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Azure IaaS アプリケーション向け災害復旧ソリューション

2018 年 6 月 4 日、Corey Sanders はブログ記事「現在と将来のインフラストラクチャのニーズを満たすうえで Azure が最適な理由」の中で、Azure Site Recovery を使用した Azure 仮想マシン向け災害復旧 (DR) 機能の一般提供について発表しました。

2018 年 6 月 4 日、Corey Sanders はブログ記事「現在と将来のインフラストラクチャのニーズを満たすうえで Azure が最適な理由」の中で、Azure Site Recovery (ASR) を使用した Azure Virtual Machines (VM) 向け災害復旧 (DR) 機能の一般提供について発表しました。これにより Azure は、IaaS で実行されているアプリケーション向けのネイティブな災害復旧ソリューションを提供する最初のパブリック クラウドとなりました。このサービスにより VM が他のリージョンに複製されるため、リージョン全体でサービスが停止した場合でも問題なくアプリケーションの運用を継続できます。可用性セットと Availability Zones を併用することにより、Azure Site Recovery では Azure Virtual Machines で実行されているアプリケーションに対して継続的な回復性を実現します。

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主なメリット

  • インフラストラクチャが不要: この機能を使用するにあたって Azure サブスクリプションにソフトウェア インフラストラクチャ (VM やアプライアンス) を追加する必要はありません。災害復旧用インフラストラクチャのデプロイ、監視、修正プログラム適用、保守などの手間やコストも一切不要です。

「マイクロソフトの中核的なコマース ストアやコマース システムの開発と運用を担当する Universal Store チームは、『Azure から Azure への DR』を使用することで、オンプレミス上で実績のある従来のプラットフォームと同等の DR プラットフォームを Azure で運用できるようになりました。ASR のおかげで、従来型プラットフォームの新規インスタンスを大量に DR サイトにデプロイする必要がなくなり、DR の検証時間も抑えられるようになりました」

- Kingston Hui、プリンシパル サービス エンジニアリング マネージャー、Microsoft Universal Store チーム

  • ユーザーが柔軟に DR リージョンを選択可能: Azure で実行されている IaaS ベースのアプリケーションを任意の異なる Azure リージョンの地理クラスターに複製し、保護することができます。
  • クラス最高レベルの RPO と RTO: Azure Site Recovery では、99.9 パーセントの SLA が適用され、24 時間 365 日のサポートが提供されるため、円滑な企業活動を維持できます。クラス最高レベルの回復ポイントの目標 (RPO) と回復時刻の目標 (RTO) であり、Azure アプリケーションの可用性とコンプライアンスが確実に維持されます。

「Finastra では自社の対策状況を改善するために、Azure リージョン間でのレプリケーションを直観的に構成できる ASR を活用しました。  ASR は現在、当社の災害復旧の標準プラットフォームとなっており、数千のシステムを運用する中でも規模の問題が発生することはなく、当社の厳格な RPO/RTO 要件も遵守されています」

- Bryan Heymann 氏、システム & アーキテクチャ担当ディレクター、D+H

  • シンプルなエクスペリエンスで DR リソースを自動作成: 保護する VM と複製先の Azure リージョンを選択し、レプリケーション設定を確認するだけで、アプリケーションの複数リージョン間での DR を簡単に実現できます。仮想ネットワークやストレージなど複製先で必要となるリソースは、ASR が自動作成します。
  • サービスを中断せずに DR テストを実行可能: ASR のテスト フェールオーバー機能では、プライマリの運用アプリケーションや実行中のレプリケーションに影響を与えることなく、いつでも簡単に DR テストを実施可能で、DR ソリューションが必要なときに動作することを確認できます。

「Azure Site Recovery を使用すると、グローバルな Azure インフラストラクチャに効率的に DR 機能を実装できます。『Azure から Azure への DR』のおかげで、重要なアプリケーションやデータの移動に関する要件に各アプリケーション環境で個別に対応できるようになりました。ASR では、複雑な問題を確実に解決するアプローチが提供されます。当社のハイブリッド ネットワーク モデルとの相性もよく、シンプルな手順で DR テストを実施できます」 

- Roberto Corradini 氏、グローバル CTO、Luxottica

  • 統制が取れたアプリケーション復旧: ASR の強力な復旧計画を使用すると、アプリケーション全体の復旧を統制し、ビジネス ニーズに応じた復旧時間に関する厳格な要件に対応できます。
  • 包括的な監視とトラブルシューティング: コンテナー ダッシュボードやメール通知などの ASR の高度な監視機能を使用すると、DR の正常性やフェールオーバーの準備を容易に監視でき、どのような問題のトラブルシューティングも迅速に行えます。
  • 広範な OS に対応: ASR は Windows オペレーティング システムと Linux オペレーティング システムの両方をサポートしています。また、更新版が毎月リリースされ、最新バージョンの Linux OS もサポートされます。
  • 組み込みの圧縮機能でネットワーク エグレスを削減: ASR は、複製元リージョンから複製先リージョンに継続的にデータを複製します。この際、組み込みの圧縮テクノロジを使用してネットワークのデータ通信量を 40 ~ 80% 削減しています。
  • 最新の Azure 機能をサポート: ASR は完全に統合されたオファリングであるため、Azure の新機能がリリースされると ASR も同時に更新され新機能をサポートします。ASR では、クラシック モデルと Resource Manager モデルの両方の仮想マシン、Managed Disks、Unmanaged Disks、大容量ディスクなど、Azure のすべての機能をサポートしています。
  • 自動更新: Azure Site Recovery は毎月リリースされ、既存機能の強化や新機能の追加、既知の問題がある場合にはその修正が行われます。自動更新を構成すると、常に最新版を使用し、パッチのデプロイを管理する手間を省くことができます。

Azure リージョン間でのディザスター リカバリーは、ASR が利用可能なすべての Azure リージョンで使用できます。Azure Site Recovery を今すぐ開始してください。

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