Azure Monitor の新規サービス

2019年11月7日 に投稿済み

Director of Progam Management, Azure Monitoring & Diagnostics

Microsoft Ignite 2018 において、インフラストラクチャ、アプリケーション、ネットワーク監視を 1 つの統合されたオファリングにまとめ、 アプリケーションに対するフル スタックの監視を可能にするビジョンを共有しました。それ以降、Micosoft は、お客様に対するこのビジョンの実現に向けて急速に前進してきました。ログ、メトリック、アラートのプラットフォームの統合や、Application Insights や Log Analytics などの既存機能の統合から、新しい監視機能コンテナーや仮想マシンの追加、OpenTelemetry などのオープンソース プロジェクトによるコミュニティへの貢献まで、さまざまな分野での取り組みを進めてきました。このブログでは、Microsoft Ignite で発表された Azure Monitor の最新の機能強化について説明します。その中で、クラウド ネイティブなワークロードと従来のワークロードで効果的に機能し、かつコスト効果も高いシームレスな統合監視ソリューションを継続的に構築する方法の 4 つの例も紹介します。魅力的な拡張機能をすべて網羅するために、このブログ記事を最後までお読みください。

あらゆる場所でのコンテナーの監視

お客様は、Azure Monitor for containers によってすべての Azure Kubernetes Service (AKS) クラスターに提供されるすぐに使える監視機能の利便性を高く評価しています。しかし、AKS の外部で実行されている Kubernetes クラスターもあります。ハイブリッド環境をご使用のお客様向けに、オンプレミスおよびプレビューの (AKS エンジンを使用した) Azure Stack 上の Kubernetes クラスターの監視機能の提供を現在開始しています。コンテナー エージェントをインストールするだけで、Azure portal でアラートを作成し、オンプレミス ワークロードのパフォーマンスに関する分析情報が AKS ワークロードの情報と共に得られます。ハイブリッド Kubernetes の監視の詳細をご覧ください。

Azure Monitor コンテナー

広く使用されている Prometheus の統合の一般提供も開始しています。 Azure Monitor で Prometheus のメトリックをスクレイピングし、それらを自動的に保存できるようになりました。Prometheus の収集と保存のための独自のインフラストラクチャを運用する必要はありません。また、Kubernetes クラスターから収集されたすべてのパフォーマンス データを視覚化するための新しい Grafana テンプレートも用意されています。Prometheus 統合Grafana テンプレートの詳細をご覧ください。

Azure Monitor コンテナー

ネットワークの問題の迅速なトラブルシューティング

アプリケーション ゲートウェイ、VPN 接続、仮想ネットワークなどを含む一般的なクラウド ネットワークの監視は、時間のかかるアクティビティです。問題のトラブルシューティングを行うには、アプリケーションをサポートする特定のネットワーク リソースを把握し、複数のサブスクリプションとリソース グループにわたってこれらのリソースの正常性をスキャンする必要があります。

Azure Monitor の Network Insights プレビューでは、ネットワーク トポロジ、依存関係、正常性、関連するネットワーク リソースの他の主要なメトリックを可視化する単一のダッシュボードが提供されます。分析情報は Azure Monitor で現在使用可能なデータから得られるため、追加のセットアップや構成は不要です。

Azure Monitor ネットワーク

Network Insights を使用すると、すべてのサブスクリプションにわたってネットワークの正常性を可視化できます。直観的な検索と詳細なトポロジ マップにより、迅速なドリルダウン、ネットワークの問題のローカライズの支援、修復の提案がわずか数分で可能になります。Network Insights の詳細をご覧ください。

ブックを使用した作業効率の向上と共同作業の実現

Azure Monitor ブックを使用すると、単一のツールで、テキスト、分析クエリ、メトリック、パラメーターを組み合わせて内容豊富な対話型レポートを作成し、チーム メンバーと共有して、共同作業できるという素晴らしいフィードバックがお客様から寄せられています。

