このたび、Azure CLI での HDInsight のサポートの一般提供が開始されました。クロスプラットフォーム サポートやタブ補完といった Azure CLI が提供するすべての機能を利用できるのはもちろん、さらに az hdinsight
コマンド グループが加わり、簡単なコマンドで HDInsight クラスターを容易に管理できるようになりました。
主な機能
- クラスターの CRUD: HDInsight クラスターのタグの作成、削除、一覧表示、サイズ変更、プロパティの表示、更新を行うことができます。
- スクリプト アクション: スクリプト アクションの実行、永続的なスクリプト アクションの一覧表示と削除、アドホックのスクリプトの実行から永続的なスクリプト アクションへの昇格、スクリプト アクションの実行履歴の表示を行うことができます。
- Azure Monitor の統合を管理: HDInsight クラスターでの Azure Monitor の統合の有効化、無効化、状態の表示を行うことができます。
- アプリケーション: HDInsight クラスターでのアプリケーションの作成、削除、一覧表示、プロパティの表示を行うことができます。
- コアの利用状況: 大規模なクラスターを展開する前にリージョンごとに利用可能なコア数を確認できます。
1 つの簡単な Azure CLI コマンドを使った HDInsight クラスターの作成
Azure CLI のメリット
- クロスプラットフォーム: Azure CLI は Windows、macOS、Linux、またはブラウザーベースの Azure Cloud Shell で使用できるため、プラットフォームを問わず同じコマンドや構文を使って HDInsight クラスターを管理できます。
- タブ補完と対話モード: コマンド名やパラメーター名のほか、リソース グループ名、クラスター名、ストレージ アカウント名などのサブスクリプション固有の詳細も自動的に補完されます。つまり、88 文字のストレージ アカウント キーがすぐに思い出せなくても、Azure CLI によって自動的に補完されるということです。
- 出力のカスタマイズ: Azure CLI のグローバルに利用可能な引数を使用すると、詳細やデバッグ出力の表示、JMESPath クエリ言語による出力のフィルター処理、出力形式 (json、タブ区切り値、または ASCII テーブル) の切り替えなどを実行できます。
開始手順
Azure CLI による HDInsight クラスターの管理は、3 つの簡単な手順で開始できます。
- Windows、macOS、または Linux 用の Azure CLI をインストールします。代わりに、ブラウザーで Azure Cloud Shell を使って Azure CLI を利用することも可能です。
az login
コマンドを使ってログインします。- リファレンス ドキュメント「az hdinsight (英語) 」を参照するか
az hdinsight -h
を実行して、サポートされている HDInsight コマンドと説明の一覧を確認し、Azure CLI を使用して HDInsight クラスターの管理を開始します。
HDInsight について
Azure HDInsight は、使いやすくコスト効率が高いエンタープライズ級のオープン ソース分析サービスであり、Apache Hadoop、Spark、Kafka などの主要なオープン ソース フレームワークを簡単に実行できます。本サービスは、28 のパブリック リージョンと、米国、ドイツ、中国の Azure Government クラウドでご利用いただけます。Azure HDInsight ではさまざまなセクターのミッション クリティカルなアプリケーションを実行することが可能で、ETL、ストリーミング、インタラクティブなクエリの実行など、幅広い用途に対応できます。