本日、Azure Cosmos DB についていくつか発表いたします。Azure Cosmos DB は、世界規模で分散される初のデータベース サービスです。地理的な垣根を越え、任意の数のリージョンにスループットとストレージをオンデマンドでスケーリングできます。その低待機時間、高可用性、整合性は、業界随一の充実した SLA によってすべて保証されています。Azure Cosmos DB は、今日の IoT とモバイル アプリの強化と、AI が活躍する未来のサポートを目指して設計されています。
Azure Cosmos DB は、数多くのデータ モデルと主要なクエリ API をネイティブにサポートする初めてのクラウド データベースです。継続的に多くのデータ ボリュームを取り込むことができる斬新なデータベース エンジン上に構築され、きわめて高速にクエリを実行します。これらすべてを、スキーマやインデックスの管理の必要なしに実現します。これは 5 つの明確に定義された整合性モデルを提供する初のクラウド データベースであり、ご自分のアプリに最適なモデルを選択できます。
本日、ニューヨーク市で開催されている年次イベント Microsoft Connect(); 2017 において、マルチモデル機能およびマルチ API 機能の拡張、サービスのさらなる進歩、SLA の向上などの発表が行われ、Microsoft からすべての開発者への継続的なコミットメントが公開されました。これには、次の発表が含まれています。
- Azure Cosmos DB Cassandra API:Apache Cassandra API のネイティブ サポートのプレビューを開始します。これにより、Azure Cosmos DB を利用した、サービスとしての Cassandra が提供されます。マネージド サービスとしての Azure Cosmos DB プラットフォームの能力を、使い慣れたお気に入りの Cassandra SDK とツールチェーンで体験できるようになりました。詳細についてはこちらをご覧ください。今すぐサインアップして Azure Cosmos DB Cassandra API にアクセスし、全地球規模の Cassandra アプリを手軽に構築しましょう。
- Azure Cosmos DB SLA の更新により、全世界で読み取り可用性が 99.999% に:Microsoft ではスタックを継続的に改善してきました。本日、さらに強力な Azure Cosmos DB の SLA を発表いたします。これにより、複数のリージョンにまたがるデータベースで 99.999% の読み取り可用性が実現します。詳細については、Azure Cosmos DB SLA に関するページをご覧ください。
- Azure Cosmos DB Table API の一般提供:Table API の一般提供について発表いたします。Azure Cosmos DB Table API により、ターンキー グローバル分散、低待機時間の読み取り/書き込み、自動セカンダリ インデックス作成、専用スループットを始めとする Azure Cosmos DB のプレミアム機能を、Azure Table Storage 向けに作成されたアプリケーションでも活用できるようになりました。詳細については、こちらのブログをご覧ください。
- Azure Cosmos DB Gremlin API の一般提供:また、Azure Cosmos DB Gremlin (Graph API) の一般提供についても予告いたします。提供開始は 2017 年の末になります。この更新プログラムでは、グラフ操作のパフォーマンスの著しい改善、新しいツールを使用したインポート シナリオやバックアップ シナリオの改善、Apache Tinkerpop (Python クライアント サポートを含む) により推奨されるオープン ソース フレームワークのサポート強化が提供されます。一般提供により、TitanDB や Neo4j など一般的なデータベース エンジンからの移行もシンプルになります。詳細についてはこちらをご覧ください。
- MongoDB 用 Azure Cosmos DB API の拡張機能:本日、一意なインデックスと集計パイプラインのサポートのパブリック プレビューも発表いたします。これにより、MongoDB 用 Azure Cosmos DB API を使用している Azure Cosmos DB 開発者は、単一のクエリでもマルチ ステージ パイプラインでデータ操作を実行でき、より高度な集計の開発の合理化が可能になります。一意なインデックス機能の一般提供が開始され、Azure Cosmos DB でインデックスが自動生成済みのドキュメント フィールドに対して一意性の制約を導入できるようになりました。また、Azure Cosmos DB に MongoDB 3.4 ワイヤ プロトコルが実装され、それに依存したツールとアプリケーションを使用できるようになりました。詳細についてはこちらをご覧ください。
- Azure Cosmos DB Spark コネクタの一般提供:グローバルに分散したオペレーショナル データに対して Spark を実行しようとしているお客様のために、本日、Azure Cosmos DB 用 Spark コネクタの一般提供を発表いたします。Azure Cosmos DB 用 Spark コネクタは Azure Cosmos DB を Apache Spark に接続することで、Cosmos DB 内のグローバルに分散したデータに対し、リアルタイムのデータ サイエンス、機械学習、高度な分析、調査を可能にします。このコネクタは、ネイティブの Azure Cosmos DB 管理インデックスを効率よく活用し、分析の実施時に更新可能な列を有効にします。 また、変化の速いグローバル分散データに対しプッシュダウン式の述語フィルターを利用して、さまざまな IoT、データ サイエンス、分析のシナリオに対応しています。Azure Cosmos DB の変更フィードによる Spark 構造化ストリームのサポート、クエリ パフォーマンスの改善、Spark の最新バージョンのサポートも含まれています。詳細については、こちらを参照してください。
Azure Cosmos DB のミッションは、驚くほど優れた宇宙規模のアプリを世界中で簡単に開発できるようにすることです。毎日、Azure Cosmos DB を使って多くのアプリケーションが構築されていることに興奮を覚えます。お客様のアプリは、この製品で追加すべき機能、サポートすべき API、他の製品やサービスとの統合の方法を見極める助けとなっており、そのすべてがこのデータベース サービスの一層の改善に寄与しています。Azure Cosmos DB は、すでに e コマース、バンキング、自動車業界、プロフェッショナル サービス、テクノロジ企業とメーカー、スタートアップ企業、教育や健康のソリューションに大きく貢献しています。世界中どこでも使用されています。Azure Cosmos DB が Microsoft 社内で広範囲に使用され、今では外部のお客様や開発者の皆様にもご愛顧いただいていることを、誠に光栄に存じます。数千人の開発者に Azure Cosmos DB をご採用いただいておりますが、この改革はまだ始まったばかりであり、その原動力は単なる製品の機能よりもはるかに深いところにあります。開発者が最新式アプリケーションの開発方法を大いに改善できるよう支援するための製品を構築するには、開発者と彼らが直面している事柄への一定の配慮、技能、共感が求められます。私たち自身も開発者であり、そのことを理解しています。開発者の皆さんが Azure Cosmos DB でどんな作品を構築するかを非常に楽しみにしています。それは今まさに始まったばかりです...
— Azure Cosmos DB チーム (@AzureCosmosDB、#CosmosDB)