Azure Monitor, Management and Governance
Azure Monitor による仮想マシン スケール セットのインサイト
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Azure Monitor for VMs のパブリック プレビューは、2018 年 10 月に発表 (英語) されました。このときは、Azure Monitor の包括的なビューから仮想マシン スケール セットを監視することができました。
そして今回、Windows と Linux の仮想マシン スケール セットをスケール セット リソース ブレード内から監視する機能のパブリック プレビューを発表いたします。今回の更新には以下の機能強化が含まれます。
- スケール セット全体に対する「上位 N」ビュー、集計ビュー、リスト ビューによるブレード内での監視
- 特定のスケール セット インスタンスに関する問題を突き止めるためのドリルダウン エクスペリエンス
- マッピング UI の更新による、スケール セットの依存関係図全体の表示と、単一インスタンスのマップのドリルダウンのサポート
- スケール セット リソース ブレードからの UI ベースの監視の有効化
- Azure Resource Manager テンプレートを使用した監視の有効化の例の更新
- スケール セットの監視を有効化するポリシーの使用
パフォーマンス
パフォーマンス ビューは Log Analytics クエリを使用しており、上位 N、集計、リストの各ビューを表示します。CPU のゲスト レベルのメトリック、使用可能なメモリ、送受信したバイト数、使用済み論理ディスク領域に基づいて、スケール セット内の外れ値や問題をすばやく発見できます。
これらのビューは、特定のインスタンスに問題が発生しているかどうかを迅速に判断するのに便利です。バックエンド サービスへの接続に失敗しているプロセスや、領域が不足している論理ディスクがピンポイントで明らかになり、問題のトラブルシューティングが容易になります。
マップ
依存関係マップとネットワーク接続データ セットは、Service Map ソリューションを基盤としています。これは Azure VM 拡張機能です。マップは、スケール セットに関する固有の情報を視覚化し、受信接続を許可している、またはバックエンド サーバーへの送信接続を行っているインスタンス上のプロセスを自動的に検出します。これにより、サード パーティ サービスへの予期せぬ依存関係の特定、失敗した接続の把握、ライブ接続数の確認、プロセスごとに送受信したバイト数の監視、サービス レベルの待ち時間の確認が可能になります。
マップのビューのほかにも、接続概要ブックやログからネットワーク接続データ セットを分析することもできます。
ブック
Azure Monitor for VM のブックをスケール セットのビューに移動しました。さまざまなブックを使用して、収集された監視データを照合できます。また、ブックを編集してカスタム レポートを作成し、ポータル内で同僚と共有することもできます。
利用を開始するには
実行中の VM スケール セットがある場合は、スケール セット リソース ブレードの [Insights (preview)] メニューからパフォーマンス機能やマップ機能を使用して、リソースの問題点を見つけたり、依存関係を視覚化したりできます。
利用を開始するには、VM スケール セットのリソース ブレードにアクセスし、監視セクションの [Insights (preview)] をクリックします。[Try now] をクリックすると、Log Analytics ワークスペースを選択するよう求められます。ここで生成することも可能です。Azure Monitor の [Virtual Machines (preview)] セクションでは、大規模なリソース全体を表示できます。Azure Policy または PowerShell を使用すると、リソース グループおよびサブスクリプション全体でオンボードすることができます。