Azure Sphere 19.05 リリースでの MT3620 MCU の新機能を公開

5月 30, 2019 に投稿済み

Partner Director of Engineering, Azure Sphere

四半期ごとに、Azure Sphere チームはオンチップとクラウドの新機能を提供し、新しいシナリオに対応しています。Azure Sphere 19.05 リリース (英語) でもこの方針を継続し、MT3620 に搭載されているリアルタイム対応コアの価値を引き出しています。これらのコアを同じ SOC 内に配置することで、M4 コアで新しいリアルタイム シナリオを可能にすると同時に、上位コアでの接続シナリオを引き続きサポートしています。今回のリリースでは、クラウドへの DHCP ベース イーサネット接続もサポートします。

また、大量生産用の新しいモジュールと低価格の新しい開発ボードの登場により、Azure Sphere ハードウェア エコシステムは一段と拡大し、進化を続けています。さらに、独自ソリューションの市場投入までの期間を短縮する、新しい Azure Sphere リファレンス ソリューションも提供します。

今回の新機能を活用したアプリケーションを構築するには、最新の Azure Sphere SDK Preview for Visual Studio をダウンロードして、インストールしてください。Wi-Fi に接続されたすべてのデバイスに、これらの新機能のサポートが含まれる最新の Azure Sphere オペレーティング システムが自動的に配信されます。

MT3620 ベースの新機能の有効化

  • リアルタイム コアのプレビュー— MT3620 の 2 つの M4 コア上での SPI、I2C、GPIO、UART、ADC のリアルタイム対応アプリの開発、デプロイ、デバッグを、OS と SDK でサポートします。GitHub のサンプル アプリ (英語) では、GPIO、UART、リアルタイム コアと上位コア間の通信方法を紹介しています。
  • ADC のサンプル— このリアルタイム コアのサンプル アプリでは、MT3620 のアナログ-デジタル コンバーターを使用して電圧をサンプリングする方法を示しています。詳細は GitHub の ADC サンプル (英語) をご覧ください。

ツールとライブラリ

  • CMake サポートの強化— Visual Studio で、CMake を使用するアプリケーションのワンタッチのデプロイとデバッグをサポートしました。
  • アプリケーション ランタイム バージョン— 必要なアプリケーション ランタイム バージョン (ARV) はアプリケーションのプロパティで指定します。azsphere コマンドで競合を検出できます。詳細はオンライン ドキュメントをご覧ください。
  • 乱数生成 (RNG) — POSIX ベース API で、Pluton の RNG からの乱数生成をサポートしました。
  • 容易なハードウェア ターゲティング — ハードウェア固有の JSON とヘッダー ファイルが GitHub のサンプル アプリ (英語) のリポジトリで提供されています。アプリケーションのプロパティを変更することで、特定のハードウェア製品を簡単にターゲットにすることができます。

新しい接続オプション

  • イーサネット インターネット インターフェイス — このリリースでは、Azure Sphere セキュリティ サービスやユーザー各自のサービスと通信するための Wi-Fi 接続に代わるものとして、イーサネット接続をサポートします。GitHub のサンプル (英語) では、サポート対象の Microchip 製パーツを接続し、イーサネット インターフェイスを立ち上げて、Azure IoT またはユーザー各自の Web サービスに接続する方法を示しています。
  • ローカル デバイス検出 — Azure Sphere OS の新しいネットワーク ファイアウォールとマルチキャスト機能を使用すると、アプリで mDNS と DNS-SD を実行してローカル ネットワークでデバイスを検出できます。この機能については、今後公開されるドキュメントで詳細をご確認ください。

追加のハードウェア プラットフォームのサポート

一部のハードウェア エコシステム パートナーが、新しい Azure Sphere 対応製品を発表しています。

  • SEEED MT3620 ミニ開発ボード (英語) — 低価格の開発ボードのシングルバンド Wi-Fi は、サイズに制約のあるプロトタイプ向けに設計されています。AI-Link モジュールを採用し、プロトタイプからのすばやい製品化を可能にしています。
  • AI-Link WF-M620-RSA1 Wi-Fi モジュール (英語) — このシングルバンド Wi-Fi モジュールは、コストを重視したアプリケーションに適しています。
  • USI Azure Sphere Combo モジュール (英語) — デュアルバンド Wi-Fi と Bluetooth の両方をサポートしています。オンボードの Bluetooth チップセットは、BLE と Bluetooth 5 Mesh をサポートし、非接触 Bluetooth ペアリングとデバイス プロビジョニング シナリオに対応した NFC タグとしても機能します。
  • Avnet Guardian モジュール (英語) — 既存の機器のインターネットへの安全な接続を可能にします。イーサネットで機器と接続し、デュアルバンド Wi-Fi 経由でクラウドに接続します。
  • Avnet MT3620 スターター キット (英語) — デュアルバンド Wi-Fi 接続機能を備えたこの開発ボードは、さまざまな MikroE Click モジュールや Grove モジュールをサポートするモジュラー コネクタを搭載しています。
  • Avnet Wi-Fi モジュール (英語) — スタンプ ホール (キャスタレーション付き) ピン設計のこのデュアルバンド Wi-Fi モジュールを使用すると、組み立てが容易になり品質保証が簡素化されます。

高度にカスタマイズできる製品が出揃ってきた今こそ、自社のニーズ、あるいは自社の顧客のニーズに適した開発キットやモジュールを活用した Azure Sphere での開発に乗り出す絶好のチャンスです。

Azure Sphere についてマイクロソフト担当者のサポートを希望される場合は、nextinfo@microsoft.com までお問い合わせください。