コラボレーション可能でクロス プラットフォームの複合現実アプリを開発するための Azure Spatial Anchors を発表
HoloLens を最初にリリースして以来、お客様から学んだすべてのことを振り返ってみて、とても驚いています。製造、教育、小売り、ゲームなど多くの業界で、開発者や企業のお客様が日常のワークフローで複合現実を使用されており、次に何を期待するかについてフィードバックをお寄せいただいています。お客様がこの数年間に構築されたすべての複合現実ソリューションを見ると、2 つの特徴が際立っています。それは、コラボレーションと空間認識です。ユーザーは、複合現実エクスペリエンスを簡単に共有し、アプリケーションを実世界のコンテキストで実行することで、効率を向上し、より高い生産性を実現したいと考えています。 昨日、バルセロナで開催中の MWC で、Microsoft は、Azure Spatial Anchors を発表しました。これは、空間認識機能を備え、コラボレーション可能でクロス プラットフォームの新しい世代の複合現実アプリケーションを構築できる複合現実サービスです。本日は、さまざまな業界で活発化している 2 つのアプリケーション パターンを紹介し、お客様がそれらのパターンをより簡単かつスピーディに提供できるように Azure Spatial Anchors がどのように役立つかについて説明します。 コラボレーション可能な複合現実エクスペリエンス 複合現実により、人は、より自然で直感的な方法で、より多くのことを成し遂げ、周囲の人たちと共同で作業することができます。それが、新しい建築プロジェクトの 1 日のプランを確認する建築家や現場作業員、翌年の自動車モデルで共同作業する設計者と管理者、手術前に手順を計画する外科医チームのいずれであるかにかかわらず、複合現実は、人が共同で設計、確認、学習する方法に変化をもたらしています。あらゆる業界のお客様から最も多く寄せられる要求の 1 つは、このようなエクスペリエンスを複合現実でより簡単に共有できるようにすることです。 一例として、実世界の現場でプレッシャーを感じずに済むように、看護学生や教授が 3D で患者の診断と治療の練習を行える Pearson Education があります。学生や教授は、HoloLens デバイスを使用する場合もあれば、携帯電話やタブレットを使用する場合もあります。今日まで、デバイス間およびプラットフォーム間で複合現実を共有するには、環境の設定 (QR コードなど)、またはさまざまなセンサーやエンドポイントを処理するための複雑なコーディングが必要でした。Azure Spatial Anchors は、HoloLens、iOS、Android デバイス間で複合現実エクスペリエンスを共有するための共通の座標フレームを提供します。環境の設定は必要ありません。Azure Spatial Anchors を使用すれば、HoloLens デバイスのヘッドアップ、ハンズフリーの操作環境で作業しているか、携帯電話やタブレットを使用して作業に参加しているかに関係なく、だれでも複合現実の中で共同作業できます。 デバイスと場所をつなぐ 従来のように、会議室で問題に取り組み、解決策を見つけようとしても、それが最善の方法ではない場合があります。多くの場合、問題そのものについて、実世界のコンテキストで分析情報やデータを見ることで、より適切な意思決定をよりすばやく行うことができます。たとえば、製造業のお客様は、問題のある装置にすばやく移動して、それに集中するために、生産ラインをたどって、各機械の状態を簡単に視覚化できるようにしたいと考えています。今日まで、複合現実を利用する大半のお客様にとって、大きな空間を正確にマッピングし、その空間認識を持続することは不可能でした。Azure Spatial Anchors