Azure Monitor ブック

アプリの使用方法の検討、根本原因の分析、運用プレイブックの作成など、お客様はさまざまな目的でブックを使用していることが分かりました。ブックの一般提供が開始されることになりました。プレビューの開始以来、Azure Data Explorer、Azure Resource Graph、Azure Monitor ログ、メトリック、アラートなどの多数の新しいデータ ソースのサポートが追加されるとともに、グラフ、グリッド、タイル、ハチの巣構造、マップなどの視覚化オプションも追加されました。 Azure Monitor ブック プラットフォームは、Azure Sentinel、ストレージ アカウント、Azure Cosmos DB、Azure Active Directory、SAP Hana などの Azure サービスで新しい監視エクスペリエンスの基盤を形成するようになりました。Azure Monitor ブックの詳細をご覧ください。

上記で紹介した推進中のイノベーションのハイライトに加えて、現在提供している新機能の詳細を以下に示します。

  •  Application Insights の新しいエージェントおよびプロファイル機能とトレース機能への追加: IIS を実行している Azure 仮想マシン (VM) でホストされている ASP.NET アプリケーションを使用するお客様向けに、エージェントを使用し、コードへのアクセスを必要としない "コード不要" の新しいオンボード方法が追加されます。詳細はこちらをご覧ください
    • Application Insights Profiler の中央処理装置とメモリのしきい値を指定する機能が追加されたため、トレースを収集するタイミングをより細かく制御できます。詳細情報
    • また、失敗したコードをすばやく診断できるように、Application Insights スナップショット デバッガーに (逆コンパイルによる) ソース コード ビューも追加されました。
  •  アプリケーションの変更分析の拡張:アプリケーションの変更分析でスケーリングを支援するための機能が多数追加されました。App Services プラン レベルでアプリケーション変更分析を有効にする機能が導入され、任意のリソースのリソース マネージャーでの変更を表示できるようになりました。また、一般的なシナリオ (VMs + VNET、SQL サーバー、ストレージなど) でより詳細な診断が可能になりました。変更のダウンストリーム依存関係を表示するための影響分析機能も追加され、ユーザー エクスペリエンスが改善されました。詳細についてはこちらを参照してください
  •  Traffic Analytics の高速処理: Traffic Analytics の新しい高速処理オプションを使用すると、10 分間隔で NSG フロー ログを処理できます。詳細についてはこちらを参照してください
  •  ライブ コンテナー メトリックおよびライブ デプロイ (プレビュー):AKS クラスターでライブ パフォーマンス メトリックライブ デプロイ を表示できるようになります。ライブ イベント機能およびライブ ログ機能と組み合わせることで、AKS クラスターのほぼリアルタイムのパフォーマンスと正常性を表示し、問題のトラブルシューティングをより迅速に行うことができます。
  •  ログ統合:新しいサブスクリプション診断設定を使用して、サブスクリプションのあらゆるタイプのアクティビティ ログを Azure Monitor ログ、イベント ハブ、ストレージにストリーム配信できるようになったため、サブスクリプションのログ プロファイルや Log Analytics のアクティビティ ログ コネクタは不要になりました。さらに、Azure App Service などのサービスから、Azure Monitor にログ データを直接エクスポートできるようになりました。プレビュー期間中、これらの機能は無料でご利用いただけます。
  •  Azure Monitor for Cosmos DB:サブスクリプション全体で Azure Cosmos DB の使用状況、障害、容量、スループット、操作を表示できるようになりました。  サブスクリプション、Azure Cosmos DB レベル、または個々のコンテナー レベルでロールアップを表示し、その後リソースをドリルスルーして、より詳細なトラブルシューティングを行うことができます。

お客様からのフィードバックは、このような機能を構築する上で非常に重要です。皆様からのフィードバックをお待ちしております。ご質問、ご提案につきましては、Tech Community フォーラムでお問い合わせください。


Azure。目的を持って創造する。