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Build では、Bot Framework を使用して会話型エクスペリエンスを構築し、カスタマー エクスペリエンスを変革しているお客様の事例をご紹介しました。たとえば、BMW は Bot Framework と Cognitive Services を活用して、複数のキャンバスで会話型エクスペリエンスを実現する BMW インテリジェント パーソナル アシスタント (英語) を構築しています。また、LaLiga は複数のプラットフォームでファンの質問に対応する独自の仮想アシスタント (英語) を構築しています。

Bot Framework の 7 月のリリースでは、Bot Framework SDK 4.5 の新しいリリースとバージョン 4.6 のプレビュー (英語)、開発者ツールのアップデート、Azure Bot Service の新しいチャネルを提供しました。今回の記事では、マイクロソフトの会話型 AI の各リリースの最新情報をご紹介します。

Bot Framework チャネル

マイクロソフトは、Bot Framework と Azure Bot Service のチャネル サポートと機能を継続的に拡張しています。

音声優先のボット アプリケーション: Direct Line Speech のプレビュー

Microsoft Bot Framework を使用すると、ユーザーがどこにいても対話が可能です。Microsoft Bot Framework では、Skype、Microsoft Teams、Slack、Facebook Messenger、Telegram、Kik といった人気のあるメッセージング アプリを含む 13 のチャネルをサポート (英語) しており、コミュニティ アダプター (英語) も順次追加しています。

今回、Direct Line Speech チャネルのプレビューを開始しました。この新しいチャネルは、マイクロソフトの Speech Services テクノロジを利用して、Bot Framework で音声優先エクスペリエンスを実現できるように設計されています。  Direct Line Speech チャネルは、モバイル アプリケーションや IoT デバイスの音声機能のネイティブ実装であり、テキスト読み上げ、音声テキスト変換、カスタム ウェイク ワードをサポートしています。  現在、Bot Framework をご利用のすべてのお客様にプレビューをご利用いただけます。

ボットに音声サポートを追加する方法は簡単です。最新の Bot Framework SDK に更新し、ボットに Direct Line Speech チャネルを設定して、Speech SDK を使用するだけで、モバイル アプリケーションやデバイスに音声機能を組み込むことができます。

Direct Line Speech コロケーション サービスの活用方法を示すフローチャート

ボットの分離を強化: Direct Line App Service Extension

Direct Line と Webchat は、Bot Framework のお客様が Web ページ、モバイル アプリ、デバイスでチャット エクスペリエンスを提供するために広く使用されています。一部のシナリオでは、Direct Line を Virtual Network (VNET) などに分離してデプロイできるようにしてほしいというフィードバックがお客様から寄せられていました。VNET を用いれば、Azure に独自のプライベート空間を作成できます。分離、セグメンテーション、その他の重要なメリットを提供する VNET は、クラウド ネットワークに不可欠な要素です。Direct Line App Service Extension は VNET の一部としてデプロイできるため、IT 管理者は会話トラフィックを細かく制御し、ホップ数の削減によって会話のレイテンシを改善できます。ぜひ Direct Line App Service Extension をお試しください。

Bot Framework SDK

Bot Framework SDK 4.6 プレビューでは、アダプティブ ダイアログを更新しました。アダプティブ ダイアログ (英語) は、コンテキストやイベントに応じて会話フローを動的に更新するもので、会話の途中でコンテキストの切り替えや中断が生じた場合に対応するうえで特に便利です。詳細については、ドキュメント (英語)サンプル (英語) をご確認ください。

オープンソース コミュニティへの継続的な取り組みの一環として、開発者がお気に入りのプログラミング言語を使用できるようにするというお約束どおり、Bot Framework Python SDK (英語) を更新しました。これにより、Python SDK で OAuth、プロンプト、CosmosDB をサポートし、SDK 4.5 の主な機能をすべて組み込みました。さらに、新しいサンプルも公開しました。

優れたテスト ツールが必要だというお客様や開発者のご要望にお応えし、7 月版の SDK で新しい単体テスト機能 (英語) を導入しました。Microsoft.Bot.Builder.Testing パッケージを使用すれば、ボットのダイアログの単体テストのプロセスが簡素化されます。詳細については、ドキュメント (英語)サンプル (英語) をご確認ください。

Microsoft Build 2019 で発表した Bot Inspector (英語) は Bot Framework Emulator の新機能で、Microsoft Teams、Slack、Cortana などのチャネルでボットをデバッグ、テストすることができます。特定のチャネルでボットを使用すると、メッセージが Bot Framework Emulator にミラーリングされ、ボットが受信したメッセージ データを検査できます。また、チャネルとボット間の任意のターンにおけるボットのメモリ状態のスナップショットもレンダリングされます。

企業のお客様からのご要望にお応えし、OAuth を使用してエンタープライズ アプリにシングル サインオンを行う Web チャットのサンプル (英語) を作成しました。このサンプルは、エンタープライズ アプリ上のリソースにアクセスするユーザーをボットで承認する方法を示したものです。OAuth の相互運用性のデモには、Microsoft GraphGitHub API (英語) の 2 種類のリソースを使用しています。

ソリューション

仮想アシスタント ソリューション アクセラレータ

仮想アシスタントと関連スキルの更新により、Direct Line Speech を標準でサポートし、追加の手順を踏まなくても音声アシスタント エクスペリエンスを実現できるようになりました。これには、使用される音声を制御するミドルウェアが含まれます。新しい仮想アシスタントをデプロイすると、仮想アシスタントに Direct Line Speech チャネルを設定 (英語) できるようになります。また、サンプルのテスト ハーネス アプリケーションも提供しており、音声シナリオをすばやく簡単にテストすることができます。

仮想アシスタントの Android アプリ クライアント (英語) の提供も開始しました。これを Direct Line Speech と仮想アシスタントと統合することで、デバイス クライアントで実際に仮想アシスタントと対話しながら、アダプティブ カードのレンダリングを確認できます。

また、Microsoft Teams の標準サポートを追加し、仮想アシスタントとスキルで認証やアダプティブ カードなどを利用できるようになりました。関連アプリケーション マニフェストを作成する手順 (英語) をご確認ください。

仮想アシスタント ソリューション アクセラレータ (英語) は、テンプレート、ソリューション アクセラレータ、スキルを提供し、高度な会話型エクスペリエンスの構築を容易にします。新しい仮想アシスタントの Android アプリ クライアントは、Direct Line Speech と仮想アシスタントと統合することで、デバイス クライアントで実際に仮想アシスタントと対話しながら、アダプティブ カードのレンダリングを確認できます。今回のアップデートには、Direct Line Speech と Microsoft Teams のサポートも含まれます。

Dynamics 365 Virtual Agent for Customer Service のプレビュー (英語) を使用すると、適応性の高いインテリジェントな仮想エージェントによって優れたカスタマー サービスを提供できます。カスタマー サービス担当者でも簡単に、ボットを作成して AI 駆動型のインサイトを活用できます。Dynamic 365 Virtual Agent は、Bot Framework と Azure を基盤として構築されています。

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