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GAIA-X が European Eclipse Data Connector で新たにサポート

2021年9月21日 に投稿済み

Corporate Vice President and Distinguished Architect, CLOUD + AI

データは、ビジネス モデルの強化や改善された公共サービスの提供にますます重要な役割を果たしていますが、その潜在能力の多くはまだ十分には活用されていません。データ共有は、あらゆる産業に新たなビジネス チャンスをもたらし、より広範な経済成長を実現するために不可欠な要素です。ヨーロッパは長年にわたり、データ共有への産業界の参加を拡大する必要性を訴えてきました。企業間 (B2B) のデータ共有は、フェデレーション データ インフラストラクチャの構築を目指す GAIA-X の基本コンセプトでもあります。先月、ヨーロッパの主要組織連合は、マルチクラウドでポリシーベースの B2B データ共有を可能にするヨーロッパのオープンソース プロジェクトである Eclipse Dataspace Connector (EDC)発表しました。EDC は、2021 年 8 月 30 日~ 31 日にミュンヘンで開催された GAIA-X ハッカソンで紹介されました。

組織間でのマルチクラウド データ共有

ある組織から別の組織へデータを転送することは、技術的な問題であり、無数の方法で解決されてきました。では、このプロジェクトにはどのような違いがあるのでしょうか。ある大規模な製造企業で、エンジニアリング ソフトウェアを使用する設計担当組織が AWS 上で稼働し、工場システムが Azure 上で稼働し、サプライ チェーン管理システムが SAP によってホストされ、営業およびマーケティング用のカスタム作成のクラウド サービスがドイツ テレコムによってホストされているとします。それに加え、同じように複雑なシステムを持つパートナー企業と、サプライ チェーンのデータを交換したいと考えているとします。各企業はデータを共有したいと考えているかもしれませんが、それを、複数のクラウドやオンプレミスのシステムをまたがり、同時にデータ共有のポリシーや、プライバシーやセキュリティに関する法律を尊重しながら行うにはどうすればよいでしょうか。また、データ主権やフェデレーションの要件をサポートする ID 管理システムは何にすればよいでしょうか。

EDC は、ヨーロッパのデータ主権の原則に基づいて、マルチクラウド、ポリシーベース、フェデレーションされたデータ共有を可能にするオープンソースのコンポーネントで構成されています。データの共有と使用に関連するすべての当事者は、その組織の要件に基づいて希望する主権のレベルを提供する有効なデジタル ID を持つ必要があります。また各当事者は、データ交換を行う際のポリシーを宣言でき、それを施行できる必要があります。そして最終的には、データ共有を安全かつ効率的に行う必要があります。

現代のビジネスにおけるデータ イノベーションの実現

銀行はクラウド金融サービスを開発および提供し、メディア コンテンツ プロバイダーはクラウド ストリーミング サービスを提供し、航空会社はクラウド チケットやフライト サービスを提供するなど、現代のほとんどのビジネスは、顧客に対するクラウド プロバイダーとなっています。したがって、すべてのビジネス、つまりすべてのクラウド プロバイダーが、信頼できるデータ共有を実現する必要があります。また、データのセマンティクスや、データの共有や受信についてのビジネス上の意思決定に関連する社内のガバナンスの通例など、解決しなければならない問題もあります。しかし、この複雑な構造の最初のレイヤーを設けることは、データ イノベーションに基づく成長を可能にするための大きな一歩です。

これがヨーロッパのソリューションであり、ヨーロッパのオープンソース ソフトウェア財団によって統制され、ヨーロッパの価値観を守ることを約束した組織によって主導されているという事実は、GAIA-X のプロセスに採用されるために不可欠です。Microsoft は、Fraunhofer Institute for Software and Systems Engineering ISST、ダイムラー TSS、BMW グループ、ドイツ テレコム、アマゾン AWS、SAP、ボッシュ、HPE、ZF Friedrichshafen、GAIA-X AISBL、International Data Spaces Association と共に、このプロジェクトを支援していきます。

Eclipse Dataspace Connector についての詳細情報

最近ミュンヘンで開催されたショーケースでは、コミュニティが EDC の最初の運用実装を実演し、次のフェーズの作業を示しました。組織を超え、クラウド プロバイダーを超えた課題を解決することはひとつの旅であり、お客様、パートナー、競合他社、政策立案者の皆様とともにそこに参加できることを嬉しく思います。協力して前に進んでいきましょう。EDC コミュニティは、さらに多くの聡明な人々の貢献を必要としています。GitHub のリポジトリをご確認ください。そして参加し、貢献を始めましょう。オープンなコラボレーションこそが、これからのデジタル経済のチャンスを実現するために必要なのです。