お使いの仮想マシンの正常性を監視することは、絶対に不可欠なことです。しかし、仮想マシンの正常性を監視するために、各メトリックとアラートを確認するのにどれくらい多くの時間がかかっているでしょうか。
仮想マシン用 Azure Monitor のゲスト正常性機能のプレビューを発表します。これによりお客様の仮想マシンの正常性が監視され、監視されているパラメーターのいずれかが許容範囲外になった場合に警告が発出されます。この機能により、次のことが可能になります。
- お客様の仮想マシンの全体的な正常性を監視するためのシンプルなエクスペリエンス。
- 主要な VM メトリックに基づき、すぐに使用できる正常性モニターでお使いの仮想マシンの正常性を追跡する。
- 仮想マシンが正常ではない場合に通知する、すぐに使用できるアラート。
仮想マシンのゲスト正常性機能には、親子階層モデルがあります。これにより仮想マシンの CPU、ディスク、メモリの正常性状態の変化が監視され、変更についてお客様に通知されます。"正常"、"警告"、"重大" の 3 つの状態は、それぞれの子モニターに対してお客様が設定したしきい値に基づいて定義されます。各モニターは、特定のコンポーネントの正常性を測定します。仮想マシンの全体的な正常性は、その個々のモニターの正常性によって決まります。VM の最上位レベルのモニターは、すべての子モニターの正常性状態をグループ化し、仮想マシンの単一の正常性状態を提供します。これは、正常性状態が最も悪い子モニターの状態と一致します。
はじめる
仮想マシン用 Azure Monitor の [作業の開始] ページの、[ゲスト VM の正常性] 列で、お客様のサブスクリプションとリソース グループの各 VM の正常性を確認できます。
正常性ツリー
[作業の開始] ページで正常性状態をクリックすると、VM の詳細な正常性状態が表示されます。サイド ペインの [概要] タブには、モニターの説明、それが最後に評価された時刻、現在の正常性状態を判断するためにサンプリングされた値が表示されます。[履歴] タブには、モニターの状態の変更履歴が一覧表示されます。[構成] タブから、各モニターの重大および警告の状態のしきい値を表示および変更できます。モニターの状態の変化に関するアラートを受信する場合は、このタブからアラートの状態を有効にすることもできます。
料金設定
ゲスト正常性機能に直接のコストはかかりませんが、正常性状態のデータを Log Analytics ワークスペースに取り込み、保存するためのコストがかかります。すべてのデータは HealthStateChangeEvent テーブルに格納されます。
サポートされている OS とリージョン
プレビューでは、Azure Virtual Machines のみがサポートされています。仮想マシン スケール セットと Azure Arc for servers は、現在はサポートされていません。
- 仮想マシンでは、次のいずれかのオペレーティング システムが実行されている必要があります。
- Ubuntu 16.04 LTS、Ubuntu 18.04 LTS
- Windows Server 2012 以降
- 仮想マシンと Log Analytics のワークスペースは、こちらのリストに記載されている、いずれかのリージョンに配置する必要があります。
詳細については、こちらから完全なドキュメントをご確認ください。この機能について、お客様のご意見やご感想をお寄せください。[フィードバックの提供] をクリックして、ユーザー エクスペリエンスに関するお客様のご意見をお送りください。