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本日、Azure IoT Edge を使用するソリューションを構築する開発者のために行われたさまざまなツールの機能強化についてお知らせします。お客様の IoT ソリューションのために、Azure IoT Edge は、お客様の組織がデータの管理に手間取ることなくビジネス インサイトに専念できるように、これまでクラウドで行っていた分析とカスタム ビジネス ロジックをデバイス側で実行できるようにしています。Azure IoT Edge の詳細については、こちらの概要の記事をご覧ください。このブログ記事では、マイクロソフトが提供する開発者ツールの機能強化について説明します。
Visual Studio 2017 用の Azure IoT Edge 拡張機能 (プレビュー)
開発者は、この新しい拡張機能を使用して、Visual Studio 2017 で Azure IoT Edge を使用するソリューションの作成、デバッグ、展開を簡単に実行できます。この最初のプレビュー ビルドでは、Azure IoT Edge 用の C# モジュールがサポートされます。使用を開始する方法は次のとおりです。
- 新しい拡張機能をインストールし、必要な前提条件を確認します。
- Visual Studio 2017 を開き、[ファイル] > [新規作成] > [プロジェクト...] の順にクリックします。
- [C# カテゴリ] で、[Azure IoT Edge プロジェクト] を選択します。
これで最初の Edge モジュールを実行する準備が整い、拡張機能と共に提供されるシミュレーターによって、ソリューション経由でデータが流れるのを確認できます。この動作を確認するには、Program.cs ファイルの PipeMessage() メソッド内にブレークポイントを設定し、F5 を押します。
Azure IoT Edge モジュールを実際のデバイスに展開する準備ができたら、統合されている Cloud Explorer を使用して、Visual Studio 2017 から簡単に展開できます。最初に、プロジェクトを右クリックし、[Build and Push IoT Edge solution](IoT Edge ソリューションのビルドとプッシュ) を選択します。次に、Cloud Explorer ビューで、Azure IoT Hub サービスと展開先の Edge デバイスを見つけ、[展開の作成] を選択します。
新しい Azure IoT Edge 用の Visual Studio 2017 拡張機能の詳細を参照できます。
Azure IoT Edge Jenkins プラグイン
Azure IoT Edge Jenkins プラグインもリリースされたことをお知らせします。このリリースでは、IoT Edge ソリューションのビルドと Azure IoT Edge デバイスへの展開を継続的に実行する Jenkins のネイティブ機能が提供されています。Azure DevOps Services と Jenkins を一緒に使うことも、このプラグインを活用して次のようにインテリジェント エッジ ソリューションを開発するために使用することもできます。
- Azure IoT Edge モジュールを C#、Python、Node.js、C、Java または C# 関数でビルドする。
- モジュールを Azure Container Registry または選択した他のレジストリにプッシュする。
- Linux コンテナーまたは Windows コンテナーをビルドする。
- 個々の IoT Edge デバイスに展開するか、複数のデバイスに大規模に展開する。
新しい Azure IoT Edge Jenkins プラグインの詳細を参照できます。
Visual Studio Code 用の Azure IoT Edge 拡張機能の更新
Edge ソリューションの開発で既存の Visual Code 用の Azure IoT 拡張機能を使用している開発者向けに、以下を含む重要な機能強化も最近リリースしています。
- Windows、Linux、または Mac でのローカル テストとデバッグ用の IoT Edge シミュレーター。
- 複数のモジュールを同時にデバッグする。
- Azure Stream Analytics モジュールをビルドする。
- カスタム モジュールを C でビルドする。
- カスタム モジュールを Java でビルドする (1.3.0 で新規)。
- モジュールの一覧のコンテキスト メニューでモジュールのメソッドを呼び出す (1.4.0 で新規)。
最新の Visual Studio Code 用の Azure IoT Edge 拡張機能の機能強化を参照できます。
Azure IoT Edge 開発者のための CLI: iotedgedev
最後に、オープン ソースの IoT Edge Dev Tool の 使いやすいコマンドライン インターフェイスによって、内部的にループする開発タスク (コード、デバッグ、テスト) と CI/CD タスクが簡素化されます。
Usage: iotedgedev [OPTIONS] COMMAND [ARGS]... (使い方: iotedgedev [オプション] コマンド [引数]...) Options: (オプション:) --version Show the version and exit.(--version バージョンを表示して終了します) -h, --help Show this message and exit.(-h、--help このメッセージを表示して終了します) Commands: (コマンド:) add Add a new module to the solution (add 新しいモジュールをソリューションに追加します) build Build the solution (build ソリューションをビルドします) deploy Deploy solution to IoT Edge device (deploy ソリューションを IoT Edge デバイスに展開します) genconfig Expand environment variables and placeholders in *.template.json and copy to config folder (genconfig *.template.json 内の環境変数とプレースホルダーを展開して config フォルダーにコピーします) init Create a new IoT Edge solution and provision Azure resources (init 新しい IoT Edge ソリューションを作成して Azure リソースにプロビジョニングします) log Open a new terminal window for EdgeAgent, EdgeHub and each Edge module and save to LOGS_PATH (log EdgeAgent、EdgeHub、および各 Edge モジュール用の新しいターミナル ウィンドウを開いて LOGS_PATH に保存します) monitor Monitor messages from IoT Edge device to IoT Hub (monitor IoT Edge デバイスから IoT Hub へのメッセージを監視します) new Create a new IoT Edge solution (new 新しい IoT Edge ソリューションを作成します) push Push module images to container registry (push モジュール イメージをコンテナー レジストリにプッシュします) setup Setup IoT Edge simulator.This must be done before starting (setup IoT Edge シミュレーターをセットアップします。これは起動前に実行する必要があります) start Start IoT Edge simulator (start IoT Edge シミュレーターを起動します) stop Stop IoT Edge simulator (stop IoT Edge シミュレーターを停止します) docker Manage Docker (docker ドッカーを管理します) iothub Manage IoT Hub and IoT Edge devices (iothub IoT Hub と IoT Edge デバイスを管理します) simulator Manage IoT Edge simulator (simulator IoT Edge シミュレーターを管理します) solution Manage IoT Edge solutions (solution IoT Edge ソリューションを管理します)
この CLI の使用を開始するには、こちらのクイックスタートに従ってください。詳細については、iotedgedev wiki とこちらのブログをご覧ください。