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このブログ記事は、Microsoft Azure の担当副社長 Julia White と Microsoft 365 の担当副社長 Brad Anderson によって共同執筆されました。

本日 Microsoft は、Windows と Office の最高の仮想化エクスペリエンスを Azure 上で実現した Windows Virtual Desktop を発表しました。Windows Virtual Desktop は、マルチユーザーの Windows 10 エクスペリエンスを実現する唯一のクラウドベース サービスです。Office 365 ProPlus 向けに最適化され、無料の Windows 7 Extended Security Updates が含まれています。Windows Virtual Desktop を使えば、組み込みのセキュリティとコンプライアンスを利用しながら、Windows と Office を Azure 上に数分でデプロイし、スケーリングすることができます。

多くの企業は、そのビジネスに固有のニーズから、仮想デスクトップ エクスペリエンスを必要としています。仮想化が求められる理由はさまざまです。たとえば金融サービスや医療といった規制の厳しい業界の場合、仮想デスクトップ エクスペリエンスによって、規制への準拠が徹底され、機密データへのアクセスが安全に管理されます。モバイル従業員や Firstline Worker の場合、デスクトップ仮想化によって、企業のデータとアプリへのアクセスを簡単に管理し、プロビジョニングできるようになります。また IT 部門も、特定のアプリへのアクセス権を特定の従業員に与えるといったシナリオに対応する手段が得られます。

Windows Virtual Desktop の概要

デスクトップの仮想化は、さまざまなビジネス シナリオで役立ちますが、従来からデプロイと管理が複雑で、費用がかかるという側面がありました。こうした複雑さをある程度解消するために、Microsoft は IT とユーザーの両方を視野に入れつつ Windows Virtual Desktop を開発しました。

Windows Virtual Desktop には、次のようなベネフィットがあります。

  • マルチユーザーの Windows 10 エクスペリエンスに対応した唯一のサービス。たとえば、従来サーバーベースの仮想化でしか得られなかったコスト面での優位性を実現しつつ、Microsoft Store や既存の Windows 基幹業務アプリとの互換性も確保されています。
  • マルチユーザーの仮想シナリオで実行されている Office 365 ProPlus を仮想化するための最適なサービス。Microsoft Office は最も使われている仮想アプリであり、最大限の仮想エクスペリエンスを提供できるように Microsoft は全力で取り組んでいます。今後数か月の間に、Windows Virtual Desktop サービス向けの Office 365 の仮想エクスペリエンスに対する投資について、さらに詳しい情報をお伝えする予定です。
  • 無料の Extended Security Updates が付いた Windows 7 仮想デスクトップを提供する唯一のサービス。Windows 10 に移行しながらも、レガシ アプリをサポートするための選択肢が増えます。
  • Azure によるコンピューティング、ストレージ、豊富な診断、高度なネットワーク、接続ブローカリング、ゲートウェイを使いながら、Windows 仮想マシンをデプロイ、管理するための最もスケーラブルなサービス。今後これらのコンポーネントのホスト、インストール、構成、管理を自分で行う必要はありません。デプロイとスケーリングを数分で行うことができます。
  • デスクトップとアプリの両方を仮想化できる最も柔軟性の高いサービス。つまり、ユーザーにデスクトップ エクスペリエンス全体を提供するか、特定のアプリだけを提供するかを選択できます。仮想アプリを Windows 10 エンドポイントに提供すると、それらがユーザー エクスペリエンスにシームレスに統合されます。
  • Microsoft 365 のセキュリティおよび管理との緊密な統合。Microsoft 365 の条件付きアクセス、データ損失防止、統合管理がネイティブに組み込まれ、あらゆるアプリとデータを保護、管理するための最も安全でシンプルなソリューションとなっています。

Windows Virtual Desktop のエコシステム

Windows Virtual Desktop は包括的な仮想化ソリューションです。しかしさまざまなお客様の要望に応えるために、さまざまな機能へのニーズがあることを Microsoft は認識しています。このニーズに対応するために、Windows Virtual Desktop は、パートナーが次の方法で簡単に拡張および強化できるプラットフォームとして構築されました。

  • Microsoft には、Azure Marketplace を通じてサービスを拡張する多数のパートナーが存在し、主要なパートナー (Citrix、CloudJumper、FSLogix、Lakeside Software、Liquidware、People Tech Group、ThinPrint など) とは既に連携しています。
  • Microsoft クラウド ソリューション プロバイダーの広大なネットワークは、Windows Virtual Desktop を顧客に提供するだけでなく、そのサービスに関連する付加的な価値も提供できるようになります。
  • Microsoft は、Windows Virtual Desktop の機能を深いレベルで統合し、強化する目的でも、Citrix などのパートナーと連携しています。

Microsoft のエコシステム アプローチについては、近い将来さらに詳しい情報をお伝えする予定です。

Windows Virtual Desktop へのアクセス

このサービスは、Windows 10 Enterprise および Windows 10 Education のお客様がご利用いただけます。Windows Virtual Desktop にサインアップしたら、Azure サブスクリプションを設定するか、既存のサブスクリプションを使用して、すぐに仮想デスクトップとアプリをデプロイし、管理できます。お客様に別途ご負担いただくのは、ご利用の Azure サブスクリプションに存在する仮想マシンそのものから生じるストレージとコンピューティングの使用量にかかるコストだけです。Azure Virtual Machines Reserved Instances (RI) など、Azure のコンピューティング コミットメントのいずれかが既にあればご利用いただけます。

現在、今年中に公開予定のパブリック プレビューに向けて、最終的な仕上げに取りかかっているところです。パブリック プレビューへの参加を希望される場合は、今すぐこちらからご登録ください。当面は、Windows Virtual Desktop の Web サイトで詳細をご覧いただくか、Microsoft アカウント チームまたは Microsoft パートナーにお問い合わせください。

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