Azure Cosmos DB チームは、以下のような開発者向けの新機能と機能強化を発表いたします。
- .NET SDK バージョン 3.0 プレビュー
- データベース レベルのスループットのエントリ ポイントを 25 倍抑制
- CORS のサポート
- JavaScript SDK 向けの Change Feed のサポート
- エミュレーターでの Cassandra API のサポート
.NET SDK バージョン 3.0 プレビュー
.NET SDK バージョン 3.0 がプレビュー公開されました。オブジェクト モデルを再設計して、新しい "Fluent" スタイルの API サーフェスの使用、ストリームのサポート、およびその他のパフォーマンスの改善を行い、GitHub でソースを公開しました。また、この新しい SDK は .NET Standard 2.0 をターゲットとしているため、.NET Framework 4.6.1 以降と .NET Core 2.0 以降の両方のアプリケーションで使用できます。
ぜひフィードバックをお寄せください。最新情報については、ブログ記事「Azure Cosmos DB .NET SDK バージョン 3.0 のパブリック プレビュー開始」で詳細をお読みいただき、チュートリアルで作業を開始してください。
データベース レベルのスループットのエントリ ポイントを 25 倍抑制
データベース レベルのスループットのエントリ ポイントを 10,000 RU/s からわずか 400 RU/s まで、25 倍下げました。データベース レベルのスループットを使用すると、データベース内のすべてのコンテナーでスループットが共有されます。最初の 4 個のコンテナーの後は、コンテナーを追加するごとに少なくとも 100 RU/s が必要になります。詳細については、Cosmos DB レベルのスループットに関するページを参照してください。
さらに、専用スループットを備えたパーティション分割されたコンテナーの作成時に、1,000 RU/s からではなく、400 RU/s からスループットのプロビジョニングを開始できるようになりました。これによって、"固定" コンテナーを作成する必要がなくなったため、ポータルから削除されました。コンテナーの作成時にパーティション キーが提供されていれば、ワークロード ストレージと要求量の拡大に合わせてコンテナーをスケーリングできます。
小さなコンテナーを多数備えたデータベースを簡単に作成できるようになったことで、最優先のユーザーの声の項目に対処できたことを喜ばしく思います。
CORS のサポート
Azure Cosmos DB で CORS がサポートされるようになりました。Microsoft の JavaScript SDK を使用して、プロキシを使わずに直接 Azure Cosmos DB とやり取りするブラウザーベースのアプリケーションを作成できるようになりました。アカウント レベルで、Azure Cosmos DB に対する要求の発生源となる allowed-origins を設定できます。これは、そのアカウント内のすべてのデータベースとコンテナーに適用されます。詳細については、ブログ「Azure Cosmos DB では、クロス オリジン リソース共有 (CORS) がサポートされるようになりました」を参照してください。
JavaScript SDK 向けの Change Feed のサポート
Azure Cosmos DB の JavaScript SDK で Change Feed がサポートされるようになりました。Change Feed を使用すると、コンテナーでの変更をリッスンし、作成または更新されたレコードの増分フィードを取得することができます。Change Feed は通例、イベントソーシング アーキテクチャ、ストリーム処理、データ移動の各シナリオで使用されます。作業を開始するには、サンプルを参照してください。
エミュレーターでの Cassandra API のサポート
Azure Cosmos DB エミュレーターに Cassandra API のサポートが追加されました。Azure Cosmos DB エミュレーターでは、Azure Cosmos DB サービスを開発目的でエミュレートするローカル環境を利用できます。Cassandra API にこれを使用して、Azure Cosmos DB サービスに対するコストを負担することなく、アプリケーションの開発とテストをローカルで実行できるようになりました。
試してみるには、最新バージョンのエミュレーターをインストールしてください。Cassandra API を有効にするフラグを設定して、管理者用のコマンド プロンプトからエミュレーターを起動します。他の API モードのエミュレーターで使用されるディレクトリとの競合を回避するために、異なるデータ パスを指定することをお勧めします。
CosmosDB.Emulator.exe /EnableCassandraEndpoint /DataPath=”C:/path/to/directory”
開始する
これらの新機能をお試しいただき、askcosmosdb@microsoft.com にフィードバックをお送りください。Azure Cosmos DB を初めて利用される場合は、30 日間 Cosmos DB を無料でお試しいただけます。
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