NAB Show での Azure Media Services のサービスおよびパートナーシップに関する発表

2016年4月18日 に投稿済み

General Manager, Azure Media

Azure Media_NAB Show

この 1 年で、Azure Media Services (AMS) は大きく変化し、過去 12 か月の間に、オリンピック規模に対応するライブ ストリーミング プラットフォームのリリース、コンテンツ保護機能の拡張、クロスプラットフォームの Azure Media Player の導入、Media Services の主要機能の強化が実施されました。また、インドや南米、オーストラリアなどの地域で新たにサービス提供が開始されたほか、業界で広く認知されている複数のコンプライアンス認定を取得しました。このような取り組みの結果、RTL Netherlands、Avex Group、TVN Poland、Veritone、Oceaneering、Clickview など、世界各地で新たなお客様にサービスをご利用いただいています。

Azure Media Services チームは、ラスベガスで開催されている National Association of Broadcasters (NAB) Show 2016 において、革新的な Media Analytics スイート、Apple FairPlay Streaming のサポート、360° 動画のストリーミング、MPAA および FACT 認定の取得について発表しました。

さらに、Imagine Communications、Veritone、Signiant、VSN との業界内パートナーシップの新規締結および拡大についての発表も行いました。

Azure Media Analytics の概要

先日 Azure Media Services チームは、Azure Media Analytics のパブリック プレビューを発表しました。Azure Media Analytics には、コンプライアンスやセキュリティに対応し、全世界で利用可能なエンタープライズ向けの 8 つの音声サービスと動画分析サービスが含まれます。Azure Media Analytics では、モーション検出、音声転写、詳細なインデックスによる動画検索、コンテンツモデレートなど、動画関連の新機能を提供します。これらの機能は、公安、政府、防犯、小売、教育、自動車など、さまざまな業界における用途に利用できます。Media Analytics は、Azure Media Services ファミリに新たに追加された重要なサービスです。詳細については、ブログ記事をご覧ください。こちらから Azure Media Analytics をお試しいただくこともできます。

Apple FairPlay ストリーミングのサポート

今回の NAB では、Azure Media Services プラットフォームにおける FairPlay ストリーミングのサポートのパブリック プレビューについても発表しました。Apple FairPlay ストリーミングでは HTTP ライブ ストリーミング (HLS) プロトコルを使用して有料コンテンツを安全にストリーム配信できます。Azure Media Services に FairPlay ストリーミングをネイティブに実装することで、動画の暗号化、キーの交換、iOS、Apple TV、OS X デバイスに最適化されたコンテンツの安全な再生などを容易に行うことができます。FairPlay ストリーミング、PlayReady、Widevine の統合サポートにより、VOD やライブ コンテンツのストリーミングを行う完全なマルチ DRM クラウド ソリューションが提供され、現在広く使用されている各種デバイスにコンテンツを配信するために最適なプロトコルを使用することができます。

Azure Media Player 用 Video Editor プラグイン

Video Editor プラグインは、ビデオストリームのクリッピングやトリミングの作業を容易にする Azure Media Player 用アドインです。Azure Media Services では、これまでも既存の動画のサブクリップを生成する機能を備えていましたが、長時間のビデオストリームの中から特定の長さの映像を正確にクリッピングすることは優れたツールを使用しない限り困難でした。

たとえば、シーンが切り替わるフレームを正確に指定するには手間と時間がかかり、ライブ ストリームの場合はこの作業がさらに複雑になります。また、簡単な社内アセット一覧ページから本格的な動画コンテンツ管理システム (VCMS) まで、さまざまな既存のワークフローと統合可能なツールを望む声を数多く頂いていました。詳細については、Azure ブログの Video Editor プラグインに関する記事を参照してください。

360° 動画のライブストリーミング

ライブ ストリーミングおよびエンコーディング プラットフォームがリリースされて以来、お客様やパートナー様によってさまざまなユース ケースやシナリオが作成されています。現在、Azure Media Services のフォーラムで大きな話題となっているのが 360° バーチャルリアリティ (VR) ストリーミングで、メールでも多数のお問い合わせを頂いています。

VR ストリーミングのエコシステムが発展するにつれて、一部のベンダーはこの分野に力を入れ始めており、Samsung や Facebook はヘッドギアを、GoPro はカメラを、VideoStitch はソフトウェアを、といったようにさまざまな製品を提供しています。このエコシステムの発展を進めるために、マイクロソフトは VideoStitch とのパートナーシップを締結することを発表しました。これにより、Azure Media Services で独自の 360° 動画のライブ ストリームを作成できるようになります。Azure Media Services と VideoStitch の Vahana VR を使用して 360° 動画のライブ ストリームを作成する方法の詳細については、こちらをご覧ください。

MPAA および FACT 認定

2016 年 3 月、Microsoft Azure は、ハイパースケールのマルチテナント クラウド プロバイダーとして初めて Motion Pictures Association of America (MPAA) が実施する正式な査定を完了しました。これは、コンテンツ セキュリティのベスト プラクティス フレームワークの共通、アプリケーション、クラウドの 3 種類すべてのセキュリティ ガイドラインへの準拠を評価するものです。

そしてマイクロソフトはさらに、Federation Against Copyright Theft (FACT) の認定を取得したことを発表しました。これにより、Azure クラウド プラットフォームで有料コンテンツを配信する場合のセキュリティ対策がさらに強化されます。

