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今日の環境では、ビジネスを成功させるためには優れたソフトウェア開発がさらに重要になってきています。この数か月の間に、将来的に成功するためには、テクノロジを活用してビジネス モデルを再考し、イノベーションを起こし、プロセスを改善して従業員や顧客により優れたサービスを提供することが重要であると認識する組織が見られました。さまざまな業界にわたる多くの企業がソフトウェア企業になりつつあるというのが現実です。McKinsey & Company による最近の調査である「開発者のベロシティ: ソフトウェア エクセレンスはどのようにビジネス パフォーマンスを促進するか」によると、現在 2,000 万人を超えるソフトウェア エンジニアが世界中にいますが、これらの開発者の 50% 以上がテクノロジ業界以外の組織で働いています。

最も成功している組織は、新しいテクノロジを導入するだけではソフトウェア企業への転換を実現できないことを理解しています。むしろ、変化を引き起こして組織が求める新しい価値を生み出す人々をサポートすることを非常に重要視する必要があります。

この同じ調査において McKinsey は、ビジネス リーダーはソフトウェア開発を支える人々、つまり開発者が自身の生産性を向上させてイノベーションを実現できるよう支援する必要があると結論付けています。このことは業界で開発者のベロシティと呼ばれ始めています。

開発者のベロシティとは

開発者のベロシティとは、開発者に権限を与え、開発者のイノベーションのために適切な環境を作り、軋轢を取り除くことで、ソフトウェア開発を通じてビジネス パフォーマンスを向上させることを意味します。

開発者のベロシティとは、ソフトウェアの提供スピードを向上させることだけでなく、開発者の創意工夫の力を解き放つことでもあります。つまり、開発者チームのアイデアを、顧客のニーズやビジネスの目標をサポートするソフトウェアに変換することです。

開発者チームの可能性と才能を解き放つこと、日常の開発者の経験、ソフトウェアの人材の満足度とモチベーションを維持することが、ソフトウェアの成功を促進します。

パフォーマンスを向上させる可能性がある一連の方法は非常に多く多様なので、どのように優先順位を付ければよいかや、どこから取り掛かればよいかがはっきりしないと言及するソフトウェアのリーダーがよくいます。

この同じ調査において McKinsey は、開発者のベロシティを高めるために企業に欠かせないものを正確に理解できるように、ソフトウェア開発慣行を含むテクノロジ、業務慣行、組織のイネーブルメントに関する包括的な見直しを行い、"Developer Velocity Index" または DVI スコアという 1 つの総合的なメトリックにたどり着きました。  Developer Velocity Index (DVI) スコアでは、13 の能力分野 (図) にわたる 46 の異なる促進要因が考慮されます。

Developer Velocity Index (DVI)

この調査によってわかった特筆すべき重要ないくつかのことから、Developer Velocity Index (DVI) スコアが高い企業は、収益成長率が競合他社を最大 5 倍上回っていて、イノベーションについてはスコアが 55% 高くなっていることが示されています。またこれらの組織では、顧客満足度、ブランド認知度、人材など、その他主要なビジネス パフォーマンス指標も上回っています。

また、この調査では、さまざまな側面にわたるすべての異なる促進要因から、開発者のベロシティの上位 4 つの促進要因に含まれるのは、クラス最高のツール、製品管理機能、文化、人材管理だと結論付けています。  最後に、基盤以外の部分では、非ソフトウェア企業にとってパブリック クラウドの導入がビジネス パフォーマンスの主要な促進要因であり、優れたパフォーマンスを実現している企業にとってオープンソースの導入が最大の差別化要因であり、ローコード プラットフォームを導入している企業はイノベーションについてのスコアが 33% 高くなっています。

開発者は常に、デジタル トランスフォーメーション、イノベーション、ビジネス パフォーマンスの真の触媒でした。このデータは、企業が開発チームに投資することがどれほど重要であるかをまさに実証するものです。開発者のベロシティの調査に関する詳細と、小売、製造、金融業界向けの詳細な調査結果と分析情報を確認するには、次の全 5 回のウェビナー シリーズをご覧ください: 開発者のベロシティを通じてビジネス パフォーマンスを向上させる

