Azure Search は、最新のモバイル アプリおよび Web アプリ開発のための AI で強化されたクラウド検索サービスです。Azure Search は、あらゆる種類の情報を拡充して関連コンテンツを簡単に特定し、大規模に検索する人工知能 (AI) 機能が組み込まれた唯一のクラウド検索サービスです。Bing と Office にも統合されている Microsoft の自然言語スタックに加え、視覚、言語、音声の事前構築済み AI API が使用されます。Azure Search を利用すると、Web サイトやアプリケーションのイノベーションに費やす時間を増やし、複雑な検索ソリューションの管理に費やす時間を減らすことができます。
本日、Azure Search の Storage Optimized ワークロード向けに、2 つの新しいサービス レベルのプレビューを発表いたします。これらの L シリーズ レベルでは、Standard レベルと比較して、1 テラバイトあたりのコストを削減し、容量を大幅に増やしたストレージを提供します。大量のインデックス データを使用し、1 日を通してクエリ量の少ないソリューション (大規模なファイル リポジトリを検索する社内アプリケーション、何年も前のビジネス データを保持するアーカイブ シナリオ、電子情報開示アプリケーションなど) に最適です。
あらゆるコンテンツの検索
小売サイトでの製品の検索から、ビジネス アプリケーション内でのアカウントの検索まで、検索サービスによって、ニーズの異なるさまざまなソリューションが強化されます。製品カタログのように、比較的少量の情報 (100 MB から 1 GB) をすばやく検索する必要があるシナリオもありますが、それ以外のシナリオでは、適切に調査し、ビジネス プロセスを実行して意思決定を行うために大量の情報を検索することが優先されます。1 日に 2.5 クインテリオン バイトのペースで新しいデータが生成され、情報が増加し続けているので、特に企業にとって、これは非常に一般的でコストのかかるシナリオになりつつあります。
L シリーズ レベルの新機能
新しい L シリーズ サービス レベルでは、Azure Search の Basic および Standard レベルと同じプログラム API、コマンド ライン インターフェイス、ポータル エクスペリエンスがサポートされています。内部的には、Azure Search は、お客様のサービスの規模に基づいてコンピューティング リソースとストレージ リソースをプロビジョニングします。S シリーズと比較すると、各 L シリーズ検索ユニットははるかに多くのストレージ I/O 帯域幅とメモリを備えているので、各ユニットの対応するコンピューティング リソースはより多くのデータに対処できます。L シリーズは、アプリケーション用に全体的に非常に大きなインデックス (完全にスケールアウトされた L2 で合計最大 24 TB) をサポートするように設計されています。
Standard S1 |
Standard S2 |
Standard S3 |
Storage Optimized L1 |
Storage Optimized L2 |
|
ストレージ |
パーティションあたり 25 GB |
パーティションあたり 100 GB |
パーティションあたり 200 GB |
パーティションあたり 1 TB (サービスあたり最大 12 TB のドキュメント) |
パーティションあたり 2 TB (サービスあたり最大 24 TB のドキュメント) |
サービスあたりの最大インデックス数 |
50 |
200 |
高密度2 モードではパーティションあたり 200 または 1000 |
10 |
10 |
スケールアウトの制限 |
サービスあたり最大 36 ユニット |
サービスあたり最大 36 ユニット |
サービスあたり最大 36 ユニット |
サービスあたり最大 36 ユニット |
サービスあたり最大 36 ユニット |
最新の価格の詳細については、Azure Search の価格に関するページをご覧ください。
お客様の成功事例と一般的なシナリオ
Microsoft は日立グループ会社の Capax Global LLC と密接に協力して、同社の顧客に適したサービス レベルの作成に取り組んできました。Capax Global では、さまざまな業界の商用ソフトウェア開発の経験を活かし、確立されたパターンとプラクティスを新しいテクノロジと組み合わせています。同社との話し合いを重ねる中で、ストレージに最適化されたサービス レベルは Standard レベルよりもはるかに低価格で同じ検索機能を提供するため、同社のアプリケーションに適していることがわかりました。
「新しい Azure Search Storage Optimized SKU は、膨大な量のコンテンツを持つ顧客にコスト効率に優れたソリューションを提供します。この SKU により、当社は Azure で引き続き主導的役割を果たしながら、何百万ものドキュメントの検索要求を満たすクラウド ホスト型のドキュメント ベースの検索によって、顧客向けに構築されたカスタム ソリューションを強化できるようになりました。この新しい SKU により、テクノロジを通じて顧客のビジネス上の問題解決を支援するために利用する必要がある一連のサービスがさらに強化されました。」
- 日立グループ、Capax Global LLC 、クラウド生産性およびイネーブルメント担当副社長、Mitch Prince 氏
Storage Optimized サービス レベルは、Azure Search の新しいコグニティブ検索機能を組み込んだアプリケーションにも最適です。コグニティブ検索機能では、AI で強化されたコンポーネントを活用して、PDF、Office ドキュメント、構造化データの行などの大量のコンテンツを分析し、注釈を付けることができます。これらのデータ ストアではインデックス可能データが数テラバイトになる可能性があり、S3 のようなクエリの待機時間に最適化されたサービス レベルで格納すると非常にコストがかかります。コグニティブ検索と Azure Search の L シリーズ レベルを組み合わせることで、数テラバイトのデータを格納し、数秒で結果を返すことができるフルテキスト クエリ ソリューションが実現されます。
リージョン別の提供状況
最初のパブリック プレビューでは、Storage Optimized サービス レベルは次のリージョンで提供されます。
- 米国西部 2
- 米国中南部
- 米国中北部
- 西ヨーロッパ
- 英国南部
- オーストラリア東部
今後数週間の間にリージョンを追加する予定です。優先リージョンがサポートされていない場合は、azuresearch_contact@microsoft.com まで直接ご連絡ください。
使用を開始するには
Azure Search のこれらの新しいサービス レベルと価格の詳細については、Microsoft のドキュメントまたは価格に関するページをご覧いただくか、Azure portal にアクセスして独自の Search サービスを作成してください。