Azure Cool Blob Storage の一般提供を開始

2016年4月28日 に投稿済み

Senior Program Manager, Azure Storage

マイクロソフトは、指数関数的に増え続けるクラウド データのストレージ料金の管理について取り組みを進めています。ストレージ コスト管理の重要な側面として、アクセス頻度や保持期間などの属性に基づくデータの階層化を挙げることができます。お客様のデータに共通する階層としてクール データがあります。これはアクセス頻度は低いが、ホット データと同様の待ち時間とパフォーマンスが要求されるデータです。

このたび Microsoft では、アクセス頻度の低いオブジェクト データ向けの低コスト ストレージとしてクール Blob Storage の一般提供を開始しました。このストレージは、バックアップ、メディア コンテンツ、科学データ、コンプライアンス、アーカイブ データなどでの使用を想定しており、一般に、めったにアクセスされないデータはすべて、クール ストレージの最適な候補となります。

BLOB ストレージ アカウントを新規作成する際に、アクセス パターンに応じてオブジェクト データを格納できるようにホットクールのアクセス層を選択できます。この Blob ストレージ アカウントには以下のような特長があります。

  • コスト効率: アクセス頻度が低いデータはストレージ料金が安いクール アクセス層に格納し (1 GB あたり 0.01 ドル。ただし、リージョンによって異なります)、アクセス頻度が比較的高いデータはアクセス料金が安いホット アクセス層に格納することができます。リージョン別の価格の詳細については、 Azure Storage の価格に関するページをご覧ください。
  • 互換性: BLOB ストレージ アカウントでは既存の BLOB ストレージ オファリングと API の互換性が完全に保たれているため、既存のアプリケーションで新規ストレージ アカウントをシームレスに使用できます。
  • パフォーマンス: どちらのアクセス層のデータでも、待ち時間やスループットのパフォーマンス プロファイルは同等です。
  • 可用性: ホット アクセス層では 99.9% の高い可用性が保証されます。一方、クール アクセス層ではそれよりもわずかに低い 99% の可用性が提供されます。RA-GRS 冗長オプションを使用した場合、ホット アクセス層では 99.99%、クール アクセス層では 99.9% の、より高い読み取り SLA が提供されます。
  • 耐久性: どちらのアクセス層でも、現在お客様が使用している Azure Storage およびデータ レプリケーション オプションで提供されているものと同一の高い耐久性が提供されます。
  • スケーラビリティとセキュリティ: BLOB ストレージ アカウントでは既存のオファリングと同一のスケーラビリティ機能とセキュリティ機能が提供されます。
  • グローバルな展開: BLOB ストレージ アカウントは本日からほとんどの Azure リージョンで提供が開始され、さらに他のリージョンでも近日中に提供が開始されます。提供されているリージョンの最新リストについては、リージョン別の Azure サービスに関するページを参照してください。

Azure portal、PowerShell、CLI を使用して BLOB ストレージ アカウントを管理できることに加え、Microsoft Azure Storage Explorer を使用してストレージ アカウント内のデータを管理することもできます。Azure Storage Explorer は、Microsoft のクロスプラットフォーム デスクトップ アプリケーションです。これを使用することで、お使いのストレージ アカウントに複数の方法 (サインイン、アカウント名とキーの使用、SAS 接続文字列) で接続でき、BLOB コンテナー、キュー、およびテーブルの内容を容易に管理するためのアクションも公開されています。Storage Explorer を使用すると、BLOB ストレージ アカウント内の BLOB やコンテナーを表示したり、管理 (ストレージ アカウント間でのコピーなど) したりできます。

この機能の使用を開始する方法の詳細については、概要ドキュメントを参照してください。

既存のデータ インフラストラクチャの一部として、パートナーのソリューションから Azure Storage を使用しているお客様も多いかと思います。ここからは、Cool ストレージをサポートしている各パートナーの最新情報についてお伝えします。

