AI + Machine Learning, Azure AI Bot Service
すぐに始められる: エンタープライズ レベルの仮想アシスタントの開発
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自動車を運転しながら最寄りのガソリン スタンドを探している場合や、工場の作業現場で製造ラインを停止する必要がある場合など、会話ベースのやり取りによってエクスペリエンスを強化し、生産性を向上できる状況はいくらでも考えられます。今日では、従来の人間がコンピューターを習得し、コンピューターに適応する必要のあった世界から、コンピューターが人間を理解し、人間と自然な方法で対話することを学習する世界へと進化しつつあります。
Azure Bot Service は、Web サイト、アプリ、Cortana、Microsoft Teams、Skype、Slack、Facebook Messenger などを利用しているユーザーと自然に対話するインテリジェントなボットを開発、接続、デプロイ、管理できるサービスです。Azure Bot Service 開発者の登録数は 360,000 人を超え、マイクロソフトは開発者のさらなる生産性向上につながるツールやフレームワークの強化に継続的に取り組んでいます。今回、仮想アシスタント用のオープンソースのボット ソリューション アクセラレータのプレビューがリリースされました。このソリューション アクセラレータにより、ブランディングされた仮想アシスタントの作成が簡素化され、開発者は数分で作業を開始できます。また、ボット開発における生産性向上に役立つ Bot Framework SDK (ソフトウェア開発キット) およびツールのバージョン 4.1 の一般提供も開始されました。最後に、マイクロソフトは会話型 AI およびボット開発で有名なソフトウェア製品デザイン スタジオ XOXCO の買収契約を締結しました。
ブランドの仮想アシスタントを作成する
お客様やパートナー様の間では、自社のブランドに合わせてカスタマイズし、顧客に合わせてパーソナライズして、幅広い会話型アプリケーションやデバイスで利用できる会話型アシスタントを提供したいというニーズが高まっています。
マイクロソフトは、あらゆる企業がブランディングされた仮想アシスタントを開発できるようにするべきだと考えています。そこで、独自のアシスタント開発に取り組んでいるパートナー様と協力した際に構築したベスト プラクティスを活用することにしました。マイクロソフトは、ボット開発におけるオープンソースのアプローチを継続し、この仮想アシスタント用のソリューション アクセラレータを GitHub に公開しました。これにより、基本的な機能セットを基盤として構築されたエンド ユーザー エクスペリエンスを完全に制御できます。また、このエクスペリエンスには、エンドユーザーや任意のデバイスおよびエコシステムに関するインテリジェンスを組み込み、真の統合された会話型エクスペリエンスを実現できます。
この機能の活用範囲は広く、主にエンドユーザーに向けてさまざまな機能を提供します。開発者の生産性向上と、再利用可能な会話型エクスペリエンスのエコシステムの活発化を目的として、再利用可能な会話スキルの初期サンプルを提供しています。これらのスキルを会話型アプリケーションに追加すると、関心事項の特定や、予定表、タスク、メールの操作など、さまざまな会話型エクスペリエンスを実現できます。これらのスキルは完全にカスタマイズ可能で、複数の言語の言語モデル、ダイアログ、コードで構成されています。
ご利用を開始するには、Virtual Assistant のドキュメントをご覧ください。
Bot Framework SDK およびツール 4.1 をリリース
Microsoft Ignite 2018 の開催中に一般提供が開始された Bot Framework SDK バージョン 4.0 のリリースの成功に続いて、Bot Framework Emulator、Web Chat コントロール、C# および JavaScript SDK バージョン 4.1 の一般提供開始を発表します。
Bot Framework Emulator バージョン 4 では、会話型エクスペリエンスの一部である各種サービスの統合と管理が簡素化されます。開発者は Azure に直接ログインし、Language Understanding (LUIS) や QnA Maker など会話型エクスペリエンス構築に使用される Cognitive Services を管理することができます。詳細については、GitHub をご覧ください。
Web Chat コントロールを使用すると、開発者は既存の Web サイトにボットをすばやく統合できます。Web Chat バージョン 4 では、色、余白、サイズの変更など、チャット ウィンドウを完全にカスタマイズする機能や、ウィンドウにカスタムのグラフィックやロゴを追加してブランディングする機能が提供されます。
詳細については、Bot Framework SDK およびツール 4.1 のリリースに関するブログ記事をご覧ください。
マイクロソフトが XOXCO を買収
マイクロソフトは、会話型 AI およびボット開発で有名なソフトウェア製品デザインおよび開発スタジオ XOXCO の買収契約を締結しました。同社は 2013 年より会話型 AI の開発に取り組んでおり、Slack 用の初の商用ボットとなる会議のスケジュール設定用の Howdy や、GitHub の数十万人もの開発者が使用している開発ツールを提供する Botkit の作成を担当しました。マイクロソフトは長年にわたって XOXCO と提携し、この仕事に触発されてきました。
今回の買収により、AI 開発、会話、対話を民主化し、人間がコミュニケーションを行う会話型エクスペリエンスを統合するアプローチの実現にまた 1 歩近づきました。 XOXCO チームの加入を歓迎すると共に、コミュニティと協力してイノベーションを加速し、AI が提供できる数多くのメリットをお客様が活用できるように取り組んでまいります。
詳細については、ブログの発表記事をご覧ください。
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マイクロソフトは引き続き、会話型 AI のツールとフレームワークの強化に取り組んでいます。顧客向けの会話型エクスペリエンスの開発にご活用いただければ幸いです。今すぐお試しください。