ASP.NET アプリケーション用の App Service Migration Assistant の概要

2019年4月8日 に投稿済み

Principal Product Planner, Azure App Service

このブログ記事は、Azure App Service グループ エンジニアリング主任部長 Nitasha Verma による共同執筆です。

2018 年 6 月、Microsoft は App Service Migration Assessment Tool をリリースしました。Assessment Tool は、外部からアクセス可能な (HTTP) エンドポイントをスキャンすることで、サイトを Azure App Service に移行できるかどうかを迅速かつ容易に評価できるように設計されています。本日、Microsoft は、更新されたバージョンの App Service Migration Assistant のリリースを発表します。新しいバージョンでは、ASP.Net サイトを App Service にすばやく簡単に移行することで、ユーザーやパートナーが評価ツールによって確認したサイトを移行するのを支援します。 

App Service Migration Assistant は、ASP.Net アプリケーションをオンプレミスからクラウドに移行するためのシンプルで迅速な無料のソリューションを通して、クラウドへの道程を簡素化するように設計されています。次のことを迅速に行うことができます。

  • 公開 URL のスキャンを実行して、アプリが移行に適しているかどうかを評価します。
  • Migration Assistant をダウンロードして移行を開始します。
  • このツールを使用して、準備状況チェックとアプリの構成設定の全般的な評価を実行してから、ツールを介してアプリまたはサイトを Azure App Service に移行します。

ツールの詳細については、この先をお読みください。今すぐ移行を開始する場合は、こちらにお進みください。​

App Service Migration Tool のランディング ページ

使用を開始するには

App Service Migration Assistant をダウンロードします。このツールは iiS バージョン 7.0 以降で動作し、新規または既存の App Service プランを使用してサイトのコンテンツと構成を Azure App Service サブスクリプションに移行します。

ツールの動作

Migration Assistant ツールは、ローカル エージェントであり、これにより詳細な評価が実行され、その後の移行プロセスの最初から最後まで誘導されます。このツールにより、Web アプリの構成設定の全般的な評価だけでなく、準備状況チェックも実行されます。

Web サイトのサンプル評価レポート

アプリケーションの評価に問題がなかった場合は、Azure サブスクリプションでの認証プロセスが示された後、ターゲット アカウントおよび App Service プランの詳細と、新しく移行されるサイトの構成に関するその他の詳細情報を入力するように求められます。

Azure のオプション

その後、Migration Assistant ツールによってサイトがターゲットの App Service プランに移行され、ハイブリッド接続オプションを選択した場合は、その構成も行われます。

データベースの移行とハイブリッド接続

Microsoft の Migration Assistant は、Web アプリケーションおよび関連する構成を移行するように設計されていますが、データベースは移行しません。データベース用に、次の 2 つのオプションがあります。

  1. SQL 移行ツール
  2. データベースをオンプレミスに残し、ハイブリッド接続を使用してクラウドからデータベースに接続する

ハイブリッド接続を App Service と共に使用すると、他のネットワーク (この場合はオンプレミスの SQL データベース) 内のアプリケーション リソースに安全にアクセスできます。移行ツールによりユーザーの代わりにハイブリッド接続の構成とセットアップが行われるため、データベースをオンプレミスに維持したままサイトを移行し、時間のあるときにデータベースを移行することができます。

サポートされている構成

このツールにより大部分の最新の ASP.Net アプリケーションを移行できますが、サポートされていない構成がいくつかあります。これには次のものが含まれます。

  • バージョン 7.0 より前の IIS
  • ISAPI フィルターへの依存性
  • ISAPI 拡張機能への依存性
  • HTTP または HTTPS 以外のバインド
  • HTTP の場合はポート 80 以外、HTTPS の場合はポート 443 以外のエンドポイント
  • 匿名以外の認証スキーム
  • location タグを使用して作成された applicationhost.config 設定への依存性
  • 複数のアプリケーション プールを使用するアプリケーション
  • カスタム アカウントを使っているアプリケーション プールの使用
  • グローバル設定に依存する URL 書き換えルール
  • Web ファーム (具体的には共有構成)

ツールでサポートされている内容の詳細と、サポートされていない一部のサイトに関する対応策については、ドキュメント ページを参照してください。

また、App Service 移行の詳細については、App Service 移行チェックリストのページを参照してください。

今後の展望

今後数か月の間、引き続き機能を追加していく予定です。直近の優先事項は、追加の ASP.NET シナリオへの対応と、Java や PHP などの追加の Web フレームワークのサポートです。

このツールについてのご意見、ご要望がありましたら、Microsoft の GitHub ページから機能のリクエストをお送りください。