Search のカスタム スキルと当社の技術機能ライブラリを組み合わせて、履歴書から特定された能力に基づいてパーソナル化された求人情報を提供する機能を構築することができました。この機能では履歴書解析によって技術スキルが特定されます (以下の図では強調表示され、チェックマークが付いています)。 そして、履歴書に記載されている能力に最も関連するスキルに基づいて、仕事がランク付けされます。UI レイアウトも便利な機能です。この機能により、自分が興味のある仕事に必要なスキル (以下の図では強調表示されていないスキル) とのギャップを確認できるため、そのスキルの構築に向けて取り組むことができます。

Worldwide Learning のパーソナル化された求人検索デモの UI の画像

図 1: Worldwide Learning のパーソナル化された求人検索デモの UI

この例のユーザーは、ソフトウェア エンジニアリングの仕事からプログラム管理に転職したいと考えています。上の画像には、そのユーザーに合ったプログラム管理の上位の仕事がどのように表示されるかが示されていますが、それらの仕事は、AI、Machine Learning、クラウド コンピューティングなどのユーザー固有の能力に基づいてランク付けされています。その結果、この 3 つの能力に対応する Bing Search と AI チームでの仕事が上位に示されています。

Azure Search の使い方

Worldwide Learning のパーソナル化された求人検索アーキテクチャの画像。

図 2: Worldwide Learning のパーソナル化された求人検索アーキテクチャ

上のアーキテクチャ図は、このアプリケーションのデータ フローを示しています。まずは一例として、約 2000 件の求人が、Microsoft Careers Web サイトから直接取得されます。そして、これらの仕事にインデックスが作成され、カスタム Azure Search コグニティブ スキルが追加されたうえで、それぞれの仕事の説明から能力が抽出されます。これにより、ユーザーが、"Machine Learning" などの能力に基づいて仕事を検索できるようになります。次に、ユーザーが履歴書をアップロードします。その履歴書は、Azure Blob Storage にアップロードされ、Azure Search インデクサーが実行されます。Azure が提供するコグニティブ スキルと、当社のカスタム スキルを組み合わせて利用することで能力が抽出され、ユーザーの能力が適切に表現されます。

求人検索のパーソナル化には、Azure Search に組み込まれているタグ ブースト スコアリング プロファイルが利用されます。タグ ブーストにより、検索結果が、ユーザーの検索クエリと一致 "タグ" (ここでは能力) の数、およびターゲット インデックスに基づいてランク付けされます。つまり、この例では、ユーザーの能力とその検索クエリが渡され、そのユーザーの一意の能力セットに最も一致する仕事が取得されます。

当社のチームは、Azure Search スキルにより、この概念実証を通じて、求人検索、求職者と採用担当者が望む能力をパーソナル化できました。ここで紹介したものと同じプロセスを使用すれば、ご自身のキャリア サイトで同じ目標を達成することができます。この例で使用されているスキル抽出ライブラリはオープンソースなので、コンテナーで利用できます。

このサンプルを実行する前に、以下を行う必要があります。

  • Azure CLI のインストール。この記事では、Azure CLI バージョン 2.0 以降が必要です。ご自身のバージョンを確認するには、az --version を実行してください。
  • Azure Cloud Shell を使用することもできます。

この機能の詳細については、ライブ デモをご覧ください (timecode 00:50:00 から開始)。GitHub リポジトリで詳細を確認することもできます。

フィードバックとサポート

私たちは皆様のご意見、ご感想に基づいて機能の改善に取り組んでいきたいと考えております。つきましては、少しお時間をいただき、こちらのアンケートにご協力いただければ幸いです。サポート リクエストについては、WWL_Skills_Service@microsoft.com までお問い合わせください。

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