お客様は、使用しているワークロードが常に稼働していることを確認できるよう、Azure およびハイブリッド環境全体にわたるアプリとインフラストラクチャのフル スタックの監視を必要としています。そのような場合は、Azure Monitor をご利用ください。Microsoft はこれまで数か月にわたって、Azure とのネイティブ統合を改善し、大規模なオンボードを簡単に行い、企業のセキュリティとコンプライアンスのニーズに対応し、機能豊富なフル スタック分散トレースなどを提供するための、多くの新機能をリリースしました。このブログでは、Microsoft Build で発表された、Azure Monitor の次のような最新の機能強化をご紹介します。
- Log Analytics ワークスペースで直接使用できる Azure Monitor Application Insights ログのプレビュー。
- Azure Monitor for Storage と Azure Cosmos DB の一般提供開始、および Key Vault と Azure Cache for Redis のプレビュー。
このブログ記事をよくお読みになり、発表に関する最後の全リストを詳しくご確認ください。
Log Analytics ワークスペースの Application Insights
Application Insights からのログは、以前は監視対象のアプリケーションごとに個別に保存することのみ可能でした。また、ワークスペースをまたがるクエリを使用して、Log Analytics ワークスペースのログと関連付ける必要がありました。Microsoft は Application Insights と Log Analytics の統合に継続して取り組んでおり、本日はアプリケーション パフォーマンス管理 (APM) のストーリーでの主なマイルストーンのプレビューをお知らせいたします。お客様の Application Insights ログを共通の Log Analytics ワークスペースに送信できるようになりました。これにより、アプリケーション、インフラストラクチャ、プラットフォームのログをまとめて保持できるようになりました。
これにより、お使いのリソース全体に共通のロールベースのアクセス制御を適用できるようになります。また、アプリケーション間またはワークスペースのクエリについて心配する必要はなくなります (さらに、Application Insights ログ スキーマが統合されており、Log Analytics の他のデータ テーブルと一貫性が保たれるようになりました)。
診断設定を使用して、お使いのメトリクスとログ データの両方をファイアウォールが設定された Azure Storage アカウントにエクスポートしたり、Azure Event Hub にストリーミングしたりできるようになります。Storage または Event Hub へのエクスポートは Premium 機能で、一般提供開始後に課金が開始される予定です。また Log Analytics では、予約容量の価格設定を使用してワークスペース レベルでコストの最適化を開始することもできます。
このアップグレードの最大の利点の 1 つは、お客様のアプリケーション ログを簡単にエンタープライズ対応へと強化することができることです。また、Azure Monitor ログでまもなく提供開始予定の新機能がすべて含まれています (カスタマー マネージド キーでの暗号化、Private Link のサポートによるネットワークの分離、グローバル分散ワークスペースを使用したビジネス継続性ディザスター リカバリー、Availability Zones を使用した高可用性、サテライト リージョンによるグローバルな可用性など)。
Azure リソースについてすぐに使用できる分析情報
仮想マシン、コンテナー、ネットワーク用に提供されているものと同じような多くの分析情報を提供してほしいというお客様からのご要望がありました。Azure Monitor で既に収集されているプラットフォーム メトリックを使用して、より多くの Azure リソースについての分析情報をすぐにご利用いただけるようになりました。これらの分析情報は、機能豊富な対話型レポートを作成して共有するためのプラットフォームである、ブックに基づいて構築されています。これらの分析情報にはすぐにアクセスすることができ、さらにカスタマイズすることもできます。これらは、個々のリソース ブレードから直接アクセスすることも、Azure Portal の Azure Monitor ブレードから大規模にアクセスすることもできます。
Azure Monitor for Storage の一般提供が開始されました。これにより、Azure Storage アカウントの包括的な監視が実現し、正常性と容量の全体の分析情報をカバーできます。お客様はホットスポットに集中し、待機時間、調整、可用性の問題を診断することができます。
Azure Monitor for Azure Cosmos DB も GA になり、お客様はサブスクリプション全体にまたがる Azure Cosmos DB リソースの使用状況、エラー、容量、スループット、操作に関する分析情報にアクセスできます。
また、Azure Monitor for Key Vault と Azure Monitor for Azure Cache for Redis のプレビューについても発表しました。これにより、すぐに使用できる同様の分析情報がこれらのリソースについて提供され、お客様はそれらを最適に使用することができます。
その他の機能強化
上記の 2 つのハイライトに加えて、Microsoft Build からのその他の興味深いお知らせもご紹介します。
- Azure Key Vault でのカスタマー マネージド キー (CMK) を使用した保存データの暗号化。これにより、キーの失効によるログ データへのアクセスを完全に制御できます。1 TB/日以上の容量予約で専用クラスターを使用する場合にのみ使用できます。
- Java Azure Functions での分散トレースの即時サポート。要求、依存関係、ログ、メトリックに関する豊富なデータを利用できます。
- Application Insights での、自動依存関係コレクションを使用した Azure App Services (Linux) 上の Node.JS アプリへのコード不要の接続。
- アプリケーション変更分析を使用した、サブスクリプション全体にまたがるすべての Azure リソース変更に関する可視性が強化された通知。
Azure Monitor の次のステップ
Azure Monitor と監視のベスト プラクティスの詳細については、Microsoft の最新の仮想シリーズからのドキュメントと録画セッションをご覧ください。ご質問やご提案がある場合は、Tech Community フォーラムまでご連絡ください。