このたび、マイクロソフトは、Azure Cosmos DB の予約容量の一般提供を開始します。これにより、最新のスケールアウト ワークロード用のデータベースである Cosmos DB のコスト効率がさらに向上します。
クラウド ネイティブなデータベースである Azure Cosmos DB は、マルチテナントとグローバル分散 (透過的なマルチマスター レプリケーション) を前提としてゼロから入念に設計されています。Azure Cosmos DB は、ターン キー方式のグローバル分散、世界規模の読み取り/書き込みスループットおよびストレージの弾力的なスケーリング、99 パーセンタイルで 10 ミリ秒未満の読み取り/書き込みレイテンシ、明確に定義された 5 つの整合性モデル、高可用性などを業界最高レベルの包括的な SLA で保証しています。Azure Cosmos DB は、スキーマに依存することなく、すべてのデータのインデックスを自動的に作成します。つまり、面倒なスキーマ変更、バージョン管理、複数のリージョンにおけるインデックス管理の必要がありません。さらに、書き込みに最適化されたマルチモデル データベース エンジンで MongoDB、Apache Cassandra、Apache Gremlin 用の接続互換 API を使用することで、オンプレミスまたは IaaS でホストされた NoSQL データベースからスムーズに Azure Cosmos DB へとデータ移行することができます。
Azure Cosmos DB の予約容量は、リソースの料金 1 年分または 3 年分を前払いすることで経費を節減できるサービスです。Azure Cosmos DB の予約容量では、Cosmos DB リソース用にプロビジョニングされたデータベースやコンテナー (テーブル/コレクション/グラフ) などのスループットが割引価格で提供されます。Azure Cosmos DB では、Cosmos DB にかかる費用を大幅に削減できます。1 年分または 3 年分の前払いにより、最大で 65 パーセントの割引が可能になります。割引が適用されても、Cosmos DB リソースのランタイム状態は維持されます。Azure Cosmos DB の予約容量は、サポート対象となるすべての API (MongoDB、Cassandra、SQL、Gremlin、Azure Tables を含む) および世界中のすべてのリージョンでご利用いただけます。
予約容量は単一サブスクリプションに適用または契約全体で共有可能
Azure Cosmos DB の予約容量は単一サブスクリプションで利用、または共有することができます。利用するサブスクリプション数や、サブスクリプションごとの利用方法をユーザーが決められるため、組織または部署単位で予約容量の利用状況を管理することができます。簡単に割り当てることができ、購入後の変更も可能です。
単一サブスクリプションでは、割引は対象サブスクリプションの Cosmos DB リソース (データベースまたはコンテナー) に適用されます。共有の場合は、加入契約 (Enterprise Agreement のお客様) のサブスクリプションまたはアカウント (従量課金制のお客様) でこのメリットを共有することができます。ただし、加入契約の MSDN サブスクリプションとアカウントの従量課金制でないサブスクリプションは対象外となります。
予測可能で変動的なワークロードのコスト管理に予約容量と従量課金制を組み合わせることで、総所有コストをさらに抑えることもできます。予算配分や予測の精度の高い 1 回の前払い制なら、投資にかかるコストの計算も簡単になります。
予約容量の購入方法
Azure Cosmos DB の予約容量は、Azure portal から購入できます。
- Azure portal にサインインします。
- [All services](すべてのサービス) > [予約] > [追加] を選択します。
- [製品の種類を選択してください] ウィンドウで [Azure Cosmos DB] を選択したら、新しい予約を購入するために [選択] をクリックします。
- 以下のように必須項目を入力します。
- [コスト] セクションで割引率と予約の価格を確認します。
- [購入] を選択します。完了です。
次のステップ
予約容量の価格の詳細については、「Azure Cosmos DB の価格」ページと、予約容量に関する資料を参照してください。何かご質問がございましたら、AskCosmosDB@microsoft.com までお問い合わせください。