スペインのバルセロナで開催された今年の Mobile World Congress は、これまでにない規模となりました。会場までの移動は大変でしたが、このイベントは実りが多いものでした。
スペインのバルセロナで開催された今年の Mobile World Congress は、これまでにない規模となりました。会場までの移動は大変でしたが、このイベントは実りが多いものでした。今回の記事では、その中でもマイクロソフトが特に注目する点やテーマについてお伝えします。
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仮想現実と 4D
Mobile World Congress の会場を回っていると仮想現実の展示がいくつもあり、デモには 2 時間待ちの行列もいくつか見られました。ショーで展示されていた VR アプリケーションは、未来都市でのサイバー セキュリティのマーケティングからジェットコースター体験、水中体験まで多岐にわたり、魅力的なものでした。その中でも特に注目したいのは、ヘッドセットを単体で使用するのではなく、これを 4D エクスペリエンスに進化させる技術です。4D エクスペリエンスは VR と音声と座席の動きを組み合わせたもので、人間の感覚を欺く、完全に没入型のエクスペリエンスを実現させています。順番を待っている間に目の前でこれを体験している人を見ていましたが、いざ自分がヘッドセットを装着すると、まったく新しい世界へと移ってしまいます。これは、エンターテイメント業界での VR の大きな将来性を示しています。今後 4D の感覚エクスペリエンスがさらに強化され、空気や温度、においまで再現されるようになるかも知れません。今後のこのテクノロジがどのように活用されていくのか、注目していきたいと思います。 -
5G への期待
4G がまだ世界中の多数の国でまだ普及が進められている途中ですが、5G のアイデアは会場全体で広く共有されていました。お好みのテレビ番組のダウンロードが数分ではなく数秒で完了するのも魅力的ですが、コンテンツの消費速度よりも重要なことは、5G がモノのインターネット (IoT) のシナリオの将来の可能性を開く鍵となるということです。アナリストは、腕時計からアプライアンス、自動車、医療機器システムなどのさまざまなデバイスがネットワークに接続され、その数は 2020 年までに 250 億台を超えると予想しています。デバイスやデータの量の増加に伴い、この新時代の速度は IoT の可能性を実現するうえで欠かせないものとなります。しかし、4G は現在も世界の多数の国で普及が進められている途中であるため、テクノロジの醸成だけでなく経済性も 5G にとって重要となります。 -
モノのインターネット (IoT)
自動車からスマート自転車、ドアロック、デジタル アート ディスプレイ、その他の多数の企業向けアプリケーションなど、接続型デバイスのアイデアはカンファレンス全体で展示されていました。このテクノロジの用途は業界内で徐々に明確になってきていますが、入手可能な製品群はまだ断片的です。Microsoft や intel などのパートナーが Open Connectivity Foundation を介してソフトウェア プロバイダーと IoT をつなぐための取り組みに具体的な進展がありました。
モバイル経由でより多くのユーザーを取り込む方法については、Azure Mobile Engagement を参照してください。