新しい Azure Application Gateway V2 の利用方法

6月 11, 2019 に投稿済み

Principal Program Manager, Microsoft Azure

先日、Azure Application Gateway V2 と Web Application Firewall (WAF) V2 をリリースしました。これらの SKU は、それぞれ Standard_v2 と WAF_v2 という名称で、SLA によって 99.95% の可用性が十分に保証されています。新しい SKU には、大幅な改善と機能追加が行われています。

  • 自動スケーリングを使用すると、アプリケーションのトラフィック パターンに基づいて Application Gateway を必要に応じてスケーリングし、アプリケーションの弾力性を確保できます。ピーク時にプロビジョニングされた容量で Application Gateway を実行する必要がなくなるため、コストを大幅に削減できます。
  • ゾーン冗長により、ゾーン内で障害が発生した場合にも Application Gateway を継続でき、アプリケーションの回復性が向上します。
  • 静的 VIP 機能を使用すると、ライフサイクルを通じてエンドポイント アドレスが変更されなくなります。
  • ヘッダーの書き換えにより、Application Gateway の HTTP 要求と応答ヘッダーを追加、削除、更新することができます。これにより、アプリケーションのコードを変更することなく、HSTS のサポート、Cookie の保護、キャッシュ制御の変更など、さまざまなシナリオを実現できます。
  • プロビジョニング時間と構成の更新時間を短縮しました。
  • Application Gateway のパフォーマンス向上により、全体的なコストが削減されます。

V2 の機能強化を示す図

新しいアプリケーションやワークロードには、V1 SKU ではなく V2 SKU を使用することを強くお勧めします。

既存のアプリケーションで Application Gateway/WAF V1 SKU を利用している場合も、できるだけ早めに V2 SKU に移行することを検討してください。主に以下のような理由があるためです。

  • 強化された機能: 上記の改善や追加機能を活用できるほか、引き続き、ロードマップの新機能をリリースと同時に利用できるようになります。今後、ロードマップに記載している新機能の大半は、V2 SKU にのみリリースする予定です。
  • コスト: V2 SKU は V1 SKU と比較して総合的に低コストになる可能性があります。V2 SKU のコストの詳細については、価格ページをご覧ください。
  • 今後のプラットフォームのサポート: 将来的には、V1 SKU では新規のゲートウェイが作成できなくなる予定です。お客様が移行のために十分な時間を確保できるよう、事前に通知を行います。Application Gateway の V2 SKU への移行が早く進めば、マイクロソフトはより多くのエンジニアリング リソースやサポート リソースを早急に V2 SKU に割り振ることができます。  お客様のサポートに尽力できるよう、ご協力をお願いします。

ガイド付き移行 – V2 SKU ゲートウェイへの構成の複製

お客様各自で確実に移行するには、新しい V2 ゲートウェイを現在の V1 ゲートウェイと同じ構成になるよう手動で設定する必要があります。実際には、構成が必要な箇所が多いため、移行作業は多くのお客様にとってかなり複雑で、ミスが発生しやすくなります。これをサポートするため、マイクロソフトは先日、V1 ゲートウェイの構成を新しい V2 ゲートウェイに複製するための PowerShell スクリプトとドキュメントを公開しました。

この PowerShell スクリプトは、必要な入力が少なくて済み、指定した V1 ゲートウェイから新しい V2 ゲートウェイに構成をシームレスにコピーできます (V2 ゲートウェイは自動的に作成されます)。いくつかの制限事項がありますので、スクリプトを使用する前にご一読ください。また、補足情報が必要な場合は簡単な FAQ をご確認ください。

新しい V2 エンドポイントへのトラフィックの切り替え

Application Gateway を経由するトラフィック フローの個別の設計は、アプリケーションやお客様によってそれぞれ異なるため、トラフィックの切り替え作業は完全にお客様にお任せすることになります。ただし、一部のトラフィック フローのシナリオについてはガイダンスをご用意しています。今後は特に、Azure DNS または Azure Traffic Manager を使用してトラフィックを Application Gateway に転送しているお客様に向けて、この移行作業を支援するツールについて検討する予定です。

フィードバックのお願い

引き続き、皆様からの貴重なフィードバックをお聞かせください。V2 SKU への移行に関する具体的なフィードバックについては、appgwmigrationsup@microsoft.com までお寄せください。Application Gateway に関する一般的なフィードバックについては、Azure のフィードバック ページ (英語) をご利用ください。