Common Media Application Format に準拠した MPEG 形式のストリーミング

Common Media Application Format (CMAF) とは、インターネット経由の動画配信の合理化を目的としてマイクロソフトと Apple が共同で推進するメディアストリーミング形式で、広く業界の支持を得ており、標準化に向けて MPEG への提出が完了しています。CMAF は、MPEG DASH (Dynamic Adaptive Streaming over HTTP) ストリーミングと併せて広く採用されている Apple QuickTime および Microsoft Smooth Streaming から発展したテクノロジを統合したもので、すべての主要な HTML5 Web ブラウザーでサポートされています。CMAF には、すべての主要な DRM システムで安全に再生するための MPEG Common Encryption が含まれており、映画やテレビ番組などの有料動画を 1 回エンコードするだけで、インターネット経由であらゆるデバイスに安全にストリーミングできます。ネットワーク面では、ユーザー側のデバイスにかかわらず、HTTP ネットワーク、放送ネットワーク、マルチキャストネットワークで同一のメディアセグメントを効率的にキャッシュおよびルーティングできるというメリットがあります。

パートナーシップの新規締結および拡大

パートナーシップの面では、Imagine Communications、Veritone、Signiant、VSN とのパートナーシップの新規締結および拡大を発表しました。

業界での実績を持つ Imagine Communications の動画処理および配信機能を Azure で利用可能に

Azure Media Services をご利用のお客様は、Microsoft Azure を通じて、集約化および仮想化された効率的なワークフロー環境から業界最先端のプレイアウト (送出)、エンコーディング、動的広告挿入テクノロジに手軽にアクセスできるようになります。  メディア業界やエンターテイメント業界に変革的なイノベーションをもたらす Imagine Communications は、業界最先端のプレイアウトライブ エンコード動的広告挿入ソリューションを Microsoft Azure で使用できるようになったことを発表しました。

このソリューションスイートでは、放送事業者や動画サービスプロバイダー、その他のメディア企業に新しい収益化の機会を提供するほか、Azure 経由での安全でスケーラブルなオンデマンドアクセスを可能にすることで、メディアワークフローの運用のスピード、効率、柔軟性が劇的に向上します。

メディア業界とテクノロジ業界をリードする 2 社のコラボレーションは、パブリック クラウドで放送品質の動画を作成、配信する機能を提供するための取り組みとしてこれまでで最も野心的なものとなっています。

Imagine Communications のソリューションの一覧は Azure Marketplace で確認し、すぐにデプロイすることができます。

Veritone が Azure Media Analytics を活用して認知型のメディアプラットフォームを構築

インテリジェントなクラウドソリューション開発用の認知型メディアソリューションを提供している Veritoneでは、同社の Cognitive Media Platform を使用して、放送事業者、広告代理店、メディア企業などの企業向けのほぼリアルタイムのインテリジェンス ソリューションを開発およびデプロイしています。最高クラスの "認知型エンジン" の早期採用者として、Veritone はこのプラットフォームにマイクロソフトの Media Indexer サービスを組み込むことの具体的なメリットを既に実感しています。Veritoneでは、Azure Media Analytics の一部となった Media Indexer を利用して、大規模な複数言語の音声コンテンツや動画コンテンツを短時間で安全かつ効果的に分析および転写するために役立てています。

Signiant が Azure Media Services とのシームレスな統合を発表

Signiant は、AMS プラットフォームとの緊密な統合を実現する事前構築済みのワークフローのリリースを発表しました。この自動化されたワークフローでは、Signiant のアクセラレーションテクノロジを使用して、コンテンツファイルを安全かつ迅速にオンプレミスのストレージから Microsoft Azure に転送し AMS がこのアセットを取得して処理します。その後、処理済みのコンテンツは Signiant によりオンプレミスのストレージに返されます。

Signiant のワークフローでは、オプションの Premium または Standard のコード変換プロファイルと共にメディア アセットを Azure に送信します。Signiant は AMS におけるトランスコードの進捗状況を監視し、お客様に進捗状況やエラーメッセージを通知します。このワークフローは、ダウンロードが正常に完了すると、処理済みのアセットを AMS から削除するように構成することもできます。このワークフローでは、Signiant の M+A コンポーネントと Azure のスケーラビリティを組み合わせることで、複数のトランスコードジョブを並列処理できます。

詳細については、signiant.com を参照してください。

VSN が指定クラウドパートナーとして Microsoft Azure を選択

放送、メディア、エンターテイメント向けの高度な機能を備えた VSN の Media Asset Management (MAM) スイートが完全に Azure Media Services に統合され、メディア企業の最も厳しいニーズにも対応する強力なクラウド上の MAM ソリューションとなりました。

VSN は、Microsoft Azure を信頼できる指定クラウドパートナーとして認めています。Azure との統合により、VSN のユーザーは帯域幅の制限を気にせずに強力なビデオ オン デマンド (VoD) プラットフォームやライブ ストリーミング プラットフォームにアクセスすることができます。このプラットフォームには、MPEG-DASH のサポート、マルチデバイス管理と DRM、AES による保護や暗号化、PlayReady、Widevine、FairPlay ストリーミングが組み込まれています。この統合により、メディア管理を大幅に効率化する高度な自動カタログ作成機能も使用できるようになります。この統合は、NAB Show 2016 の VSN のブース (SL8006) でご確認いただけます。

詳細については今後も Azure Media ブログでお伝えしますので、どうぞご注目ください。Azure Media Services の詳細については、こちらをご確認ください。また、NAB の SL 6810 ブースでは、Azure Media Services チームがこれらのサービスのデモを披露しますので、ぜひお立ち寄りください。

Azure Media Services の新機能に関する公式ドキュメントや説明については、Media Services のドキュメントを参照してください。Azure Media Services について技術的な不明点がありましたら、次に示す公式コミュニティ フォーラムでご質問いただくか、Azure.com のページをご確認ください。