Azure Cost Management と Billing の更新 – 2020 年 7 月

2020年7月29日 に投稿済み

Program Manager, Azure Cost Management

新入生であっても、業績好調なスタートアップ企業や大手企業であっても、財務的な制約と無縁ではいられません。このため、支出の品目や支出先を把握し、今後の支出計画を立てる必要があります。誰しも請求額を見て驚くような事態は避けたいはずです。ここで出番となるのが Azure Cost Management と Billing です。

マイクロソフトは常に、ユーザーの皆様の課題について理解するよう努めています。Azure Cost Management と Billing を通じて、クラウドでコストが発生している場所の的確な把握、不適切な支出パターンの特定と防止、コストの最適化を促進し、ユーザーの皆様が少ないコストでより多くの成果を達成できるよう支援する方法を模索しています。皆様からお寄せいただいたフィードバックに基づいて、今回は以下のような最新の機能強化、更新を実施しました。

それでは、順に詳しくご説明しましょう。

 

コスト分析で空のフィールドとタグ付けされていないリソースを掘り下げる

Azure Cost Management と Billing には、お客様の課金アカウントの使用状況、購入、払戻などのあらゆる情報が含まれています。詳細な使用状況と料金のファイル内ですべての品目を確認することで、課金内容を最も詳細なレベルで照合できますが、各レコードは異なる料金の種類を示す場合があり、含まれるプロパティも異なる可能性があるため、コスト分析で集計すると空の結果のグループが生まれる可能性があります。このため、"値なし"、"その他の購入"、または "タグなし" などのグループが表示されることになります。これからは、これらの空の値を絞り込んで、その他の属性ごとにグループ化することで、コストを掘り下げて理解できます。

コスト分析に、値のないプロパティを掘り下げるための [No value (値なし)] フィルターを追加

上部のフィルター ピルを使用して明示的なフィルターを追加するか、グラフ内の任意のグループ化されたセグメントをクリックすることで、コスト分析のデータを掘り下げることができます。フィルター ピルを使用してフィルターを追加する際、新しい [No value (値なし)] オプションが表示されます。このオプションは、プロパティが空である可能性がある、あらゆるシナリオに使用できます。以下に例をいくつか挙げます。

  • 他のサブスクリプション リソース: リソース グループに展開されていないサービスには、リソース グループ名はありません。
  • タグ付けされていないリソース: 次の 3 つのカテゴリのコストには、タグがありません。ただタグが適用されていないリソース ([Untagged (タグなし)])、使用状況データに含まれていないタグを持つリソース ([Tags not available (タグが利用できない)])、およびタグ付けが不可能な料金 ([Tags not supported (タグがサポートされていない)]) です。
  • 購入: 購入が Azure リソースと関連付けられていないために、Azure または Marketplace の購入のプレースホルダーが表示される場合があります。Azure の購入には、予約や Azure Active Directory などのマイクロソフトのオファーが含まれます。Marketplace の購入には、Azure Marketplace から利用できるサードパーティのオファーすべてが含まれます。

[No value (値なし)] フィルターで絞り込んだ後は、異なるプロパティごとにデータをグループ化して、そのデータが示すものをより明確に理解できます。たとえば、測定項目およびサービスのプロパティが空である場合に、発行者の種類または料金の種類ごとにグループ化して、それぞれ Marketplace のコストまたは購入を特定できます。

また、グラフのセグメントをクリックして、これらのコストを掘り下げることもできます。プレースホルダーのいずれかをクリックすると、そのプロパティに [No value (値なし)] フィルターが自動的に適用されます。

この新しいフィルタリング機能を使用してコストを掘り下げて理解してください。そして、ご希望の機能などありましたら、ぜひコメントをお寄せください。

 

Cost Management ラボの新機能

Cost Management ラボでは、Azure Cost Management の新機能をプレビューし、マイクロソフトと直接やりとりしてフィードバックを共有していただくことができます。マイクロソフトでは、お客様のサービス利用状況をよりよく理解し、より調整および最適化されたエクスぺリエンスを実現するためにご意見を役立てていきます。Cost Management ラボでプレビューできる機能をいくつかご紹介します。

  • [Cost Management] メニューでの課金メニュー項目の表示 – ポータルで利用できるようになりました
    複数のスコープをすばやく切り替えることで、Cost Management と Billing のすべてのメニュー項目を 1 か所にまとめて表示できます。

もちろんこれだけではありません。Azure Cost Management の新機能は、すべて Azure Portal で正式に実装される 1 週間前に Cost Management ラボでプレビューできるようになります。ご希望の機能などありましたら、ぜひコメントをお寄せください。何をお望みですか? Cost Management ラボはこちらからお試しいただけます。

 

Azure でコストを削減する新しい方法

マイクロソフトは、コストの最適化に役立つ方法を常に模索しています。今月の新機能は以下のとおりです。

 

新しいビデオと学習の機会

映像を見て理解したいという方の参考になる、新着ビデオを 1 本ご紹介します。

Azure Cost Management と Billing の YouTube チャンネル (英語) をフォローしていただくと、新しいビデオの公開時にそのビデオを視聴して最新情報を入手することが可能になります。ご希望のトピックなどがありましたら、ぜひコメントをお寄せください。

ガイダンス的なリソースをご希望の場合は、Azure Cost Management と Billing を使用した Azure のコストの制御および請求の管理からご覧ください。

 

ドキュメントの更新

ここでは更新されたドキュメントのうち、皆様の参考になると思われるものをいくつかご紹介します。

すべてのドキュメントの更新状況を確認する場合は、GitHub の azure-docs リポジトリで、Cost Management と Billing のドキュメントの変更履歴 (英語) をご覧ください。不足している情報を見つけた場合は、ドキュメント最上部の [Edit] を選択し、クイック プル リクエストを送信していただくようお願いいたします。

 

今後について

今回ご紹介したのは、先月から大きく更新された機能のほんの一部です。過去の Azure Cost Management と Billing の更新 も忘れずにご確認ください。マイクロソフトは常に皆様からのフィードバックに耳を傾け、改善に取り組んでいます。ぜひ今後もフィードバックをお寄せください。

最新情報、ヒントやテクニックを入手するには、Twitter アカウント @AzureCostMgmt (英語) のフォローや、YouTube チャンネル (英語) へのご登録をお願いいたします。Cost Management のフィードバック フォーラム (英語) では、アイデアの投稿や他のユーザーの意見への投票をお待ちしています。

現在は皆様大変な時期をお過ごしのことと思います。Azure Cost Management チーム一同、皆様のご安全とご健康を心よりお祈り申し上げます。