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Power BI Embedded の Query Parameters API

公開日: 3月 25, 2018

 

クエリ パラメーターを使うと、ユーザーがパラメーターを定義し、レポートとデータ モデルのパーツ (クエリ フィルター、データ ソース参照、メジャーの定義など) をいくつかのパラメーターの値に依存させることができます。パラメーターは、Power BI Desktop を使って PBIX ファイルで定義します。クエリ パラメーターの詳細については、このブログ記事を参照してください。

新しい Query Parameters API は、開発者がパラメーターの値を動的に変更し、パラメーターを操作するプロセスを自動化できるようにするものです。この API には、特定のデータセットで定義されているパラメーターをすべて取得する処理の呼び出しと、既存のパラメーターに新しい値を設定する処理の呼び出しが含まれています。

この新しい API を使うと、さまざまなお客様のプロセスを多数自動化することができます。具体例をいくつか紹介します。

  • 接続文字列の変更。接続文字列に関するパラメーターを構成すると、新しいお客様を追加する際にいつでもこの API を利用できます。必要な操作は、レポートを複製してお客様のデータベースに接続するためのパラメーターの値を変更するだけです。また、この API は Update Datasources API でサポートされないデータ ソースについて接続の更新を自動化するときにも役立ちます。
  • クエリ パラメーターの変更。API に関するパラメーターを定義すると、パラメーターの値を設定し、そのレポートのユーザーにとって必要な事項だけを反映した結果とデータを得ることができます。
  • パラメーターの測定。計算方法がさまざまに異なるメジャーを動的に変更することによって、同じレポートでそれぞれのお客様のニーズに応えることができます。たとえば、別々の国に存在するお客様または支店に応じて、パラメーターを使って通貨を設定することが考えられます。

パラメーターはデータセットに基づくものであるため、ユーザーのセッションごとではなく、レポート/ダッシュボードごとに定義するという点にご注意ください。つまり、ユーザーが別々でも同時に同一のレポートを使用している場合には、表示されるパラメーターの値が常に同じになります。

  • Power BI Embedded
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