メイン コンテンツにスキップ

マイクロソフトは、多くの企業の皆様から「複数のサブスクリプションの使用状況や料金の情報をまとめて確認できる簡単な方法はないか?」とご相談をいただいていました。 今日、料金情報へのアクセスが制限されている問題もあって、これを解決することはそう簡単ではありません。昨年 Microsoft は、Azure Resource Usage API と RateCard API の提供開始を発表しました。これらの API を使用すると、単一サブスクリプションの使用状況に関する情報、および異なる料金コードでの Azure の使用量に対する料金に、プログラム的にアクセスすることができます。これらの API を組み合わせると、一定期間の各サービスの使用状況を確認できるだけでなく、使用料金も確認できます。このように、これまでは開発者の皆様が独自にこれらの API を連携させて、このレベルの情報を取得していました。

Azure Usage and Billing Portal

数か月前、開発者エクスペリエンス チーム内の小さなグループによって、あることを目的としたプロジェクトが開始されました。その目的とは、複数のサブスクリプションでの Azure の使用状況をまとめて表示し使用料金を追跡できるようにすること、そして、プロジェクトやイベントの終了後に実行されたままのリソースが残らないようにすることです。開発者なら皆同じかと思いますが、私たちも、必要が無いのに 1,000 個のマシン クラスターが残されたままになるのは回避したいと考えています。 このプロジェクトを実施した結果生まれたのが、Azure Usage and Billing Portal なのです。  本日、プロジェクトがオープンソースになり、GitHub で入手できるようになったことをお知らせします。これをデプロイすると、社内で使用しているあらゆるサブスクリプションを登録して、使用状況のデータを毎日受け取ることができます。 そしてそのデータから、使用量と料金が Power BI ダッシュボードに表示されます。Power BI ダッシュボードは簡単に使用でき、細かい構成も可能です。

Azure Usage and Billing Portal のリリースの発表このリリースは、このプロジェクトで実現しようとしていることの始まりにすぎません。今後は、Azure の使用状況が異常な場合にアラートをトリガーしたり、レポートを追加したり、サブスクリプションごとの料金コードを導入したり、デプロイメントを簡素化するなどの計画があります。ぜひ Azure Usage and Billing Portal を使用してご意見をお寄せください。今後の機能強化の参考にさせていただきます。

使用を開始するには

Azure Usage and Billing Portal は以下の複数のコンポーネントで構成されています。

  • 登録用 Web サイト: システムから Azure サブスクリプションへのアクセス許可の付与に使用します。
  • ダッシュボード Web サイト: アクセス許可を付与されたサブスクリプションのレビュー、ジョブ要求の状態の表示、使用状況データをプルすることがスケジュールされていないジョブの開始などに使用します。
  • SQL Database: 使用状況と料金に関するデータを保存します。
  • ストレージ キュー: Usage API や RateCard API からのデータ プル要求を保存します。
  • スケジュールされた WebJobs: 各サブスクリプションへの毎日の pull request をトリガーします。
  • 連続実行される WebJobs: 要求がキューに追加されるたびにデータをプルします。
  • Power BI ダッシュボード: 結果を表示します。

お客様のバージョンのポータルへのデプロイに必要なすべての Azure リソースを生成する Powershell スクリプトの作成は、既に完了しています。これらのリソースの生成、Visual Studio で必要な構成ファイルの更新、すべてのプロジェクトを Azure にデプロイする方法については、ステップバイステップの手順をご確認ください。

ご協力のお願い

このプロジェクトの仕組みの詳細については、下記の資料を参照してください。

  • Explore

     

    Let us know what you think of Azure and what you would like to see in the future.

     

    Provide feedback

  • Build your cloud computing and Azure skills with free courses by Microsoft Learn.

     

    Explore Azure learning


Join the conversation