今回のブログ記事は、Microsoft Azure の主任エンジニアリング マネージャーを務める Arabinda Mohapatra と共同で執筆しました。
このたび、Azure Reserved Virtual Machine Instances のインスタンス サイズの柔軟性をご利用いただけるようになりました。これは、Reserved Instances (RI) の購入と管理を簡素化する新しい機能で、同じ仮想マシン (VM) グループ内の他のサイズの VM に RI 割引を適用することができます。
この機能を利用すると、同じ VM グループ内の他の VM サイズに RI 割引を適用できるため、Azure RI のメリットを得るために、わざわざ同じサイズの VM をデプロイする必要はありません。
たとえば、以下のような VM グループで利用することができます。
VM 名 | VM グループ | 比率 |
Standard_D2s_v3 |
DSv3 Series |
1 |
Standard_D4s_v3 |
DSv3 Series |
2 |
Standard_D8s_v3 |
DSv3 Series |
4 |
Standard_D16s_v3 |
DSv3 Series |
8 |
Standard_D32s_v3 |
DSv3 Series |
16 |
Standard_D64s_v3 |
DSv3 Series |
32 |
D2s_v3 VM の Azure Reserved Instances を 1 つ購入した場合、同一リージョン内の VM Instances には、以下の比率で RI の割引を適用することができます。
- 1 Standard_D2S_v3
- 1/2 Standard_D4s_v3
- 1/4 Standard_D8s_v3
- 1/8 Standard_D16s_v3
- 1/16 Standard_D32s_v3
- 1/32 Standard_D64s_v3
Azure Reserved Instances のシンプルさにインスタンス サイズの柔軟性が加わることで、Windows Server、Linux、RHEL などのオペレーティング システムに関係なく、VM のインフラストラクチャ コストと Azure Reserved Instances の両方のメリットを得られるようになります。VM で追加のソフトウェアを実行している場合、ソフトウェアの料金のみが請求されます。
既存の Azure Reserved Instances のスコープが共有になっている場合、インスタンス サイズの柔軟性は既定で有効になります。単一のスコープを設定している場合は、RI の設定からインスタンス サイズの柔軟性を有効にします。Azure Reserved Instances のスコープを変更する方法に関するドキュメントをご覧ください。
次のステップ
ご利用を開始する際には、単一スコープの Reserved Instances のインスタンス サイズの柔軟性オプションを切り替える方法に関するドキュメントをご覧ください。