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Network Performance Monitor の Service Connectivity Monitor の一般提供を開始

Network Performance Monitor (NPM) の Service Connectivity Monitor は、これまで Service Endpoint Monitor という名称でプレビューが提供されていましたが、このたび一般提供が開始され、それと同時に新たな名称に変更されました。Service Connectivity Monitor では…

Network Performance Monitor (NPM) の Service Connectivity Monitor は、これまで Service Endpoint Monitor という名称でプレビューが提供されていましたが、このたび一般提供が開始され、それと同時に新たな名称に変更されました。Service Connectivity Monitor では、アプリケーション、URI、VM、ネットワーク デバイスなどのサービスへの接続を監視できるほか、パス内のインフラストラクチャやネットワークのボトルネックが発生している場所を特定することができます。

サービスやユーザーが、クラウド、ブランチ オフィス、遠隔地に分散することに伴い、サービス停止やパフォーマンス低下の原因を特定することがますます困難になってきました。その要因としては、アプリケーション、スタック、クラスターの問題や、クラウド、通信事業者のネットワーク、ファースト ワンマイルのネットワークの問題があることが考えられます。Service Connectivity Monitor は、社内でホストされたサービスやクラウド サービスのパフォーマンス、およびエンドツーエンドのネットワーク パフォーマンスを監視、視覚化するための機能を統合したもので、ネットワーク内の主要ポイントからサービスへの接続テストを作成することで、問題の原因がネットワークにあるかアプリケーションにあるかを判断できます。ネットワーク トポロジ マップでは、パケット損失率やレイテンシの高いリンクやインターフェイスを確認し、社内外の問題のあるネットワーク セグメントを特定することができます。

アプリケーションの問題かネットワークの問題かを判断する

アプリケーションの応答時間とネットワーク レイテンシの相関関係を確認することで、アプリケーションの接続に関する問題の原因がアプリケーションにあるかネットワークにあるかを判断できます。

以下の画像の例では、アプリケーションの応答時間の急増に伴い、ネットワーク レイテンシも急増しています。このことから、アプリケーションのパフォーマンス低下はネットワーク レイテンシの増加によるものであり、問題の原因はアプリケーションではなく、基盤となるネットワークにあると判断できます。

アプリケーションまたはネットワークの問題

以下の例では、アプリケーションの応答時間が急増しているものの、ネットワーク レイテンシは一定です。このことから、パフォーマンス低下の発生時にネットワークは安定した状態にあり、問題の原因はアプリケーション側にあると判断できます。

シナリオ 1

ネットワークのボトルネックを特定する

NPM の対話型のトポロジ マップには、オンプレミスとアプリケーション エンドポイント間のすべてのパスとインターフェイスが表示されます。ノードからアプリケーションへのエンドツーエンドのネットワークが視覚化されるだけでなく、各インターフェイスで発生しているレイテンシも表示されるため、問題のあるネットワーク セグメントを特定することができます。以下に示す画像では、四角で囲んだネットワーク インターフェイスで最大のレイテンシが発生していることを特定できます。

ネットワークのボトルネック

単一のビューで複数のバンテージ ポイントからサービスへの接続を監視する

ブランチ オフィス、データセンター、オフィス サイト、クラウド インフラストラクチャなどからサービスへの接続を単一のビューで監視することができます。企業のネットワーク境界内のバンテージ ポイントに NPM エージェントをインストールすることで、ユーザーがアプリケーションにアクセスしている場所からのパフォーマンスが視覚化されます。

以下の画像の例では、複数のソース ノードから www.msn.com へのネットワーク トポロジを単一のビューで確認できます。正常でないパスが赤で表示され、接続に関する問題のあるノードを特定できます。

サービス エンドポイント

サービスへのエンドツーエンドの接続を監視する

企業のネットワーク境界内のソース ノードと使用しているサービス (Web サイト、SaaS、PaaS、Azure サービス、ファイル サーバー、SQL サーバーなど) 間の合計応答時間、ネットワーク レイテンシ、パケット損失を監視できます。いずれかのブランチ オフィスからの応答時間、パケット損失、レイテンシがしきい値を超えた場合に、プロアクティブに通知されるようにアラートを設定できます。パフォーマンス データのほぼリアルタイムの値と時系列的な推移の表示に加えて、ネットワーク状態の記録機能を使用すると、特定のネットワークの過去の状態を表示して、把握しにくい一時的な問題を調査できます。

Bing のテスト ノード

Microsoft Office 365 と Dynamics 365 の組み込みテストを使用してマイクロソフトのサービスへの接続を監視する

Service Connectivity Monitor には、組み込みテストが用意されています。このテストはワンクリックで簡単にセットアップできるため、事前設定なしで Microsoft Office 365 および Dynamics 365 サービスへの接続を監視できます。この機能には、これらのサービスに関連付けられたエンドポイントの一覧が保持されるため、各サービスに関連付けられている各種エンドポイントを入力する必要はありません。 

監視

カスタム クエリやカスタム ビューの作成

NPM の GUI に表示されるデータはすべて、Log Analytics の検索でもネイティブに使用できます。リポジトリ内のデータに対してインタラクティブな分析を実行して、各種ソースからのデータの相関関係を確認し、カスタムのアラートやビューを作成して、Excel、Power BI、共有リンクにデータをエクスポートすることができます。

開始する

NPM の Service Connectivity Monitor の設定方法の詳細な手順と、その他の NPM の機能の詳細についてご確認ください。

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  • UserVoice: Network Performance Monitor の新機能に関するご提案は UserVoice ページまでお寄せください。
  • コーホートへの参加: マイクロソフトでは、NPM の今後の改良の参考のために、新機能の早期利用にご協力いただけるお客様を常時募集しています。コーホートへの参加にご興味があるお客様は、こちらの簡単なアンケートにご回答ください