SAP HANA 用の新しい製品イノベーション、機能拡張された SAP との AI コラボレーションその他の紹介

5月 7, 2019 に投稿済み

Corporate Vice President, Microsoft Azure

多くの企業にとって、ERP システムの最新化は、デジタル トランスフォーメーションの目標を達成するための鍵となります。Microsoft は、SAP HANA 専用に設計された最適な単一のインフラストラクチャ選択肢を提供して、ユーザーのサポートに取り組んでいます。 

基本的な機能で見ると、Microsoft は、SAP HANA 認定サービスを最も多く提供している (仮想マシンと特定用途向けベア メタル インスタンスにわたる、192 GB から 24 TB までの 25 構成) だけでなく、SAP HANA 認定インフラストラクチャを備えたリージョンも最も広範囲に及びます (現在 26 リージョンで、2019 年末までに 8 リージョン追加予定)。さらに、CONA Services など、パブリック クラウドにおける SAP HANA の最大規模のデプロイの一部もサポートしています。

Microsoft は、SAP とのパートナーシップにより、SAP on Azure に複数の機能強化がなされたことを SAPPHIRE NOW で発表いたします。今後、さらに大容量の VM メモリや、ベア メタル インスタンスとビジネス継続性に関連したさらに多くのオプションなど、インフラストラクチャに関するさらに多くの選択肢を提供する予定です。

これに加えて、AI、データ保護、ID 統合などの面での SAP と Azure の一層緊密な統合について発表いたします。これらの統合は、ジョイント カスタマーがクラウドの力を活用してデジタル トランスフォーメーションを加速するのに役立ちます。

新機能は次のとおりです。

  • SAP HANA 用 6 TB および 12 TB VM:Azure の Mv2 VM シリーズは、5 月 13 日に提供が開始され、単一 VM 上に最大 6 TB の RAM を備えた仮想マシンを提供します。これは、パブリック クラウドの仮想マシンで提供されている SAP HANA 認定構成の中で、他に比べるものがないほど大きいメモリ容量です。6 TB Mv2 VM は、米国東部および米国東部 2 リージョンで一般提供と運用認定がなされる予定です。米国西部 2、西ヨーロッパ、北ヨーロッパ、東南アジア リージョンについても、数か月後に提供が開始される予定です。

    また、12 TB Mv2 VM は、2019 年の第 3 四半期に、SAP HANA 向けに提供開始と運用認定がなされる予定です。これに伴い、大規模に SAP HANA をデプロイしているユーザーは、Azure Virtual Machines によって提供される俊敏性を活用し、開発テスト用システムを数分でスピンアップすることにより、SAP のリリース サイクルを短縮できます。また、自動修正、監視、バックアップ、ディザスター リカバリーのための Azure の統合ツールを利用して、運用プロセスを簡略化できます。
  • Intel Optane を使用する SAP HANA 用の最大規模のベア メタル インスタンス:2019 年の第 4 四半期に、Intel Optane 向けに最適化された最大規模のベア メタル インスタンスをクラウドに導入する予定です。これは、SAP HANA on Azure Large Instances を備えており、4 ソケットの一般提供、9 TB のメモリ インスタンスと 8 ソケットのプレビュー、18 TB のメモリ インスタンスが含まれます。これらのインスタンスにより、再起動時の SAP HANA データの読み込み時間が短縮され、目標復旧時間 (RTO) の短縮と TCO の削減が可能になります。詳細については、Microsoft 担当者にお問い合わせください。
  • SAP のデジタル プラットフォームでの Azure AI の統合:SAP の機械学習機能は、プレビュー段階の Azure Cognitive Services コンテナーを活用して、顔認識とテキスト認識を実行します。コンテナーで Cognitive Services をデプロイすると、SAP は、情報を分析して、データが存在する物理世界により近づくことができるようになり、応答性に優れたコンテキスト対応型のリアルタイム分析情報やイマーシブなエクスペリエンスをもたらします。