組織の Developer Velocity Index (DVI) スコアの計算方法

今年の 5 月に、開発者のベロシティの評価ツールが発表されました。このツールを使用して、組織が開発者のベロシティの成熟度を示す尺度のどこに位置するかを確認し、同業他社と比較した Developer Velocity Index (DVI) を基準に従って評価できます。次に、組織のビジネス成果を向上させる方法について、実用的なガイダンスを入手します。

このオンライン評価は、完了するのに 15 分から 30 分かかり、お客様とお客様の組織が 3 つの主要な領域 (テクノロジ、業務慣行、組織のイネーブルメント) 間の隔たりを特定するのに役立つよう作成されました。この評価によって、開発者とソフトウェア戦略のニーズの拡大に合わせて、時間と共に組織をどのように改善できるかについての詳細な概要を示すパーソナライズされたレポートが提供されます。

今週、評価ツールに追加機能が提供され、お客様が Developer Velocity Index (DVI) スコアをさらに明確に把握できるようになりました。追加された機能には、新しいグラフやレポート、カテゴリ、サブカテゴリ、個々のメトリック レベル別の DVI スコアの詳細な内訳が含まれます。

開発者のベロシティの評価

ビジネスの成果を向上させるのに役立つ具体的な促進要因を特定するために、組織でこの評価がどのように活用されるのかを目にすることができるので、非常に楽しみです。開発者のベロシティの評価ツールを使い始めて、組織の DVI スコアを計算し、ビジネス パフォーマンスを向上させる方法をご確認ください。

DevOps の手法を拡大して開発者のベロシティを高める

多くの組織で DevOps が導入されていますが、エンタープライズ規模での効果的な手法を実装することは困難な場合があります。  Microsoft Ignite において、新しい「エンタープライズ DevOps レポート 2020-2021」も発表いたします。これは、250 を超えるクラウドと DevOps の実装に関する、Microsoft および Sogeti の研究調査です。このレポートでは、DevOps の手法を拡大して、ビジネスのメトリック、顧客満足度、開発者のベロシティを向上させ、開発者がイノベーションを実現するのに適した環境を構築する方法が包括的に説明されています。また、エンタープライズ DevOps の導入を成功させるためのブループリントとして、調査の推奨事項を利用できます。

このレポートでは、次のようなことを確認できます。

エンタープライズ DevOps レポート• エンタープライズ DevOps トランスフォーメーションの一環として大きな課題に直面している、エンタープライズ IT の 6 つの重要な領域 (ガバナンスを含む)。

• 優れたパフォーマンスを実現している導入企業に見られる、エンタープライズ DevOps の課題への対処における共通の価値体系とパターン。

• 成功した企業が、エンジニアリング プロセスに継続的なガバナンス、セキュリティ、品質、コンプライアンスを組み込むために実施した戦略。

• 組織が分散型チームやリモート作業をサポートできるようにするための DevOps のベスト プラクティス。

 

開発者チームを支援してビジネス パフォーマンスを向上させる

開発者のベロシティは、開発者チームの可能性を最大限に活かし、イノベーションを促進し、ビジネス パフォーマンスを向上させるのに役立ちます。ソフトウェア エクセレンスへの投資と開発者チームを支援する文化の構築は、あらゆる組織の成功において、これまで以上に重要であり続けるでしょう。

この数か月の間に、世界中の多くの開発者が、リモートで作業しながら優れた顧客アプリケーションと社内の職場復帰ソリューションを構築しました。世の中が平常な状態に戻る間に、世界中の開発者をサポートし、リモートでの開発を可能にする役割を Microsoft が少しでも担っていることは喜ばしいことです。場所を問わず、開発者が生産性を向上させ、安全に共同作業を行い、イノベーションを拡大できるようにするために、Microsoft では Visual Studio、GitHub、Microsoft Azure、Power Apps によって世界で最も包括的な開発者ツールキットを提供しています。この一連の機能が、あらゆる組織内で開発者のベロシティを可能にします。  Visual Studio、GitHub、Azure、Power Apps における最新のイノベーションの詳細は、Microsoft Ignite で共有されます。Microsoft Ignite の基調講演もぜひご覧ください。開発者のベロシティと Microsoft の最も包括的な開発者ツールキットおよびプラットフォームに関する詳細をご確認になれます。

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