  • Commvault: Commvault が提供する、Windows および Azure を中心とした "Commvault Integrated Solutions Portfolio" ソフトウェア ソリューションは、企業データ管理を単一のソリューションで実現します。Commvault は Azure をネイティブにサポートしているため、Azure への移行を検討しているお客様には大きなメリットとなります。また、Commvault はマイクロソフトと 17 年間以上緊密な協力関係にあり、統合や互換性の確保について連携して取り組んでいます。今回新たに Cool ストレージの提供が開始され、Azure サービスがさらに強化されました。このサービスが Commvault とマイクロソフトの両者に新たな機会をもたらす重要な要素となることが期待されます。
  • Veritas: 市場大手 Veritas の NetBackup™ では、ワークロード、ストレージ デバイス、場所を選ばず、管理とパフォーマンスの両方において世界的規模で企業データを保護できます。  NetBackup のこの実績あるグローバル企業向け機能は、オンプレミスとオフプレミスの両方のあらゆる用途をカバーするスケーラブルなクラウド対応データ保護ソリューションとなっています。  Microsoft が Azure Cool Storage を発表したのに合わせて、Veritas は NetBackup 8.0 Beta に統合された Azure Cloud Connector のベータ版の提供開始を発表しました。これにより、Azure Storage を企業のハイブリッド クラウド データ保護戦略の主要コンポーネントとして活用した場合の使いやすさや管理性、パフォーマンスをテストしたり実際に体験したりできます。NetBackup 8.0 Beta の登録およびダウンロード Web サイトに移動するには、こちらをクリックしてください。
  • SoftNAS: SoftNAS™® では、間もなく Azure Cool Storage がサポートされる予定です。SoftNAS Cloud® NAS ユーザーは、NFS や CFS/SMB、iSCSI などの標準的なファイル プロトコルを必要とするアプリケーションやワークロードで、ほぼ無限のストレージ プールを使用できるようになります。2016 年夏までに、増え続けるストレージ料金を抑制する選択肢として、SoftNAS Cloud NAS で Azure Cool Storage を活用できるようになります。SoftNAS ではアプリケーションを変更せずにそのままクラウドへ移行することが可能で、また重複除去や圧縮、ディレクトリ統合、暗号化、スナップショット作成、その他の多数の企業向け NAS 機能を使用できます。SoftNAS StorageCenter™ コンソールでは、集約的なコンソール、つまりブロックをバックとする Hot と BLOB オブジェクトをバックとする Cool から適切なファイル ストレージを選択し、データのライフサイクルの中で合理的な場所にコンテンツを移動することができます。 
  • Cohesity: Cohesity では、企業データ向けとしては世界初のハイパーコンバージド ストレージ システムを提供しています。  Cohesity ではセカンダリ ストレージ内の断片化された非効率な記憶領域を、無限の拡張性を備えた無制限のストレージ プラットフォームに集約できます。このプラットフォームはオンプレミスとパブリック クラウドのどちらでも運用できます。  Cohesity は最新の Web スケール分散システム テクノロジで設計されており、即座にアクセス可能な統合ストレージ プールを作成することで、既存のバックアップ、ファイル共有、オブジェクト、開発/テスト用のストレージのサイロ状態を根本から解消します。  Cohesity プラットフォームは、データの長期保持とアーカイブ、アクセス頻度の低いデータのクラウドへの階層化、ディザスター リカバリーを提供するレプリケーションという、主に 3 つのユース ケースにおいて、Azure Cool Storage とシームレスに連携します。Azure Cool ストレージは Cohesity のポリシー ベースの管理ポータルから簡単に登録することが可能で、Cohesity プラットフォームで実行されている任意のデータ保護ワークロードに適用できます。
  • CloudBerry Lab: Microsoft Azure 向け CloudBerry Backup は、Microsoft Azure クラウド ストレージへのデータ バックアップを自動化できるように設計されています。この製品は、ユーザーが制御するパスワードを使用して、データがコンピューターから送信される前に圧縮と暗号化を行い、その後、スケジュール設定に従うかまたはリアルタイムで、安全にクラウドへデータを送信します。また、CloudBerry Backup ではファイル システムおよびイメージに基づいたバックアップ、SQL Server および MS Exchange のサポート、柔軟な保持ポリシー、差分バックアップがサポートされています。CloudBerry Backup では、バックアップ データの格納先として Azure BLOB ストレージ アカウントが新たにサポートされました

Cool ストレージは今後数か月以内にさらに多くのパートナーに統合される予定です。

いつものお願いではありますが、皆様からのフィードバックやご提案をお待ちしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Azure Storage チーム