Azure DNS Private Zones のプレビュー更新版の発表
公開日: 6月 26, 2019
Azure DNS Private Zones (プレビュー) の更新リリースが発表されました。 Azure DNS Private Zones (プレビュー) は、Azure の仮想ネットワークに安全かつ信頼性の高い名前解決を提供します。このプレビュー更新版では、新しい機能が導入され、パブリック プレビューで設けられていたいくつかの制限が引き上げられています。
プレビュー更新版の新機能
新しいリソース モデルと API
プレビュー更新版には、Azure DNS Private Zones 用の新しいリソース モデル (REST API) が導入されています。このリソース モデルには、以下の変更が取り入れられています。
- Azure DNS Private Zones は、既存のパブリック dnszones リソースの "種類" ではなく、privateDnsZones と呼ばれる独立した最上位の ARM リソースになります。
- privateDnsZones リソースには、仮想ネットワーク プロパティ registrationVirtualNetwork および resolutionVirtualNetwork はありません。仮想ネットワークは、privateDnsZones リソースの下に virtualNetworkLinks サブリソースを作成することによって、 privateDnsZones にリンクします。
- 仮想マシンの DNS レコードの自動登録を有効にするには、単に virtualNetworkLinks リソースのプロパティで registrationEnabled フラグを true に設定します。
- また、privateDnsZones 用の新しい CLI/PS および SDK も提供されています。
新しい CLI および PowerShell を使用してプライベート DNS ゾーンを作成し、それらを仮想ネットワークにリンクする方法については、こちらをクリックして更新されたガイダンスを参照してください。
新しいポータル エクスペリエンス
Azure DNS Private Zones の新しいポータル エクスペリエンスにより、プライベート DNS ゾーンとリンク先の仮想ネットワークを Azure portal から管理できます。また、プライベート DNS ゾーンでは、仮想マシンの自動登録済みリソース レコードを表示できます。Azure portal でプライベート DNS ゾーンの作成を開始するには、こちらをクリックしてください。
注: 既存のプライベート DNS ゾーンは、新しいリソース モデルに移行されていない限り (以下を参照)、このエクスペリエンスでは表示されません。ただし、新しいプライベート DNS ゾーンを作成して、それらを仮想ネットワークにリンクすることはできます。
制限の引き上げ
パブリック プレビューには、DNS ゾーンにリンク可能な仮想ネットワーク数など、いくつかの制限がありました。これらの制限は大幅に引き上げられています。新しい制限値を確認するには、こちらをクリックしてください。
以下の制限は解消されました
- 既存の空でない仮想ネットワークをプライベート DNS ゾーンにリンクできます。vnet が空でなければならないという制限は適用されなくなります。
- 複数の仮想ネットワークを登録仮想ネットワークとしてプライベート DNS ゾーンにリンクできるようになります。
- サブドメインを作成して、それらを同じ仮想ネットワークにリンクできるようになります。たとえば、contoso.com というプライベート DNS ゾーンを作成して仮想ネットワークにリンクしている場合、subdomain.contoso.com を作成して、同じ仮想ネットワークにリンクできます。
既存のゾーンを新しいリソース モデルに移行する
既に作成済みのプライベート DNS ゾーンは、引き続き機能します。ただし、これらのゾーンでは、引き上げられた制限値や新しい機能のメリットが得られません。これらのゾーンは、パブリック DNS ゾーンと共に Azure portal に一覧表示されますが、新しいプライベート DNS ゾーン エクスペリエンスでは表示されません。既存のプライベート DNS ゾーンをできるだけ早く新しいリソース モデルに移行することを強くお勧めします。
プライベート DNS ゾーンを移行する方法の詳細な手順については、こちらをクリックしてください。