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インテリジェント エッジのサポート拡張 – Azure IoT Edge が仮想マシンで利用可能に

Azure IoT Edge が仮想マシンでサポートされたため、お客様は、インテリジェント エッジとインテリジェント クラウドにまたがるソリューションの一部として、既存のインフラストラクチャを活用できるようになりました。

マイクロソフトは今年、クラウド インテリジェンスをエッジで提供する Azure IoT Edge の一般提供を発表しました。このソリューションはリアルタイムのデータに即座に対応するため、ガス管のひび割れを検知するドローンや設備の障害発生の予測などに応用できます。Azure IoT Edge は、安全性、移植性、オープン性の原則に基づいて設計されています。Azure IoT Edge ランタイムはオープン ソースとして GitHub で公開されており、コードを自由に編集できます。また、オープン コンテナー アプローチでは、さまざまなエッジ デバイスに Microsoft 純正サービスやサード パーティ製サービスをデプロイできます。

マイクロソフトは、オープンで堅牢なエコシステムを構築し、さまざまなエッジ ソリューションをデプロイできるようにすることを目指しています。このたび、Azure IoT Edge を対象の OS を搭載した仮想マシン (VM) で実行できるようになりました。このソリューションは複数の仮想化テクノロジに対応していますが、VMware vSphere を使用するとさらに簡単に Azure IoT Edge を VM にデプロイできるようになります (英語)。また、vSphere 6.7 以降はトラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) のパススルーに対応しており、Azure IoT Edge でハードウェアの信頼のルートを利用して業界最先端のセキュリティ フレームワークを維持します。

Azure のインテリジェント エッジ ポートフォリオは、お客様のシナリオに合わせてさまざまな種類のハードウェアで実行できるように設計されており、Azure Sphere を実行するマイクロコントローラー ユニット (MCU) や、Azure Stack によるクラウドとエッジの完全なエクスペリエンス統合などが含まれています。現在 Azure IoT Edge は、Linux や Windows OS のほか、Raspberry Pi よりも小さなデバイスからサーバーまでの幅広いハードウェアをサポートしています。VMware vSphere が IoT Edge に対応したことで、既存のインフラストラクチャで AI を利用したいお客様の選択肢がさらに広がりました。

インテリジェント エッジのハードウェア ポートフォリオは、使用する分野によって大きく異なります。あらゆる業界で活用されるハイブリッド クラウドとエッジ ソリューションには、各業界の目的に沿ったハードウェアが用意されています。

  • 家電メーカーでは、自社製品に Azure Sphere 認定チップを搭載し、不正侵入を確実に阻止してユーザー データを保護しています。
  • 石油・ガス業界では、生産ラインの最適化とメンテナンスの予測のために、現場のロッド ポンプのデータを Raspberry Pi よりも小さい Azure IoT Edge デバイスで処理しています。
  • 公益事業では、Azure IoT Edge を搭載したドローンで動画分析を行い、送電線やパイプラインの不具合を自動で検査しています。
  • 繊維製造業では、生産ラインの専用 PC で Azure IoT Edge を実行し、不良品の検出に活用しています。
  • 大手小売業者は、各店舗の既存サーバーの VM で Azure IoT Edge を実行して HVAC データを分析し、消費電力量を最適化しています。
  • 電子製品メーカーでは、品質管理と監査コンプライアンスの用途で Azure Data Box Edge を使用しています。
  • 医療ネットワークでは、在庫ワクチンの最適化や医療における個人情報に関する規制対応に Azure Stack を活用しています。

デジタル改革の内容は企業によって異なります。大部分をクラウドで達成できる場合もあれば、データセンター外のデバイスに近い場所やデータを生成するデバイス本体で高価値なクラウド サービスを実行する場合もあります。Azure は、最高の安全性、スケーラビリティ、柔軟性を誇るさまざまなサービスを提供し、ハイブリッド クラウドやエッジ デバイスに関する企業の幅広いニーズにお応えします。