    「SAP の機械学習チームは、Microsoft Azure Cognitive Services チームと協力して、コンテナー化された視覚認識サービスとテキスト認識サービスを ID 検証やテキスト解釈のユース ケースに活用し、自社とパートナーのサービスのポートフォリオを強化しています。」 - Sebastian Wieczorek 博士、VP、SAP Leonardo Machine Learning Foundation 責任者
  • Microsoft Azure で SAP Data Custodian の提供開始:2018 年 9 月に、SaaS オファリングである SAP Data Custodian を Microsoft Azure で提供する計画についてお知らせしました。本日、その約束が実現しました。SAP と Microsoft の協力により、先例のないレベルのデータ ガバナンスとコンプライアンスがジョイント カスタマーに提供されます。また、Azure への SAP SuccessFactors の実装のため、Microsoft は SAP Data Custodian のベータ顧客になります。詳細については、SAP によるこちらのブログをご確認ください。
  • SAP HANA 用 Azure Backup を使用したビジネス継続性の管理:SAP HANA データベースに対する Azure Backup サポートは、現在パブリック プレビュー中です。ユーザーは、これを使用することにより、バックアップ用インフラストラクチャを使用せずに、大規模な SAP HANA の実装を管理できます。詳細については、SAP HANA 用 Azure Backup のドキュメントを参照してください。
  • SAP 用 Logic Apps コネクタとの簡略化された統合: 本日、SAP ECC および SAP S/4HANA 用の Logic Apps コネクタが、すべてのユーザーを対象に一般提供されました。Azure Logic Apps は、250 を超えるアプリケーションと SaaS サービスに対するコネクタを備えた、サービスとしての統合プラットフォームです。これにより、SAP とクラス最高の SaaS アプリケーションの統合に関して、市場投入までの時間を劇的に短縮できます。詳細については、Logic Apps SAP コネクタのドキュメントを参照してください。
  • Azure Active Directory と SAP Cloud Platform による生産性の向上とセキュリティの強化:本日、Azure Active Directory と SAP Cloud Platform の標準ベースの統合がプレビュー段階になり、ビジネスのセキュリティとエクスペリエンスを改善できるようになりました。たとえば、SAP Cloud Platform の Identity Provisioning サービスや Identity Authentication サービスを使用すると、ユーザーは SAP SuccessFactors を Azure Active Directory と統合して、SAP S/4HANA などの SAP アプリケーションに対するシームレスなアクセスを確保でき、企業のセキュリティに関するニーズを満たすと同時に、エンドユーザーの生産性を改善できます。

SAP on Azure の成功事例

Fortune 500 の 90% 以上が Microsoft Azure と SAP を利用しており、Microsoft と SAP の間の 25 年にわたるパートナーシップは、相互のカスタマー サクセスをもたらしてきました。今回の発表が、SAP on Azure ユーザーの成長と、さらに一層の革新に役立つものと確信しています。Forrester による総合的な経済効果調査によると、Azure の SAP ユーザーは、平均で、クラウドへの投資から 9 か月未満で投資回収しており、102% の ROI を達成しています。

次に、SAP ユーザーがデジタル トランスフォーメーションのためにますます Azure を選ぶようになっている 5 つの理由と、成功事例のいくつかをご紹介します。

  • ビジネスの即応性: Azure のオンデマンド SAP 認定インフラストラクチャを使用すると、開発テスト プロセスの加速化、SAP リリース サイクルの短縮、ビジネスでのピーク使用量に対応したオンデマンドの瞬時スケーリングを実現できます。Daimler AG は、調達プロセスを加速し、以前のオンプレミス環境より数か月も納入期間を短縮しました。同社は、Azure M シリーズ仮想マシンの SAP S/4HANA に移行して、全世界の 400,000 サプライヤーを率いています。
  • 効率的な分析情報: Dairy Farmers of America は、ミッション クリティカルな SAP システムなど、18 のデータ センターにまたがって分散していた IT アプリケーション全体を Azure に移行しました。同社は、リモート ユーザーが簡単かつ安全に SAP データにアクセスできるようにするために、Azure Data Services と PowerBI を活用しています。
  • IoT によるリアルタイム操作: Coats は、産業用繊維業界の世界的リーダーで、数年前に SAP on Oracle から SAP HANA on Azure に移行し、より新しい IoT ドリブン プロセスに合わせて業務を最適化しました。Coats は、IoT 監視を使用することにより、インベントリ、製造、販売に関するトレンドを以前よりはるかに正確に予測できています。
  • AI による変革: Carlsberg は、ビール醸造分野の世界的リーダーで、ミッション クリティカルな SAP アプリを含むエンタープライズ アプリケーションの 80% を Microsoft Azure に移行しました。Azure AI とデンマークの研究大学が開発したセンサーを使用して、Carlsberg のビール フィンガープリンティング プロジェクトは、各サンプルのフレーバーのフィンガープリントをマッピングすることができ、味の組み合わせと製法の研究に要する時間を最大 3 分の 1 まで短縮しました。これは、より特徴のあるビールをより迅速に市場に投入するのに役立っています。
  • ミッション クリティカルなインフラストラクチャ: CONA Services は、コカ・コーラ ボトラーズのサービス部門で、Azure を選択して、Azure の特定用途向け SAP HANA インフラストラクチャ上の HANA システムで 24 TB のミッション クリティカルな SAP BW を実行し、1 日につき 160,000 件の注文を処理しています。これは、正味販売額で年額 210 億ドルに相当します。

この数年の間に、世界中のさまざまな業種のお客様が、Azure でミッション クリティカルな SAP ワークロードを実行するようになっておられます。SAP on Azure は、Co-op やコカ・コーラなどの小売業、AccentureMalaysia Airlines などのサービス業、Astellas PharmaZeullig Pharma などの製薬業、Rio Tinto や Devon Energy などのエネルギー業など、業種を問わず、世界中の企業のデジタル トランスフォーメーションに役立ちます。

SAPPHIRE NOW においでの際は、Microsoft のブース #729 にお立ち寄りになり、これらの製品の拡張機能や、さまざまなシナリオのハンズオン デモをぜひご体験ください。