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KubeCon North America 2018 へようこそ。シアトルへようこそ。私の故郷、そして Kubernetes の誕生の地にようこそおいでくださいました。Joe と、Craig、そして私がちょっとしたアイデアを思い付き、デモを行ったのは、わずか 5 年前のことでした。これが後に、素晴らしいプロジェクト、コミュニティへと発展しました。長年にわたって皆様が Kubernetes に時間とエネルギー、そして熱意を投資してくださったことを光栄に思います。KubeCon が今回初めてという方もいれば、4 年前にサンフランシスコで初めて KubeCon が開かれたときから参加されている方もいることでしょう。皆さんを歓迎いたします。

KubeCon は Azure Kubernetes チームにとって特に胸躍る機会です。今年は、忙しいながらも充実した 1 年でした。Azure Kubernetes Service (AKS) は Azure Compute の歴史の中で、最速の成長を遂げているサービスとなっています。まさに、最も強烈で記憶に残る経験です。この KubeCon は、お客様やコミュニティ協力者様と集まり、すべての功績をたたえる絶好の機会です。

Azure Kubernetes Service については、「どうすれば Kubernetes をお客様にとってより使いやすいものにすることができるか」から始めました。 たとえば、Maersk は Azure に Kubernetes API のデプロイ、運用、管理を任せ、統合ツールを活用することで、エンジニアや優秀な人材を解放し、ビジネスに最も影響を与える業務に力を注げるようになりました。さらに、Siemens Healthineers は、AKS によって提供されるフルマネージド ランタイム環境を利用することで、リリース サイクルを短縮し、厳しく規制された環境で求められる継続的デリバリー アプローチを実現しました。 別の良い例が Bosch Software Innovations です。Bosch Software Innovations は、Connected Building Solutionで AKS 監視機能を使用することにより、様々なサイクルでリリースされるマイクロサービスの管理をシンプルにすることができています。 

ほとんど、またはまったく変更することなく、既存の Java アプリケーション スタックを AKS に移植する Java 利用者が増えてきています。たとえば、Xerox は、コードの変更を行わずにコンテナー内で Java アプリを実行し、Helm チャートを活用して顧客のオンボードを自動化することができました。その結果、DocuShare Flex Content Management プラットフォームでは、プロビジョニング時間が 24 時間から 10 分未満に短縮され、販売と顧客のオンボードが加速されました。

Azure Kubernetes Service について話しているところですが、ますます多くの Azure サービスによって Kubernetes が強化されていることも注目に値します。ここ KubeCon では、 コンテナーの Azure Monitor の一般提供 (GA) が開始されたことを発表いたします。Azure Cognitive Services の コグニティブ API のコンテナー化も発表いたします。これにより、ユーザーは、コア コグニティブ テクノロジーを、オンプレミス、エッジ、その他データが存在する場所に関係なく利用できるようになります。KubeCon Shanghai での Azure 中国リージョンの AKS の発表以降、Azure Kubernetes チームは非常に忙しい 1 か月となりました。ラスベガスでちょうど先週、AKS 仮想ノードのパブリック プレビューを発表いたしました。Azure Container Instances (ACI) とともに、サーバーレス コンテナー インフラストラクチャの実現と活用にお役立ていただけます。

しかし、実際のところ、私たちが構築するサービスは、(非常に重要なものではありますが) 私たちがチームとして取り組んでいることの 1 つにすぎません。オープンソース コミュニティで行っている、顧客の問題に対処するための新しいソリューションの共同開発も同じように重要です。オープン ポリシー エージェントのフレームワークで皆さんから助けていただいたときのように、コミュニティの助けを借りて、私たちはオープンソースの Kubernetes ポリシー コントローラーを立ち上げました。このポリシー エージェントは、Kubernetes クラスターのどこにでもインストールできます。企業には、信頼性が高くコンプライアンスに準拠したシステムが開発者によって間違いなく構築されることが保証されます。また、Osiris というオープンソース プロジェクトも発表いたします。これは、Kubernetes コンテナーを効率よく「ゼロにスケーリング」できるようにするものです。このテクノロジーは、サービスとしての関数や、ユーザー トラフィックに応じて即座にスケールアップする必要のある状況におけるプログラミング パラダイムの原動力となります。

Docker、Bitnami、Hashicorp ほかと共に、クラウド ネイティブ アプリケーション バンドル (CNAB) の仕様を発表いたします。CNAB は Helm などの構成ツールと Docker イメージを組み合わせて、完全な自己インストール型クラウド アプリケーションを提供する新しい分散アプリケーション パッケージです。CNAB は何をしてくれるのでしょうか。KubeCon 出席者に完全なアプリケーションをインストールできる USB キーを渡すことができる、とお考えください。最後に、CNCF サンドボックスに Virtual Kubelet プロジェクトが採用されたことを発表します。VMware、AWS、hyper.sh ほかとコミュニティで引き続き協業し、ノードレス Kubernetes を実現します。

KubeCon Shanghai では、サーバーレス Kubernetes とクラウド ネイティブ開発の進化に関する私の考えを話しました。これは、「すべての人のための Kubernetes」という使命によって動かされる未来です。この使命には、AKS で API を自動で実行し、仮想ノードを使用した「ノードレス」Kubernetes を開発することによって、Kubernetes 運用の複雑さを軽減することが含まれます。また、Draft のようなツールや、Visual Studio Code 用の Kubernetes 拡張機能に取り組むことも意味します。約 175,000 人の人たちがこれをインストールしており、こうした人たちによって、Kubernetes はより統合され、使いやすいものとなります。

この KubeCon North America では、私は将来の見通しについては話さず、代わりに Kubernetes のための Java、.NET、TypeScript、Python クライアントの開発と保守について話しています。クラウド コンピューティングの未来について話すことや、TypeScript クライアントへのポート転送などの機能の追加に関心がおありですか?私は毎週カンファレンスに出席し、Azure ブースや玄関ホールにいます。

Kubernetes の説明について言えば、私のお気に入りの 1 つが「The Illustrated Children's Guide to Kubernetes」(Kubernetes の子供向けのイラスト ガイド) です。Phippy の画像や、本のお気に入りから得られた収益はすべて、CNCF に寄付いたします。記念として、Kubernetes の子供向けガイド第 2 話を無料で提供いたします。Kubernetes の中核的な概念を楽しく学ぶことができます。

シアトルの KubeCon に参加されている方にも、遠方からこの話をストリームで視聴されている方にも、Kubernetes を始めるための素晴らしいリソースを用意しています。たとえば、最近発表されたベスト プラクティスです。これは Microsoft のお客様から集めたものです。また、運用環境での Kubernetes プロジェクトの構築に関するウェビナーがあります。こちらも準備でき次第、無料で提供いたします。

シアトルまで足をお運びくださり、ありがとうございました。

--brendan

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