Microsoft は、今後 4 年間でモノのインターネット (IoT) に 50 億ドルを投資することを発表いたします。理由はシンプルです。Microsoft の目標は、接続されたソリューションにより、お客様がそれぞれのビジネス、ひいては世界の変革を実現するのをサポートすることだからです。

IoT ソリューションが操作効率を向上させることはよく知られていますが、本当の影響はそれだけでなく、私たちの日常生活にも及びます。Microsoft のお客様は、アフリカの学校に電気を導入し、予測ケアによって患者の転帰を改善し、作業現場での作業者の安全を強化し、アラスカの道路を運転するドライバーの安全性を向上しています。

IoT という言葉ができる前から、Microsoft は IoT に投資してきました。当時、企業が所有するこのようなエンドポイントは、自社の工場、ビル、他のデバイスの中などにありましたが、それらは "真っ暗" な状態でした。 現在、Microsoft は IoT および最終的には新しいインテリジェント エッジに進化していくものの研究とイノベーションにさらに多くのリソースを充てることを計画しています。Microsoft は自社の IoT プラットフォームでクラウド、OS、デバイスをつなげることにより、IoT への取り組みをシンプルに行えるようにするという独特の立場にいます。規模、技術的専門知識、予算、業種などの要因に関係なく、どんなお客様でも、ビジネスやカスタマー エクスペリエンスを改善し、世界中の人々の日常生活の向上につながる、信頼できる接続されたソリューションを作成できるようにしています。ここに発表する投資は、現在から将来まで、Microsoft がすべてのお客様のニーズに応え続けることをお約束するものです。

IoT とインテリジェント エッジにおける機会の向上

現在、私たちは、アナリストたちが長年予測し続けてきた、採用の増加と急激な成長を目の当たりにしています。それでも、これは始まりにすぎません。A.T.Kearney 氏は、2020 年までに 1.9 兆ドルの生産性向上と 1770 億ドルのコスト削減が IoT によってもたらされると予測しています。その影響は、コネクテッド ホームやコネクテッド カーから、製造元、スマート シティ、公共機関、さらにはこれらの間に介在するすべてのものにまで及びます。

今回の投資増は、Microsoft のテクノロジ プラットフォームとサポート プログラムの継続的イノベーションをサポートするものになります。Microsoft は、IoT のセキュリティ保護、IoT とエッジ向け開発ツールおよびインテリジェント サービスの作成、パートナー エコシステムを成長させるための投資など、主要分野の研究と開発を継続してゆきます。お客様とパートナーの皆様は、新しい製品、サービス、オファリング、リソース、プログラムにぜひご期待ください。

高度化する顧客のニーズを実現する

現在の Microsoft の IoT オファリングには、デバイス用オペレーティング システム、デバイスの制御およびセキュリティ保護に必要なクラウド サービス、分析情報を得るための高度な分析機能、インテリジェント アクションを実現するビジネス アプリケーションなど、企業が作業を開始するのに必要なものが含まれています。新しいアイディアを常に発想し、そのアイディアを Microsoft のプラットフォームで実行するお客様やパートナーの間で急速に支持が広がっています。

Steelcase、Kohler、Chevron、United Technologies、Johnson Controls などの企業は、Microsoft の IoT プラットフォームを利用してイノベーションを進めることにより、ビジネスを変革する新しい製品、ソリューション、サービスを提供しています。

Johnson Controls は、単純なサーモスタットを、さまざまな条件をモニターして建物内の温度を自動的に最適化できるスマート デバイスに変革しました。Schneider Electric は、ナイジェリアで太陽エネルギーを利用するソリューションを構築しました。このソリューションは、Microsoft の IoT プラットフォームを使用してパネル上でリモートでメンテナンスでき、文字通り光を照らし続けています。Kohler は、高級な使用感だけでなく、経済的にも優れたインテリジェントなキッチンおよび浴室用設備の新製品シリーズを開発しました。アラスカ州運輸局は、コロラド州に本社を置く Fathym と共同してスマート道路を建築しています。この道路は、気象条件をモニターし、危険な状況をドライバーと州当局者に警告できます。

このような事例は増え続けています。1 つ実現されるたびに、新たな変革を目撃していると言えます。Microsoft は、膨大なデータを利用する IoT ソリューションの構築という特定の課題を、お客様とパートナーの双方がどうすれば克服できるかについても検討を重ねています。構築しようとしている製品が、家、オフィス、工場の現場のいずれを変革するものであるとしても、1 つのことは明白です。IoT が、クラウド開発、機械学習、AI、セキュリティ、プライバシーなど、多くの分野のコラボレーションにより実現するものであるということです。

Microsoft は、お客様のビジョンの実現をあらゆる業種で支援してまいります。今回の発表は、Microsoft にとってだけでなく、IoT とインテリジェント エッジの将来にとっても大きな意味を持つものです。Microsoft は、ほんの数年前にはほとんど誰にも想像できなかったであろう、高度化する新しい IoT ソリューションの開発について、お客様をサポートいたします。お客様やパートナーの皆様から何が生み出されるか楽しみにしております。Microsoft がこの 1 年を通して提供するものにもぜひご期待ください。